まずは「プロの仕事!」から入る
私が学校に勤務していたときに少し意識していたのが「子ども面白いと思えるようなプロの仕事・作品」を見せることでした。その頃はよく「子どもが憧れる大人像とは!?」を考えていたような気がします。学校での授業はすべて基本です。その基本を学ばずしていきなり上達するわけがありません。が、その基本の教え方が下手な気がします。だってそんなに憧れないもの・・・・。いきなり歴史的な名画を見せられても、オーケストラの演奏を聴かされても、心に響くような体験にはならないと思うんですよね。
サッカー・野球を始めた・続けた理由は何ですか?
野球を続けた理由は何でした?「親がそうしてもやれと言うから」という人も居られるかもしれませんが、ほとんどの人が心を揺さぶられる体験をしたからではないでしょうかね。地元のプレイヤーに出会った、上手な友達と一緒にやりたかった。TVで見たあの選手のプレイを真似したかった・・・。そんな感動があるから基礎、基本練習なんてやれるんですよね(たぶん)。
チャンネル登録者数122万人!75歳のYouTuber・柴崎春通
今日は私がたまたま見つけて感動した2つの動画(投稿者)をご紹介したいと思います。1つは柴崎春通先生です。柴崎先生はとても口調の優しいプロの画家です。でも、動画を見て感じるように素敵な”おじいちゃん先生”です。いろんな画材を通じて「その道具の特性・使い方」を教えてくれます。(もちろん学校の図画工作でも教えてもらうでしょうが。)
この、「どこの家庭にでもあるクレパスをつかって犬を画く方法」を紹介してくれています。子どもにも見せてみましたが、集中して見ていないように見えて、「このデッサンが・・・・、こんな色を使って!?・・・・そしてその後どうなるの!?」と話していたのが印象的でした。個人的には面白そうだなと思った他の動画は、水彩画についての動画や、水彩画の極意、「絵は努力家才能か!?」という話や、スケッチの仕方、「子や孫につかわせたい画材はコレだ!」ですね。
「絵を描く」ことって、予想以上に、トラウマ的な過去を持っている人が多いと思いますが、それは上手に教わってこなかったからじゃないかと思うんです。子どもの頃にこんなクレヨンの使い方を知っていれば・・・・もっと違った絵が描けた・・・かもしれない!と今は強く思うのですが、あなたはどうですか?もちろん柴崎先生以外にも上手な描き手さんは沢山おられると思うので、「ここが入り口!」と思って見てみてください。
全米騒然! Medhat Mamdouhのリコーダー
全米騒然・・・・ってある種「手垢のついたダサイ言い方だなぁ」と思いますが、本当に凄い演奏です。ギリシャ出身の、ちょっとシャイなこの男性が繰り出すメロディ-。リコーダーの可能性を突き破る破壊力のあるものでした。
常人の可能な演奏範囲の人としては「RECORDER de あそぼ」さんの演奏ですね。
音楽のおもしろさって、「自分で出来る再現・表現」にあると思っています。でも、出来ないのはイメージ不足に原因がある場合もあります。で、そのイメージとは何だ!?となると、やはりプロの仕事を見ていない所にあるのでは無いかと思うのです。
字を書くのが上手い人は、良く本を読んでいる人であり、絵の上手な人は、何度も美術館に通った人ではないでしょうか?そうなると、プロの仕事に触れ、「こうなるためには、何を学べばいいか!」と逆算する事で、勉強への意欲や見方も変わってくるのではないでしょうか?