タロットQ&A【タロット小アルカナについて】カップとコインに共通する象意とは
たまタロ受講生さんより、「カップとコインが並んだ時の象意はどのようなものですか?」とのご質問を受けました。
良いご質問ですね。
まず、
◎カップの意味は「生命エネルギーの発露」「生きる喜びを満喫する」。
若々しさ、みずみずしさ。情愛、ぬくもり、息遣い。
楽しむ、愛する、イキイキ溌剌と生きる喜びを享受する。
カップがあらわすものは、すぐに変質してしまうもの。
いつまでもそこにとどめておけないもの。
柔らかい新芽。
ふくらみかけたつぼみ。
幼子の寝顔。
若い娘のピンクの唇。
満開の桜。
蜘蛛の巣できらきら光る朝露。
秋の田んぼで風に揺れる黄金の稲穂
炊き立てご飯から上がる湯気。
隣に座っている老犬のぬくもり。
くし形にカットしたリンゴから滴る果汁。
一緒にテレビを見て笑う家族の声。
◎コインの意味は
「すぐに失われてしまう生命エネルギーを保存のためにカプセルに入れ、保管庫に積み上げる」。
バラのつぼみをプリザーブドフラワーにする。
満開の桜を写真に撮る。
炊き立てご飯を急速冷凍する。
食べ残したリンゴでジャムを作る。
家族のだんらんを動画に残す。
稲刈りをしてお米を米俵に詰め、土蔵に積み上げる。
冷凍、干物、塩漬けを作る。
★つまり、コインとカップは「生命エネルギー」が共通点です。
解凍して存分に味わい楽しむのが「カップ」
冷凍保存するのが「コイン」
・真っ赤に熟れたイチゴを摘む →カップ的行為
・後で食べるように洗って冷蔵庫に入れる →コイン的行為
・イチゴを冷蔵庫から出して練乳をかけていただく →カップ的行為
・食べきれなかったイチゴを、傷む前にジャムにする →コイン的行為
・出来立てのジャムをパンに塗っていただく →カップ的行為
・ジャムを冷まして瓶詰にする →コイン的行為
・瓶を開けてトーストに塗る →カップ的行為
カップとコインは交互に活躍します。
味わい楽しみ満喫するカップ。
後始末をし片付け保管するコイン。
カップだけだとだらしなく、野放図で、すぐにダメになっていく。
無駄遣い。散財。
なにもかも、簡単に変質し過ぎ去っていきます。
失ってしまう。
流れ去ってしまう。もしくは腐って微生物に分解されてしまう。
コインだけだと、生活が灰色で味気ない。
楽しみゼロ。決まったことを淡々と繰り返す節約節約の日々。
ボロボロの家で孤独死したおばあさんのタンスからタンス預金が数億円できてきた、みたいなのが
コインだけでカップが足りなかった人の末路です。
つまり、コインとカップが並ぶと、「メリハリのあるキチンとした丁寧な生活」「持続可能な豊かな日常」
という感じになります。
おいしいものを美味しいおいしいと食べ、
美しいものをきれいだね可愛いねと愛で、
それらを丁寧に手入れし管理し長持ちさせる。
そういう感じになります。
春にお花見を楽しんで桜の下で飲み食いするのがカップ、
春に畑を耕し始めるのがコイン。
今やるべきことをコツコツコツコツと実直に地道にやるのがコインで
今味わうべき生きる喜びを味わって自分を満たし潤すのがカップ。
「今ここ自分」がカップとコインに共通するキーワードになります。
対照的に、広い視野で先のことを考え、目標を設定し、計画を立てるのが剣と棒に共通するキーワードです。
伝わったでしょうか。
あ、コイン=金運、ではありません。
しばしば誤解されてるようですが。
コイン=豊かさ、です。
金運は豊かさのほんの一部にすぎません。
カップ=恋愛運でもありません。
これまたよく誤解されますが。
カップ=ほとばしるみずみずしい生命エネルギー、です。
恋愛運はみずみずしい生命エネルギーのほんの一部にすぎません。