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歌川広重 / メトロポリタン美術館
知人≠友人
25歳の時、カナダへワーホリに行った。
語学学校に通っていたこともあって、人種問わず知り合いが増えた。知らない街で寂しかったし、知り合いを介してさらにいろんな人と会話ができることはとても嬉しかった。
そうして知り合った中には、ただ挨拶をする程度の人もいたし、食事に行って深い話をする人もいた。もちろん数は少ないけれど日本人も何人かいた。半年ぐらい過ぎたころ、顔見知り程度の日本人の集団とすれ違った。いつものようにすれ違いざまに軽く会釈したものの、その時に投げかけられた好奇な視線が忘れられなかった。
数日後、友人の一人から電話がかかってきた。聞けば日本人コミュニティの中で今、私の悪い噂が広まっているんだけど、それってホントっ?!
噂を広めているのは、私が一度も話したことがない知人だった。その人は、ある事実を盛って盛って盛りまくった挙句に私なんてバカヤローだと言いふらしていたようだった。
・・・アホらしい。
噂を鵜呑みにせず、自分を信じて電話してきてくれた友人に私は救われた。
25歳の時、こんなふうに知人は友人ではないんだなという経験をした。
と同時に、友人と思う人が窮地に立たされた時には、今度は自分が相手に寄り添って救いたいと思えるようになった。
今でもその気持ちは変わらない、年々友人は減っていくけどね。アハハ…