第1回知財若手の会 イベント 〜若手の「知財×キャリア」〜 (1/22(土)21:00〜) の開催を終えて
作成者:むう(yu_py)
初めに
どうも、知財若手の会の運営です。今回は、 知財若手の会 第1回 の開催を終えたということで、イベント内容の紹介と知財若手の会のこれからについてお話ししたいと思います。
知財若手の会とは、下図のコンセプトで考えられた会です。
この会では、イベントを中心に若手同士で語る・発信できる場を提供することを目的としております。この会のゴールはこれから先考えていき、参加者の皆様に共有したいです!詳しくは、下記URLをご覧ください。
今回はテーマを、若手の「知財×キャリア」と設定し、LTメンバーをTwitter(スペース)で募集し、その後,TwitterとConnpassでイベントの宣伝・参加募集を行いました。
プログラムの紹介
イベントのプログラムは下図の通り、進行しました。
(予定通り、プログラムは進行し、運営はほっとしました。)
イントロ/アドバイザーの紹介
会を始める前に、知財若手の会のコンセプトについてやイベントのルールをお話しさせていただきました。また、今回の会にはベテランをアドバイザーとして招待させていただき、会を知ってもらいながら、要所でアドバイスをいただきました。
ここで、参加していただいたアドバイザーの方々(順不同)のご紹介!
株式会社イーパテント 野崎篤志様
ドクガク(弁理士内田浩輔)様
日本橋知的財産総合事務所 加島広基様
Patent&Marketing様
まりこ様
NAKAGAKI様
特許業務法人IPX 奥村光平様
LT(ライトニングトーク)の概要
今回は4人の方にお話(LT)をしていただきました。どのLTも面白く、個性豊かで、自分たちと同じ若手の考え方を知る良い機会となりました。以下はその概要となります。
LT1:スキル・経験を軸足にしたキャリアピボットへの挑戦 @kouichi IKE@知財アナリスト twitter(@EK103)
IKEさんは現在、知財アナリストとして働いている方で、転職を何度か経験されています。LTでは、その経験の中で、それぞれの場所で得たスキル・経験を軸にピボットしながらキャリアを形成することの大切さを見出したと語っておられました。
下記noteは発表内容について触れた記事が書かれています。ぜひ読んでみてください!
LT2:『脱・若手』を見据えたキャリア形成:かねぽんのえいや!の物語 @かねぽん_金子愛子/弁理士 twitter(@kkak_patc)
かねぽんさんは、企業知財を経験された、現在事務所に所属する弁理士の方です。
LTでは、
○キャリア=流され:戦略=7 : 3
○流される → その場でまずは学ぶべきを学ぶ → 並行してプラスアルファの行動を!
など、周りの環境に流されながらも、自分をどう確立していくかについてお話いただきました。
下記noteは発表内容について触れた記事が書かれています。ぜひ読んでみてください!
(リンク掲載予定)
LT3:知財業界への転身 -超人たちの世界に足を踏み入れるワケ- @ばー twitter(@8gogoghostship8)
ばーさんは、現在、製薬メーカーの研究開発に従事していた方で、最近弁理士を取得し、知財業界へ転職予定の方です。
なぜ、転職したのか?について、「安定」を意識したキャリアの考え方・働き方に対する思いをLTしていただきました。
下記noteは発表内容について触れた記事が書かれています。ぜひ読んでみてください!
LT4:キャリア形成の奮闘記-企業知財編- @dakun twitter(@dakun5com)
dakunさんは、企業知財に従事している方で、転職を1回経験されている方です。
LTでは、キャリアの変遷をモチベーションとともに表しながら、ご自分の仕事に対する性質を分析されたお話をしていただきました。
ディスカッション
LT後、ディスカッションを行いました。。ディスカッションは、参加者をグループで分け、そこにLTをしてくれた方に入っていただき、中心となって進行を行って頂きました。時間を10分で区切って進行しました。ディスカッションは各LT内容を中心に展開されました。
LT1:スキル・経験を軸足にしたキャリアピボットへの挑戦 @kouichi IKE@知財アナリスト twitter(@EK103)に対するQ&A
・なぜそんなチャレンジできるのか?
