山火事の季節です in BC, Canada
また今年も山火事の季節です。町の14キロ西と、同じく10数キロ離れた所で山火事です。始まりを感じました。
昨年は近年稀に見る凄い山火事発生率で、近くの町は、過去最高気温を記録して焼失しました。
忘れもしない7月1日は、BCで300ヶ所を超える山火事で、オーストラリアやニュージーランドなどからも応援が駆けつけてくれたほどでした。
あの時は、近所の山でも火の手が上がり、眠れぬ夜を過ごしました。
『どう逃げればいい?』
知識のないまま、真っ赤に染った夜の空を見ていると、近所の人が声をかけてくれました。
「あなた、ラジオの情報と避難情報を得られるサイトは知ってる?」「一応荷物はまとめといたほうがいいわよ。私もスーツケースにまとめてる所。」等と声をかけてくれました。
本当に有難かったです。それでも気が動転して「避難生活!?何がいるの!」とパニックになりながら、玄関近くに荷物を運びました。
当面の子供たちの服(自分のは忘れてる)、大事な楽器、子どものワークブック、タブレット(コードは忘れてる)、、、
また、不安になって外に出てみました。別の近所の人が声をかけてくれました。
『もし、ここにも避難指示が出たら、家を離れる人がホーン(クラクション)を鳴らしてから離れるから絶対わかるわよ!』と。
それはわかりやすい。
日本は災害の多い国です。
こうして自分が助けてもらう側になってよく分かります。
皆さんのおうちの近くの外国人さんはどうでしょうか。
そんなことになった場合、ちゃんと避難できるでしょうか。
何でも良いから声をかけてくれるだけで、一人ぼっちでは無いことを感じて安心できました。
「多分今夜の避難指示はない」というのが分かってから、子どもの寝室に向かいました。
翌朝、玄関周辺に置かれた荷物を見て子どもたちはびっくり。「かーちゃん、ワークブックは燃えてもええわ。。。」と言った息子の言葉は忘れられません。
それから毎日、離れた所の消火活動に向かう小型機の隊列(6機)が飛ぶ音を頭上で聞く度に、「戦争映画」を思い出してしまい、胸がソワソワしました。
今年はたいしたこと無ければ良いな・・・