マガジンのカバー画像

小説:風景の記憶

17
オフビートな小説です。
運営しているクリエイター

#痴話げんか

第16回 正しくないことが正論になることだって、ある。

 洋介は日が暮れてからマンションに戻った。酒の匂いをぷんぷんさせていた。ふらふらしながら…

第15回 なんなんだお前は。おれの知らない世界に生きていやがって……!

 女たちは手をつないで帰っていった。  洋介は神社に残った。ベンチに腰掛けて、ぼんやりと…