医薬品の剤型①
医薬品の剤型について、紹介してみます。
調査ツール
上市済み(売られている)の医薬品について調べるときは、下記を使っています。
独立行政法人 医薬品医療機器総合機構、通称PMDAのホームページ上に公開されている、添付文書の情報を検索できるページです。
「PMDA 添付文書」などでググったら出てきます。
上市済みの医薬品の添付文書(医薬品についている薬の説明文書)をリスト化したもので、調べ物をするとき便利です。
調べ方
ここの
一般名・販売名(医薬品の名称)(部分一致)
のところに、適当なワードを入れて、ヒットする数を見ていきます。
剤型ごとに調べるのであれば、項目内検索で「製剤の性状」を使うのが適切かもしれませんが、ノイズも拾いそうなので、今回は一般名・販売名を使いました。
(こちらの記事の作成にあたり、検索したのが、2022年なので、当時の結果になります。今は異なっていると思いますので、ご理解ください。)
調査結果
錠剤
一般名・販売名(医薬品の名称)(部分一致)に
「錠」
と入れて検索すると、4930件でした。
うーん、ちょっと多すぎて、表示ができませんね。
ただ医療用医薬品には5000件近い種類の錠剤があるようです。
薬剤師さんも大変ですね。
チュアブル錠
咀嚼する錠剤です。
一般名・販売名(医薬品の名称)(部分一致)に
「チュアブル」
と入れて検索すると、34件でした。
チュアブル錠は日本では少しマイナーなので、やはり少ないですね。
かなり大きい錠剤(有効成分をたくさん入れないといけないなど)の事情があるときしか使われないのかなと思います。
ほとんど有効成分が同じのジェネリック医薬品でした。
口腔内崩壊錠
こちらは口の中で崩れて服用する錠剤です。水なしで飲めると宣伝がされている錠剤ですね。
一般名・販売名(医薬品の名称)(部分一致)に
「OD」
と入れて検索すると、618件でした。
チュアブル錠より全然多いですね。
今回はODという検索ワードで調べています。
ほとんどのジェネリック製品が有効成分名+OD錠という販売名になっているので、こちらで調べました。
日本ではODというので、普通に一般名になっているようです。
ちなみにODは
・orally disintegrating tablet
・orodispersable tablet
だそうです。
私は前社で下の表現を使っていました。
カプセル
こちらはカプセル、硬カプセル、軟カプセル含んでの検索になります。
一般名・販売名(医薬品の名称)(部分一致)に
「カプセル」
と入れて検索すると、623件でした。
思っているよりカプセルの薬が多いですね。
カプセルって少し大きかったり、喉に張り付いたりするようなマイナスのイメージをもっていたので、少ないと思っていました。
有効成分の放出制御などには、有効な剤型なので、その点多くなっているのかもしれません。
顆粒
こちらは大きい粒の粉ですね。
一般名・販売名(医薬品の名称)(部分一致)に
「顆粒」
と入れて検索すると、567件でした。
粉系になると、漢方薬が増えてきますね。
漢方はあまり扱ったことがないのでわからない点も多いですが、何か錠剤にできない理由等があるのかもしれませんね。
細粒
こちらは顆粒より細かい粒の粉ですね。
一般名・販売名(医薬品の名称)(部分一致)に
「細粒」
と入れて検索すると、604件でした。
こちらも顆粒と一緒で漢方薬がけっこうありました。
もう一点気になるのは小児用のものがあるところでしょうか。
錠剤やカプセルは子どもは飲めないので、必然的に粉薬か液剤になりますね。
まとめ
一旦ここで終わります。
また、他の剤型も書いてみますね。
ではでは。
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