小説最新話の概要とあらすじ、ちょっとした小話(第三十五話 私の決意)
こんばんは。Webライター兼作家の苫都千珠(とまとちず)です。
ブログやカクヨム・エブリスタなどで連載中小説、「夏休みの夕闇~刑務所編~」の最新話「第三十五話 私の決意」を公開しました。
今回も見所や最新話までのあらすじ、裏側トークをしたいと思います。
その前に…「夏休みの夕闇」ってこんな話
ざっくりとお伝えすると、死刑を待つ青年「灰谷ヤミ」と、魔法使いの女「火置(ひおき)ユウ」の恋物語。
灰谷ヤミは穏やかに見える青年ですが、殺人を犯していたり、「自分で考えた神様」を信じていたりと、人生に闇がある様子。
火置ユウは「世界を救う時空の魔女」ですが、個人主義者でプライドが高くたまにしかデレない『かわいくない』女。
そんな二人は刑務所で出会い、会話や独房生活を通して徐々にわかり合っていきます。しかし彼らがいる刑務所は、謎と悪意に満ちていて……。そんなストーリーです。
今回のみどころ3つ
ヤミに「死刑になってほしくない」と、ばっちり自覚するユウの心の痛み
恋愛感情に気づいているかいないかギリギリみたいな二人の距離感
冒険の予感
作者のひとりごと
今回の話のヒロインの言葉で気に入っているフレーズがあります。
『とんでもない男と友達になってしまった、人の見る目がない私が悪いんだ』
『自己責任』という言葉が大好きな彼女の性格を表すと同時に、『惚れた弱み』的な乙女感が出てて気に入っています。このツンデレっ!
死んでほしくないのに死にたがっている彼、そんな彼と仲良くなってしまった自分……。そう、うちのヒロインは『死にたがり系ダメンズ』に惚れる女なのです。
わかります。ダメンズというのは抗いがたい魅力を備えていますよね。「私が何とかしてあげたい」と思わせることに長けていますからね。しかも(人によるけど)天然でやってるのが、たちが悪い。いやぁ、彼も悪い男です。
…………やめとけ、そんなの幸せになれねぇ。死にゆく男を愛しても、絶対幸せになれねぇよぉぉ。私は心で叫びます。
でもきっと、二人なら大丈夫!なぜなら二人はちょっと壊れているからです。壊れた者同士わかりあえるはず。欠けた部分をあわせてみたら、ほらピッタリだね!みたいな甘酸っぱい感じになるはず。最終的には、丸く収まるはず。
……そう期待しつつ、読み進めていただければ幸いです。
(はじめての方向け)
ここまでのあらすじを箇条書きで
殺人犯の男「灰谷ヤミ」は、独房で静かにひと月後の死刑を待っていました。
彼の独房に、世界を修復する魔法使い「火置ユウ」が時空の穴を越えてやってきます。
二人は「カミサマ」という怪しい男が管理するこの刑務所の探索をしながら、仲良くなっていきます。
悲劇的な人生を送ってきて友達のいなかったヤミは、ユウと仲良くなれて嬉しいと感じています。
ユウは、ひと月後に死んでしまうヤミと「仲良くなるんじゃなかった」と後悔し始めます。
刑務所の謎をひとりで調査していたユウは、別の囚人と出会います。
その囚人は廃人のような男でしたが、「今日死刑になる」と教えてくれました。
そしてこの回に続く↓
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