五章「闇」も終わり。小説の裏側など
こんばんは。Webライター兼作家の苫都千珠（とまとちず）です。
ブログやカクヨム・エブリスタなどで連載中の「夏休みの夕闇～刑務所編～」。の最新話を更新しました。
主人公の殺人の経緯が明かされた第五章もとうとう本日の投稿「決別」で終わり。
け……決別って……！？とうとう、ユウちゃんとヤミくんが……！？
タイトルにそわそわしながら、死刑まで残り10日だけどどうすんねん……とハラハラしながら、二人の関係の決定的な変化にドキドキしながら、読んでいただけると嬉しいです。
なお「夏休みの夕闇～刑務所編～」のあらすじを知りたい方は、過去のノート記事などをご覧くださいませ。
最新話「決別」からみどころ3つ
『死んでほしくない』という彼女の思いに触れて反発する彼
「僕に死んでほしくないなんて思うなよ。汚らわしいよ」いつもと違う雰囲気の彼女
「ずっとひとりぼっち。私とあなたは変わらない。だからもう少し、一緒に話そうよ」やっと自分の心に気づいた彼
「僕は、火置さんのことを好きになったのかな」
最新話「決別」の裏話
やっとです……やっとヤミ（主人公男）は自分の気持ちに気づいたようです……。
「彼女の色んな顔が見たい」
「彼女を困らせるとなんかドキドキしちゃう」
「自分のこと気にかけてくれて嬉しい」
「そういうこと、考えちゃう……」
ここまではバッチリ自覚してるのに「それって、好きってことか！」ってなるまでが長かった。
多分、今までの人生でその回路が育ってなかったんだと思います。なにせ悲劇的な人生の彼ですから、
気になる子ができる→その子がいなくなる（または何らかの原因でこっぴどく嫌われる）
みたいなのを幼少期から延々と繰り返してきたはず。
「気になる」から「好きになる」に到達する前にメンタルバッキバキに折られるという経験を積み重ねてきたので、無意識に恋愛感情を回避するようになっていたのかもしれませんね。学習性無気力の恋愛版みたいな感じだったのかも。
でもここに来て気づけてよかった。これからの人生楽しんで欲しい。（でも死刑まで残り10日。ああ無情）
小説に重大なミスを発見
そして私、こんな終盤に来て重大なミスを犯していることに気づき、先週こっそりと修正した箇所があります。しかも2個所もありました。
ミスその1 月齢まちがっとるやろがい
この小説、いたるところに「月」が出てきます。
月はただエモいだけでなく、「刑務所」という変化のない閉ざされた空間で日々が経過していることを示すためのアイテムとしても機能していたわけですが……。
何を思ったか、月齢を2倍に延ばしてストーリーに登場させてたよ(^q^)
月はだいたい28日周期で満ち欠けを繰り返します。
主人公二人が出会ったのが満月の夜。そして死刑が行われるのがおよそひと月後。つまり死刑の日はまた満月になるはずなのに、新月で考えてた！アホか！！
「決別」の大事なシーンでも月明かりが出てくる予定だったのですが『その夜、月明かりほとんどないじゃん』ということに気づき、公開前に慌てて修正しました。このシーンを公開後に修正するのはかなり痛い。事前に気づけてよかった。
でも修正したおかげで、気にいった表現もできたから満足だよ！
「直したのここかな……」なんてほくそ笑む、ドSな楽しみ方もいいかもしれません。
ミスその2 死刑囚が収容されるのは「拘置所」じゃろがい
終身刑の囚人は「刑務所」、死刑囚は「拘置所」
※2024年現在日本に終身刑はなく、正しくは無期懲役
これ…………最近初めて知ったんです…………。みなさん知ってました？私だけ？だとしたら恥ずかしい。
で、でも……大丈夫。そもそもカミサマの刑務所は、死刑囚だけを入れておく場所じゃないから……。カミサマが目をつけた囚人を隔離するための場所だから……。……別に声、震えてないんだからね……。
（当初『死刑囚をいれる場所』という設定で始めたとは言えない）
ヤミ君は（私と違って）ちゃんと刑務所と拘置所の違いを知っているはずなので、物語前半にそういう心の声をちょろっと入れておきました！
これで矛盾はないはず。万事オーケーです。
執筆活動に関する近況連絡など
今回お話してきた最新話「決別」は、以下の媒体からチェックいただけます。使い慣れたサイトからぜひどうぞ！
また、ムーンライトノベルズの方には大人向け小説更新しました。（18歳以上のみご閲覧ください）
※作品ページはこちらhttps://novel18.syosetu.com/n7956jq/
そしてそして！ブログにはサイドストーリー「魔法使いの火置ユウが、過去の冒険の話をするシリーズ」更新しています！
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1話完結型ですので、ぜひお気軽にどうぞ～