見出し画像

【2021年7月開講】明細書作成ゼミ(バイオ)で学べること

こんにちは、(株)知財塾 運営チームです。
私たちは演習形式にこだわった、「知財実務で本当に使える」オンラインゼミを主催しています。

今回のブログでは、『明細書作成ゼミ(バイオ・森田 裕先生)』で学べる内容について、具体的にご紹介していきます。2021年の受講コースは終了していますが、自主演習コース(ゼミ動画と演習資料のセット)を現在販売中です。

自主演習コースの購入ページはこちら

1. ゼミのゴールと学べる内容

本ゼミのゴールは、特許明細書を作成するためのプロセスを理解し、出願に必要な書類を自分で作成できるようになることです。本ゼミでは、出願に必要な書類のうち、特許請求の範囲(クレーム)明細書図面配列表の作成方法を学ぶことができます。

あなたは、上司からいきなり「特許を書いてみて」と言われた経験はありませんか?そう言われても、初学者にとっては何から手をつけてよいのか、全く見当もつかないものですよね。

そこで、知財塾では、弁理士がバイオ系の特許を作成する手順を細かなステップに分解した「演習ステップ集」を用意しました。「演習ステップ集」は、複数の小問で成り立っており、1つ1つの問いかけに答えていくことで、特許の作成に必要な情報を揃えることができるように設計されています。

この演習により、今まで特許実務に関わったことがない方であっても、特許の書き方の手順を理解することができ、すでに特許実務に携わっている方でも、自分自身のやり方をアップデートすることができるはずです。

この「演習ステップ集」がどんな流れで進んでいくのか、実際の内容を少しだけお見せします。

『明細書作成ゼミ(バイオ)演習ステップ集』

ステップ1:実施例の作成・発明の把握
【小問1-1】実施例・比較例と図面の作成

発明者から提出された実験結果を基に、実施例・比較例の表を作成しましょう。図面がある場合には、この段階で作成しましょう。

【小問1-2】明細書の【実施例】部分の作成
『演習資料:明細書(フォーマット)』を使用して、明細書の【実施例】部分を書いて行きましょう。小問1-1で作成した表を、明細書中に挿入しましょう。

【小問1-3】先行技術の把握
発明提案書の内容に基づいて、当該発明の先行技術の内容を記載しましょう。発明提案書の中に記載がない場合には、Google検索や特許検索などで、簡単に探してみましょう。

ステップ2:クレームの作成

【小問2-1】メインクレーム案の作成
ステップ1で作成した実施例を基に、メインクレームの案を考えましょう。
・・・

2. ゼミの具体的な内容

まずファシリテーターより、特許を書く上での最低限のレクチャーを行います(1. インプット)。
次に、受講生が事例演習にそれぞれ取り組み、演習結果をgoogleドキュメントに記入します(2. アウトプット)。
そして、このアウトプットについて良い点や改善点、または実務のコツをファシリテーターにアドバイスしてもらう(3. フィードバック)という流れで進みます。

カリキュラムは、全14回で、5つの事例を扱います。1週間に1本の動画を視聴して演習に取り組む場合、3ヶ月間で5本の明細書作成にチャレンジしていただくことになります。

取り扱う事例は、実際に権利化されたバイオ分野の事例の中で、大きなイノベーションに繋がるわかりやすい事例を選定しました。短期間で幅広い分野にチャレンジしていただけるように、細胞・抗体・核酸・診断・ゲノム編集に関するものを取り扱います。

進行の目安として、1週間に1回動画を受講していただく場合、特許明細書の1本目は4週間かけてじっくり取り組んでいただき、2,3本目は3週間で、4,5本目は2週間で完成させていきます。演習ステップ集を5回繰り返すことで、手順をしっかりと身につけることができますし、実際に手を動かして明細書を5本書いた、という大きな自信が得られることでしょう。

ゼミ内容をより詳しく知りたい方は、こちらのダイジェスト動画をご覧ください。

3. 受講生の感想

実際にゼミに参加された受講生(@kernel238936276 さん)に寄稿いただいたブログから、感想を引用します。

今振り返るとあっという間でしたが、毎回良い意味でハードでした。
ほぼ知識がないバイオ分野の明細書を書くのは予想以上に難しく、改めて技術の理解が重要であることを痛感しました。
一方で発明の切り口や、拒絶理由への対策、事業を守る上での考え方は比較的共通していて、どういう情報から出願を作りこんでいくべきなのか、講義が進むごとに実践できるようになったと思います。

