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小説:風景の記憶

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オフビートな小説です。
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#中野

第17回 人はひとりで生きていくものだから、って言うわりに、モテには興味があったり…

  翌朝、洋介は五時に起きると、まず風呂に入った。  湯の中に肩まで体を沈めて目を閉じた…

第15回 なんなんだお前は。おれの知らない世界に生きていやがって……!

 女たちは手をつないで帰っていった。  洋介は神社に残った。ベンチに腰掛けて、ぼんやりと…

第14回 坂道の記憶

 さいごの風景は身近な場所にある、と蝶が言った。  ディズニーランドや東京タワーの思い出…

第11回 マリア

 洋介は、まっすぐにマンションに帰らなかった。  あてもなく歩いていた。  やがて、中野駅…

第7回 老婦人のさいごの風景

翌日、洋介が金子家を訪れると、いつものように執事が出迎えた。昨日も顔をあわせたというのに…