A. 知財は他の領域とも相性がいい、何でもコラボできる。やる前は勇気がいるが、やれば何とかなる。
・副業について
A. 自社に染まってしまうと同質化して新しいアイデアを出しにくくなってしまう。
A. 転職が多いのもあるが、自分の中で「アウトサイダー」な部分を少しでも持っていたいという意味で、副業は続けたい。
・調査について
A. 調査方法について体系的に学べる機会ってあまりないのではないか。そういう意味で特許調査を経験しておいて良かった。
A. 特許調査はある程度プロセスが体系化されているので学びやすいし、特許調査以外のビジネスリサーチでも使える考え方。
・知財アナリストについて
LT2:『脱・若手』を見据えたキャリア形成:かねぽんのえいや!の物語 @かねぽん_金子愛子/弁理士 twitter(@kkak_patc)に対するQ&A
・今までで一番の「えぃや」は何ですか?
A. 知財と関係なくて恐縮ですが「出産」です。。 出産経験したらどんなえぃやも怖くなくなりました。出産以外ですと、LTでも触れましたように、「転職」ですね。
・子育てが有るとキャリアが止まってしまう。キャリアの中で、子供を作るタイミングや育児とのバランスはどのように計画立てたら良いですか?
A. 金子は、子育てもキャリアのうちだと思っています。普段の知財の仕事より、発見が多いかも。「キャリアになるか否か」って、要は、その発見をいかに他の場所に活かすかだと思います。子育てで得た経験が、子育ての中でしか活かせないのであれば、それは知財のキャリアが止まってしまうと言ってもやむなしだと思います。例えば「あ~、こう言えば子供って動くのね~」という経験は、知財・・・というより会社や事務所で人を動かすハックにも、きっと役に立ちますよね。それってキャリアだと思うのです。私は子育てに関しては無計画に始めたのですが、「これ、職場だったらどう活かせるかな?」ということを日々考えながら子育てしています。
・どうして知財の世界に入ったのですか?
A. 私が聞きたいくらいです・・・笑 こればっかりは、謎配属ですね。まぁ、意図しない配属にもめげずに、「その場でとりあえずがんばる」をやった結果、今があると思うので、不満はありませんよ。
LT3:知財業界への転身 -超人たちの世界に足を踏み入れるワケ- @ばー twitter(@8gogoghostship8)に対するQ&A
・なぜ弁理士を選んだのか?調査業務など、他の選択肢は選ばなかった?
A. 調査は現職で簡易なものは行ったことがあるが、あまり得意でなかった。
加えて調査も弁理士の人がするものだと思っていたのと、知的財産管理技能検定で勉強してたので、そのまま弁理士まで勉強が続いた感じ。
・自分の企業の中で知財部へ異動は考えなかった?もしくは、他の会社の知財部は?
A. もちろん考えた。なんならその選択肢を取りたかった。ただ現職の知財部に異動できる可能性がゼロに近く、相談しても困難だと言われていた。
また他の会社の知財部については未経験で入れるところが私が転職活動していたときにほぼなかった。まぁ未経験なら新卒の若い人入れるよねと私も思う。
・事務所の年収はどのように決まってるのか?
A. 固定と歩合のところがあると思う。私の場合は未経験で入るので歩合だとゼロになるかもしれないので、固定のところを選んだ。自分で仕事ができるようになったら歩合のほうが稼げるかもしれません。
・子どもが小さい中、弁理士試験は大変だった?
A. かなり大変だった。平日は子どもが寝てから、休日は祖父母に協力してもらって勉強してた感じ。
・ 弁理士試験のモチベーションは?
