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憧れの ウッドデッキ の危険!

我が家は中古の戸建てを買った。
月々の支払いを無理の無い金額にするかわりに、35年ローン!
しかもフリーランスになりたての夫だけでは契約ができず、正社員で育休中だった私がメインの契約者となった。
(契約後、会社を退職!)

そんな末永く支払いの残っている我が家にはウッドデッキがある。
私は「ロフト」と「ウッドデッキ」に憧れがあり、今の家はそのどちらもあったのだ!
新築と違い、すでに使い込まれた水回りは近い将来リフォームの必要も出てくるだろう。
だけどいいのだ。
思ったよりも良い場所に、思ったよりも少し広い家を持てたのだから。

春になり、ウッドデッキは子供たちのすばらしい遊び場となった。
3歳は問題なく歩けるが、1歳の下の子は外出する時にはほどんど抱っこ。
そんな下の子も放っておける安心のウッドデッキ!

料理をしたり、コーヒーブレイクの時、「ベランダ行きなー!」と開け放つ。
「やったー!」と裸足で走り出す。
子供はまだ小さく、十分走り回れる広さがある。
転んだってコンクリートと違って痛く無さそうだ。
家の中だとおもちゃを取った取られたでびゃーびゃーケンカを繰り広げる兄弟も、ベランダだと比較的仲良く遊んでくれる。

「ウッドデッキ、サイコー!」
そう思っていた私に衝撃を与えたのは『トゲ』

先日子供たちの足に、黒いトゲがたくさん刺さっているのに気がついた。
「えっ?!」と声が出てしまったが、その瞬間長男が不安そうな顔をした。
かすり傷でも「血が出たー」と気にする長男に、私がトゲを気にしていることがバレたらいけない。
遊びながらチラチラ全身を確認する。
足裏に関しては長男も次男も十数カ所のトゲが刺さっており、長男に関しては膝にもトゲが見つかった。
どちらもトゲを痛がったり気にする様子は無い。それほど堅く太いトゲでは無いのだろう。
ウッドデッキが原因かなと頭をよぎったが、うちの木は薄い色だが、トゲの色は黒色。

何かの病気だろうか。心配して病院に行った。
状況を説明するため看護師さんに子供の足裏を見せていると「ウッドデッキあるでしょ?」と言われた。
「裸足でウッドデッキはダメなのよー」
ため息をつきながら診察室へと戻っていく看護師さん。
まずは病気では無いことがわかり、ほっと一安心。

先生からは「これは時間かかるから、最後にしようね」と、あと数名いる診察を先にすることを宣言される。
あー、やっぱり時間がかかるのか。。。
別室へと通された長男は「終わった?」と帰る気満々。

しばらく待ち、さあトゲを取る時間。
まずは長男から。暴れないよう、「気をつけ」の姿勢で手と体にぐるりとバスタオルを巻き付け、肩と足を押さえられた。
私が毛抜きで取れなかったように、すでに足の皮膚が戻ってきているのだろうか。
注射針でチクリとトゲの箇所に穴を上げ、そこからピンセットでトゲを抜く。
チクチク、ほじほじ。
チクチク、ほじほじ。

小さいトゲは垢と一緒にそのうち落ちるそうなので、大きく炎症しそうな箇所だけチクチク、ほじほじ。
長男は押さえられる恐怖からなのか、チクチクが痛いのか
「だーずーげーでー!」
「やーべーでー!」
汗をびっしょりかきながら大泣き。
20分くらいかかっただろうか。
次男も同じようにかかり、先生も看護師さんも私も子供もみんなぐったりして終了した。

「ベランダで靴履かないとこうなっちゃうんだって。知らなくてごめんね」
そう言うと、うんうんと長男は理解してくれた。
「これからベランダに出るときには靴を履こうね。そうじゃないとまたトゲで病院だよ」
と言うと上手に靴を履いてくれる。

トゲ騒動からベランダに出る時間が極端に減った。
大人の分厚い足裏にはトゲは刺さらないようなので、大人時間を過ごす時に出るようになった。
裸足のまま子供たちが出そうになると「足!足!」と私が叫ぶからか、下の子が「あし」という単語を覚えた。
靴を持ち「あし」と言って、足をひょいと上げてくれる。

知らなくてごめんね。
裸足で過ごすって、いいことだと思ってたんだよ。

柔肌の間はきちんと靴を履こうね。
何歳になったら裸足でこの場に一緒に立てるのか、楽しみだ。          

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