【知財塾】明細書作成ゼミ(バイオ)の感想
こちらの記事は、実際にゼミに参加された受講生(@kernel238936276 さん)に寄稿いただきました。知財塾ゼミへの参加をご検討されている方の参考になりましたら幸いです。
本ゼミは終了しておりますが、演習問題とゼミ動画のセットを、WEBサイトにおいて引き続き販売しております。ご興味がある方は、ページ最下部のリンクよりご確認ください。
1. はじめに
今回、明細書作成ゼミ(バイオ)を受講しました。
私は2020年度に入社し、メーカー知財部で権利化業務を担当しています。
受講の動機は2つありまして、1つ目は実務を踏まえて学び直したかったというものです。
国内外の権利化、権利行使・ライセンス等の活用、他社特許の研究をする中で、出願時にこうしていれば...という経験が何度も。
研修を受けた当時は最低限のルールしか覚えられなかったので、改めて基礎を学ぶ機会を探していました。
2つ目がまさに理想的な受講形式だったことです。
私の場合、新人研修からオンラインだったのですが、個人的にオンラインの良さだと考えている
①好きな機会に挑戦できる
②講義以外でも講師・受講生と交流がある
③繰り返し復習できる
を満たす講座ってほとんどないのですよね。
(会社で選択できる研修はむしろいずれも満たさなくて...)
Twitterで知財塾を偶然知って、しかも講師が森田先生で、案内が来た瞬間に申し込みました。
2. 感想
今振り返るとあっという間でしたが、毎回良い意味でハードでした。
ほぼ知識がないバイオ分野の明細書を書くのは予想以上に難しく、改めて技術の理解が重要であることを痛感しました。
一方で発明の切り口や、拒絶理由への対策、事業を守る上での考え方は比較的共通していて、どういう情報から出願を作りこんでいくべきなのか、講義が進むごとに実践できるようになったと思います。
ゆえに回を追うごとに検討事項が多くて、1つのクレーム・明細書を仕上げるのが大変でした。
また、題材の技術然り、他受講生の質問、深い講義内容・解説に色々考えさせられ、講義後夜更かしすることも(笑)
3. 学んだことが仕事で役に立ったエピソード
明細書作成はもちろんですが、何より打合せの質が上がってきたという実感があります。
講義で印象的だったのが、
「発明提案書を事前に読み込んで、一言一句理解して臨まないと打合せの意味がない」
というお話です。
…思えば、私は発明提案書を説明してもらうために打合せをしてたのですが、
最近は技術を勉強し直し、もっと重要な、事業状況、競合他社状況、技術的観点、各種規制等、どのポイントを押さえることで、より排他性のある、事業を優位に運べる特許にできるかという視点で議論できるようになってきました。
講義で題材のクレーム・明細書に対して、何を守るためのクレームなのか、何のための記載なのか、作成にあたってどんな視点が必要なのか、という観点で演習を重ねてきたからこそ、
逆算して出願相談で把握すべきポイント、明細書中での仕込みを検討できる、そんなスタート地点に立てた気がします。
制約ある中で、あらゆる観点で完璧な出願というのは難しいかもしれませんが、実務を通してこれからも研鑽していきたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
本ゼミは終了しておりますが、ゼミに使用した演習問題とゼミ動画のセットを、WEBサイトにおいて引き続き販売しております。詳細は、以下のリンクからご覧ください。
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