「第4回 特許の鉄人」を代表目線で振り返る

はじめに

こんにちは、知財塾代表の上池です。
2024年8月24日、大阪で「第4回 特許の鉄人」が開催されました。
第1回、第2回は日本橋知的財産総合事務所の加島さんを中心に企画運営がなされ、昨年の第3回から知財塾が引き継ぐことになったこの特許の鉄人。過去3回は東京開催でしたが、今回は大阪での開催となりました。
この記事では、代表の上池目線で、特許の鉄人の裏側を振り返っていきます。アーカイブ配信や来年の予定についても書いていますので、ぜひ最後までお読みいただけると嬉しいです！

大阪開催に至るまで

きっかけは、「第3回 特許の鉄人」の開催後に、関西在住の知財関係者から「東京開催だと直接参加するのが難しいので、関西で開催してほしい」というご要望をいただいたことでした。
過去3回は東京で開催していますし、開催場所を変えることで今までと違う面白さも出るだろう思い、早い段階で大阪開催の意思決定を行いました。

大阪で開催するにあたり、現地でコラボができたら良さそうということで、加島さん経由で大阪工業大学・元知財学部長の杉浦先生を紹介いただきました。そこから現知財学部長の五丁先生をお繋ぎいただき、大阪工業大学（以下「大工大」）のセミナー室をお借りして開催する運びとなりました。
ちなみに、通常通りのルートでレンタルしており、費用はこちらです。立地を考えると相場より安いく、大阪でセミナー開催などをされる場合は会場候補にしていただくと良いと思います。

また、知財塾の相談役であり、昨年の選手でもあった谷さんが大阪在住なので、全面的にバックアップしていただきました。谷さんには、今年は解説者として出演もしていただきました。

選手の決定

大阪開催ということで、関西エリアの弁理士を4名選出する方針で検討を進めました。

まず初めに決まったのが弁理士法人R＆C・畑山選手です。畑山選手とは元々お付き合いがあり、また昨年出場された田村選手とは学生時代からのお知り合いということで、3人でお食事する機会をいただき、そこで田村選手と私に言いくるめられたことによって出場が決まりました。
次は弁理士法人NT・中村選手です。畑山選手とのマッチアップを想定して対等な試合になるレベルの方を選出する必要があり、谷さんから何名か候補を出してもらいました。その中で、畑山選手の元同僚で独立されたばかりの中村選手が適任ということで依頼しました。元同僚ということもあり、お互いにやりづらさはあったかと思いますが、そこは谷さんが間に入って（言いくるめて）くださり、無事成立させることができました。
第2試合のお2人・弁理士法人サンクレスト国際特許事務所の金子選手と、きのか特許事務所の室伏選手は同時に打診し、ご快諾いただきました。第1試合のお2人がベテラン対決ということもあり、フレッシュな顔ぶれの対決が盛り上がるだろうということで谷さんと候補を出しました。その上で、金子選手と室伏選手のお2人からOKが出れば「特許の鉄人」初の女性対決にもなる、ということで、依頼させていただきました。

大工大開催をどう形にしたか

東京では、東京カルチャーカルチャーという会場の存在により、エンタメ性の高いイベントにできていました。一方で、大工大では会場のセッティングや配信対応は0から用意する必要がありました。
いくつかの配信業者を検討していたのですが、同時期にたまたま知人が開催していたイベントの主催者が、なんと検討候補になっていたONDOさんだった、という繋がりで依頼先が決まりました。

ちなみに、イベントをされていた飯田さんは、知財塾から若手キャリアに関するインタビューもさせてもらっています。
https://agent.chizaijuku.com/blog/interview_wakate

ONDOさんのおかげで、会場のセッティングや配信の技術的な対応は全てお任せすることができました。

また、今までの特許の鉄人の雰囲気はそのまま再現できるよう、司会は今まで同様、河原あずささんに続投いただきました。

当日の様子

当日は現地に50名、オンラインで80名の方に参加いただきました。
試合はとても盛り上がり、参加者の方々からも満足されたというご感想をいただけたので良かったです。
一方で、スポンサーへの配慮が足りない点やタイムマネジメントができていなかったなどの反省点は多くありましたので、それらは次回に活かしていこうと思います。

アーカイブ配信

「特許の鉄人」はリアルタイムでの臨場感を楽しむイベントですので、基本的にはアーカイブ配信は行わない方針で運営しています。選手からしても、不特定の第三者に永続的に試合を視聴されるというのは控えてほしいと思われるでしょう。ただ、プロの仕事ぶりが見れて学びも多いイベントということもあり、「参加された方からも再度見たい」というお声も多くいただきます。

そのため、このたび「第4回 特許の鉄人」の期間限定のアーカイブ配信を行うことにしました。
2024年12月28日～2025年1月5日の期間限定で配信（限定公開URLを共有）しますので、年末年始にクレームドラフティングの知見を深めたいという方は、ぜひ配信映像を購入いただければと思います。
11月下旬から予約販売を行いますので、続報をお待ちください。

また、選手4名と谷さんで、試合の振り返り座談会も行いました。対戦中にどういう意図でクレームを作成したかなどについて、詳しくお話しいただいています。
振り返り座談会の動画は、
・知財塾Nowで2024年11月1日から
・アーカイブ配信の動画とセットで
配信します。
12月28日を待てない方は、ぜひこの機会に知財塾Nowにご登録いただければと思います。

来年の予定

どこで開催して、誰が出場するかなどはまだ何も決まっていません。
ただ、大阪万博での弁理士会の出展とコラボすると面白いのでは、というご意見をいただいています。本当にお声がかかるのであれば、ぜひお受けしたいと思います。もし実現したら楽しそうですね。
続報を乞うご期待ください！