A. 正直一回で落ちたら、弁理士は諦めようと思っていたから、そこで頑張ろうと思ったということと、一番は妻や家族に迷惑かけながら勉強してるのに、受からなかったら、ただ迷惑かけただけということで、やれる時間は頑張ったという感じ。
LT4:キャリア形成の奮闘記-企業知財編- @dakun twitter(@dakun5com)に対するQ&A
・新卒で知財配属になる方法は?
A.一番楽なのは、新卒採用で職種別採用(業界によっては、JM制(ジョブマッチング制))を行っている会社へ応募する。
職種という観点での配属ガチャを防ぐことは可能。
・やっぱり実務(※実務の定義として、明細書や意見書作成など書類作成業務)を極めるなら事務所がよいか?
A.会社だけで実務をする(つまり、スキルを伸ばす)のは限界がある。実際、会社内で実務をしっかりできる人は、もともと事務所上がりの中途が多い印象(私の見てきた範囲の話という前提)。
・企業知財って何するところ?転職活動で留意することは?
A.ここは、会社によって異なるので一概に言えない。明細書ばっかり書いている企業知財もあれば、戦略だけ考えて残りはアウトソースする会社もある。なので、転職活動において部長や課長ポストと面接する機会があれば、部署で大切にしていることや部署の方針、一日でどのような仕事が中心か、よくヒアリングする必要がある。これをしないと、入社時のギャップが多い。
閉会
盛り上がりを見せながら、終了しました。ご参加された方々、並びにアドバイザーの方々、本当にありがとうございました。会が終わってもディスカッションをしている方もいらっしゃいました。
アンケート
会の終了時にアンケートを取らせていただきました!
Q1. 知財若手の会 第1回について満足度をお聞かせください
・満足が3割、やや満足が7割です。普通〜不満は0で嬉しい結果でした。
Q2. Q1の回答理由を教えてください
ご意見として、
・同世代が周りに少ないため、同世代と交流できて楽しかった
・さまざまなキャリアを聞けて参考になったといった
・LTが素晴らしく、進行も良かった
・改善点として、アドバイザーの方には事前に質問しておき、質の高い回答をもらったほうが良い
等が挙げられました。
Q3. 次回の知財若手の会で行ってほしい企画があれば教えてください
突出してこの企画が良いという意見はありませんでした。権利化業務だけではなく、幅広い実務の一つ一つに焦点を当てた企画、スキルの伸ばし方、企業知財と事務所にまつわる良い点悪い点や年収、待遇など。若手×ベテランのパネルディスカッションという案もありました
Q4. 運営の良かった点、改善点があればご記入ください
運営についてお褒めの言葉多かったです。
改善案として、
・チャットで一部質問が消えてしまっていた
・時間が夜12時までは遅すぎる
・話題のきっかけ作りに、LT部屋に運営がいても良い
等が挙げられました。
Q5. その他ご意見やご要望等あればご記入ください
今後の企画も楽しみにしていますというコメントがたくさん届いていました。
改善案として、
・開催時間をもっとコンパクトに&休憩時間を入れて欲しい
・イベント告知時にハッシュタグを入れると人がさらに集まるのではという等が挙げられました。
知財若手の会のこれから
今回のLTを受けて、自分自身もキャリアについて考え直してみようと思った若手の方も少なくはないのではないでしょうか?
知財若手の会では、今後も若手同士で語り合う・発信する場を提供していきたいと思います。
宣伝
知財若手の会では、続々とイベントを企画しております。
直近のイベントは下記ツイートの通り!
https://twitter.com/chizaiwakate/status/1490182157238628360?s=20&t=o9fBWv6U0DdsQcret4-SAA
また、参加登録媒体として、connpassを使用しております。
https://chizawaka.connpass.com
情報をいち早く受け取りたい方はメンバー登録をしていただければと思います。参加お待ちしております。
以上!!!
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