ホラー回の始まり…小説最新話の概要とちょっとした小話(第三十八話・三十九話)
こんばんは。Webライター兼作家の苫都千珠(とまとちず)です。
ブログやカクヨム・エブリスタ・などで連載中小説、「夏休みの夕闇~刑務所編~」の最新話をアップしました!
※話数のナンバーは、各投稿場所によって違うことがあります。
突如始まる、パニックホラー回!これを恋愛小説だって言ったのは誰でしょう。
恋愛小説に、はがれた爪で壁をガリガリとひっかく女や、サビた鉄の警棒を引きずる看守や、不規則に点滅する蛍光灯は出てくるのでしょうか。……少なくとも私は知りません。
今回も最新話の見所やおおまかなあらすじ、また小話などをしたいと思います。
その前に…「夏休みの夕闇」ってこんな話
一文でお伝えすると、死刑を待つ青年「灰谷ヤミ」と、魔法使いの女「火置(ひおき)ユウ」の恋物語。
もうちょっと詳しく言うと、以下のとおり。
灰谷ヤミは穏やかに見える青年ですが、殺人を犯していたり、「自分で考えた神様」を信じていたりと、人生に闇がある様子。
火置ユウは「世界を救う時空の魔女」ですが、個人主義者でプライドが高くたまにしかデレない『かわいくない』女。
ユウは魔法でヤミのいる独房に飛んできてしまい、そこから二人の刑務所生活が始まります。
会話を通して二人は距離を縮めていきますが、謎と悪意に満ちた刑務所管理人「カミサマ」が関わってきて話はダークな方向に……。
「偏った思想が絶妙にキモい主人公」と「刻一刻と死が近づくことで生じる二人の関係の変化」にドキドキもやもやするための作品です。
最新話のみどころ3つ
怖い看守
「彼はズルリ、ズルリと、警棒を引きずりながらこちらに近づいてくる」魔法使いのくせに刑務所では魔法を使えなかった火置ユウに満を持して与えられる活躍の場
「『赤の要素』と『青の要素』の混成魔法は『爆発』」危機を乗り越えることで強くなる二人の絆
「あなたがその口で『生きたい』と言ったら、私は自分の命に変えてもあなたを生かしてみせる」
作者のひとりごと
冒頭で「ホラーな恋愛小説なんてあるのか」と息巻いた私ですが、ホラーのスパイスとしてラブが有効なのは知っていますとも。わかりやすい危険は男女の生存本能を刺激し、遺伝子が子孫を残せと叫ぶからですね。
でも、これは恋愛小説。ラブがホラーのスパイスではなく、ホラーがラブのスパイスです。
頭で考えすぎて自分の深層心理に鈍感な二人の話ですから、「恐怖」という原始的な感情にふれることで二人の中は縮まるはずなんだな。たまには本能の欲求に身を任せるのも悪くないと思うよ!
…………そして、まんまとドキドキしてしまった二人の関係が変化していくのはこの次の話から。次々回にはヤミくんがアレな夢を見てしまうお話へと続きます。「夢」っていうのが淫靡ですよね。そちらもお楽しみに。
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(これ以下ははじめての方向け)
ここまでのあらすじを箇条書きで
死刑を待つ殺人犯の男「灰谷ヤミ」の独房へ、世界を修復する魔法使い「火置ユウ」が時空の穴を越えてやってきます。
二人は「カミサマ」という怪しい男が管理するこの刑務所の探索をしながら、仲良くなっていきます。
悲惨な人生のヤミはユウと仲良くなりたいと思っていますが、ユウは死刑を控えるヤミとこれ以上関係を深めるのを躊躇します。
時空の異常を感じたユウは、刑務所のルールを破ってカミサマに会いに行こうとします。
カミサマへの隠し道かと思った先は、怪しい空間でした。二人はそこを冒険しています。
そして最新話に続く↓
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