【知財塾】明細書作成ゼミ(バイオ)の感想
@kernel238936276 さん

記事の全文はこちら!ぜひご検討の際にご活用ください。

4. ファシリテーターのご紹介

知財塾ゼミでは、指導者のことを「講師」ではなく、「ファシリテーター」と呼んでいます。

ファシリテーター:問題解決・アイデア創造・学習など、あらゆる知的創造活動を支援し、促進する役割を担う人
※ 日本ファシリテーション協会HPより要約

2021年7月開講の『明細書作成ゼミ(バイオ)』では、森田 裕 先生にファシリテーターをご担当いただきました。

森田 裕 先生
経歴

独立行政法人理化学研究所ジュニアリサーチアソシエイト
筑波大学大学院人間総合科学研究科分子情報・生体統御医学専攻博士課程修了
独立行政法人科学技術振興機構(特別プロジェクト推進室および研究プロジェクト推進部)
協和特許法律事務所・弁理士登録
大野総合法律事務所・パートナー就任

活動
2016・2018年度 日本弁理士会バイオ・ライフサイエンス委員会委員長
2018年度~ 特許庁知財アクセラレーションプログラム(IPAS)知財メンター就任
国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED) 2019年度遺伝子治療の実用化に向けた知的財産戦略に関する調査 委員就任
特許庁 ゲノム医療分野における知財戦略の策定に向けた知財の保護と利用の在り方に関する調査研究報告書 委員就任

その他詳細な経歴はこちら

森田先生は、バイオ・医薬がご専門で、特許化と特許訴訟の両方を得意とされており、平成28年、30年の日本弁理士会バイオ・ライフサイエンス委員会委員長を務められたご経験もお持ちです。バイオ分野の実務の第一線でご活躍をされている森田先生のフィードバックを受けながら、実際に明細書の作成に取り組むことで、自力で学ぶよりも圧倒的に早く実力を身につけることが可能となります。

5. 明細書作成ゼミ生に向いている方

本ゼミのターゲットには、以下の方々を想定しています。

① 特許事務所や企業知財部で新しく特許担当者になった、実務未経験の方、または経験が浅い方
② 実務経験はあるが、改めて「体系的な明細書作成スキル」を身につけたい方
③ 普段は別の分野の特許業務を担当しているが、これからバイオ分野にも業務の幅を広げていきたい方

本ゼミはご自身で演習をまずは行い、ファシリテーターや他のゼミ生と議論し、スキルを伸ばしていくものですので、率直に言って、受講にあたり「業務後の夜の時間を使ってでも、特許実務スキルを向上させたい!」というエネルギーが必要になるとは思います。

一方、そのエネルギーと演習を行う時間さえ準備いただけるならば、知財塾の特徴である、

・通学不要、オンラインで学べる環境
・実務を想定した事例を使用し、STEPに分かれた体系的な学習
・ファシリテーターによる演習アウトプットへの的確な助言

により、短期間で明細書作成スキルを大きく向上できるよう講座をデザインしています。

動画を購入いただいた方には、ご希望される場合には、ゼミ生と同様にオンラインチャットツールSlackの「知財塾コミュニティ」に参加いただくことが可能です。

Slackコミュニティでは、明細書作成ゼミ以外の受講生とも交流することができ、「雑談」、「バーチャル自習室」、など、様々なチャンネルで質問や交流をすることができます。

ゼミ終了後もSlackコミュニティには残ることができますので、仲間づくりや、継続したコミュニケーションの場としても活用していただければと思います。


 自主演習コースの購入は、
こちらからどうぞ!

6. おわりに

知財塾は、特許明細書作成だけでなく、事業戦略提案や、先行技術調査、中間応答での意見書・補正書作成、商標権利化など、様々なゼミを用意しております。

ゼミ募集開始を知りたい方は、メールマガジン(月1程度)を登録いただければ、メールにて優先的にお知らせしております。

<募集通知&メルマガ登録フォームはこちら>
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSeuJXevdMtaOlsETPeST57TW4b8BXbB7WQ4HBTevxRyfEszIA/viewform

最後までお読みいただき、ありがとうございました。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?