呪いは水色
恋はピンク
怒りは赤
そうやってすべて色で分けられた世界に私は無色で存在している。
透明。私は色で言えば透明が好き。恋の色、ピンクも好き。
大学生なって何色にも染まる自分の頭は無色だ。
自分は何色にもなれてしまう。
時に色が落ちて金色になる
ねえみて、透明は黄金だったかもしれないよ
そうやって笑う私を
もっと受け入れてください。
赤色の夏に街へ君と
そういう妄想が透明な私を存在させてくれる
もっと走りたくて走りたくて手を引かれて
こっちだよ。と顔を見るのは楽しかった
愛はピンクや赤を混ぜる鮮血の色
愛、愛、あの日汚した君の白は私の赤が着いて
輝いて見えた。
暗い部屋に赤色の私と無色な君。いや、君は色で言えば水色かもしれない
ほら、男の子はよく青って言うでしょ?
君は染まりきれない水色
私にとって君は呪いのような存在
かつて君が好きだと言った曲大森靖子の「呪いは水色」
私は君を思い出す度に
きっとあなたの色は水色で
カブトムシのように水色の蜜に惹かれている
そういう私達の関係はだれも名前をつけてくれなかったけれどきっと水色だった
わたしたちが引っ付いた合間は紫で
ほら、この世は色で出来ていて
完全にみんなが混ざることは出来なくて
黒にでも光なら白になってしまう
間違いなく黄金も黒も白も透明だった
私がいる世界ではそうやって
全てが混ざったらピンクになるのかな?
君の色はずっと水色で
あと少しそばにいて欲しかっただけなのに
離れちゃった私にまだ水色がこびりついて指の先だけ紫になったままだ
死んだらもっと透明なのかな
まだそばに居てね