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いる?いらない?悩める子どもの思い出のモノ

いるか?いらないか?
使っているか?使っていないか?

この基準で整理するのがとても難しいと感じるのは「思い出のモノ」ではないでしょうか。
中でも子どもの思い出のモノに頭を悩ませている方が多い印象です。

お子さんのものをどうしたら整理したら良いか分からない…とお悩みの方は糸口が見つかるかもしれません。ぜひご覧ください。


1)3人子育て中のママ友のお悩み


先日、雑談の中で出てきたママ友のお悩みは、こんな内容でした。

・お子さんは高校生・中学生・小学生の3人
・子どものモノが捨てられない
・特に困っているモノは「3人分の絵や作品、小学校からのノートと教科書(全て捨てずに保管)」

これらが、数個の段ボールに入った状態で保管されているそうです。

取っておきたい理由は?と聞くと、「後で私が見返したいから。」と答えてくれました。
思い出のモノはどれも全部取っておきたい!と思う親心。
すっごくよく分かります。

たどたどしくて可愛らしい文字やイラスト、頑張って勉強したノート、子ども時代にしか作れない想像力豊かな作品…。

私も昔はなかなか捨てられませんでした。


2)原因のひとつはたっぷりの収納


ママ友の家は比較的大きな家で、収納しておく場所に困っていないとのことでした。
実はこの「たっぷりの収納」が「モノが増える要因」になってしまっているケースは結構あります。

間取り相談をしていた時も「できるだけ収納を取ってほしい」という要望はよくいただきましたが、必要以上の収納を作ってしまうと、要・不要の判断をしないままに入れてしまい、逆にモノが増えがちになってしまいます

そして、残念なことに人はスペースがあると埋めてしまいたくなるそうです。例えば4つに仕切られた箱に3つしかモノが入っていなかったら、何か入れられそうなモノは?と、探してしまいませんか?

小さな我が家にはそもそも置いておける場所がないので、嫌でも定期的に整理するしかありませんでした。
今となっては、この小ささがモノを増やせない状況を強制的につくってくれていたと思います。


3)誰の思い出のモノか?


モノは誰が所有しているものかで、要・不要を判断する人が変わってくると思います。

私がおすすめしたのは、一旦「子どもが所有する思い出のモノ」と「親が所有する子どもの思い出のモノ」に分けて考えることです。

例えばこんな分け方↓

【子どもが所有する思い出のモノ】

・保育園で制作した作品
・学校で制作した作品・ノート・教科書など
・賞状
・習い事関連のモノ など

今回のママ友のお悩み、「作品・ノート・教科書」は、実は全部子ども自身のモノです。
なので、まずは子どもに残しておきたいモノを決めてもらいます。
そのうえで、親である自分がこれは残したいというモノを残す
という順番です。

子どものモノなのに、親が要不要を決めてしまうと、なんであれ捨てちゃったの?!ということになりかねません。
親には不要に思えても、子どもには大切なものだったということはよくあるケースです。

【親が所有する子どもの思い出のモノ】

・子どもからの手紙や絵
・育児日記 など

こちらは、明らかに自分のモノです。なので自分で要不要を決めていきます。
子どもは絵や手紙、折り紙など、一生懸命書いてはプレゼントしてくれます。全部取っておくと、こちらもすごい量になるモノです。


4)思い出に浸れる量を決める


誰のモノかを分けたあとの、何を残すか?が難しいですよね。
でも、人が見返せる量はそんなに多くはありません

ママ友も、「後で私が見返したいから。」と答えたあと、すぐに「…でも、きっと全部見る事なんてできないな…」と自分でも気づいていました。

でも、これは全てお子さんが所有しているものです。まずはお子さんがとっておきたいのかどうかを確認する必要があります。

ママ友は、その時近くにいた息子さんに、取っておいてあるノートや教科書はいる?と聞いたのですが、いらない!と即答されていました。

「やっぱりそうだよね…。取っておきたいのは私なんだよね…。」

そして、自分が見返せる量は?としばらく考えて、「1学年に1冊とか、1.3.6年だけとか、そんな感じで減らしてもよさそう」と自分で思い出として見返すことができそうな量を決めていました。


5)我が家が残している思い出のモノ


【子どもが所有する思い出のモノ】

我が家では、学年が変わるタイミングで、子どもに残しておきたいノートはある?と確認しています。そうして今残っているモノは、1年生で初めて書いた連絡帳、お気に入りの絵がかけた自由帳、音楽だけは残してほしいと言われて残した音楽の教科書などです。

無印のラタンバスケット(大)に入る分だけを残しています。

保育園時代の絵などは、6年分を取っておいて、自分で判断できそうな小学生になってから一気に確認してもらい、残すもの処分するものに仕分けました。ちなみに、全て写真に撮ってから処分しています。

娘の保育園時代の作品はこれだけに。
季節ごとに絵を入れ替えて部屋に飾っていました

これ以外の子どもの思い出のモノは、各自の机の引き出し1段分を「思い出専用の引き出し」にして、子どもたちがそれぞれ管理しています。旅行先での思い出のモノや友達からの手紙などが入っているようです。


【親が所有する子どもの思い出のモノ】

私が子どもたちからもらった手紙などはカゴ1つに入る分だけ。
「ここに入る分だけ」と決めることも大切です。そうすることで無限に増える子どもからの贈り物も優先順位を決めて、仕舞うことができます。

あとは、育児日記と保育園の連絡帳。

私の思い出BOX(右)と連絡帳・育児日記(左)

特に連絡帳は、残しておいた自分を褒めてあげたいと思うくらい、残して良かった!!と思っているものです。

連絡帳をなぜ残しているかはこちらの記事に書いています↓


そして、手作りした子ども服が数枚。

着ている写真でも思い出は残せるのですが、あえて取っておいてあるのは、手に取った時に私がとても幸せな気持ちになれるから。そして、こんなに小さかったのか!と、その時の子どものサイズ感を感じることができるからです。

今回、久々に手に取った時、一緒にいた娘は「私ってこんな小さな服着てたの?すごい!!!」と衝撃を受けていました。

子どもたちに最初に作った洋服。
実際のモノを残していたからこそ分かるサイズ感



6)思い出のモノの置き場所は?


思い出のモノの置き場所は、出し入れする頻度によって決めるのが良いと思います。

お子さんの作品など、年1回の学年が変わるときに追加するだけであれば収納の奥でも良いですが、作品を飾りたい場合は取り出しやすい場所に定位置を作ると、作品入れ替えのハードルが下がり、季節ごとに入れ替えようという気持ちにもなります。

これからの使われ方をイメージして、収納する場所を決めていくと良いですね。


7)まとめ

ステップ① 所有者別で分ける

「子どもが所有する思い出のモノ」「親が所有する子どもの思い出のモノ」に分けて、まずは所有者が要・不要を決めるのが先決です。

ステップ② 見返せる量を決める

思い出に浸れるのはこのくらいかなと想像して、一旦残す量を決めてみましょう。時間が経って見返したときに、やっぱりこれはいらないなと思うのはよくあることなので、最初から絞りすぎなくても大丈夫です。

ステップ③ 置き場所を決める

思い出のモノは、出し入れする頻度によって決めましょう。


新学期が近づいて、お子さんのモノを整理するには良い時期になってきます。
いつか、いつか、となりがちな「思い出のモノ」。
今年こそは「やる!」と決めて取り掛かってみませんか?

私も撮った写真をフォトブックにしたいな~と思いながら、できていないので、今年は1月中に必ずやります!!(誰かに宣言することも大事です!)

お読みいただき、ありがとうございました!
一緒に頑張りましょう!


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