スモールビジネス(個人事業、小さい会社)の成功法則①
小さい企業はマス(一般多数)を相手にする事業は非効率
SNSを駆使して誰もが簡単に小さい事業を発信することができる世の中になっています。SNSは立派な事業戦略です。
私の友人のHさん、大手の証券会社から独立して
「投資助言アドバイザー」会社を開始しました。
銀行を辞めたKさんと二人が営業です。
事業戦略としてはこうです。
出版プロデューサーにお金を払い
「50歳からのお金の増やし方」文庫本の
出版が叶いました。素晴らしい!
金融リテラシーのない初心者向けの本を出版することに成功し
私も出版記念パーティーにも招待されて行ってまいりました。
第二弾「資産運用のコツ教えてください」も1年後に出版。
この2冊とも今の私達には必要な金融情報を本当にわかりやすく伝えてくれています。
次にZOOMセミナーを無料開催
証券会社と違って、証券を販売するのではなく、
資産運用のアドバイスをするのがビジネスモデルです。
投資助言料を支払うという日本では新しいビジネスモデルでの成功を目指しています。
出版後には、本を読んでくださった方などを集客してセミナーを開催。
昨今のNISA人気が追い風になり
ZOOMでのセミナーを月に2回程度の頻度で開催しています。
「初めてのNISA」
「積み立てNISA投資信託の選び方」などは大人気で
頻繁にセミナーを夜開催し、100人以上も集客ができることもあるそうです。
セミナーをしても無料なので、
最後に商品を2つご紹介します。
商品は2種類
①個人マネープランを作成し、楽天の投信やiDeCoなどを設定する
1回コース39万円
②個人金融資産3000万円以上を運用するコース
ベース金額に応じて課金されます。
アドバイス料2つの商品を最後にご紹介
セミナー終了後のアンケートを書いてもらい
商品申し込みの申し込みを受け付けするのですが
「勉強になりました。よくわかりました。で終わってしまい、クロージングはほとんでできないんですよ」
とHさんからの嘆きがありました。
私はHさんへのアドバイス
「小さい会社はマス(不特定大多数)を相手にしてはいけないって、
私が著書に書いけど読んでいただけました?
あなたは以前はブランド証券会社に勤務していたかもしれない。
でも今は一事業主、ということはノーブランドなの。
小さい会社はほとんどがノーブランドであり
ノーブランドを選択されて単価の大きい商品を販売するには、
あなたをよく知る富裕層中心の戦略を立てた方が効率が良い、と私は思う」
①の商品はNISAがわからないような資産を持っていない方たち、その方たちは39万円も一括で払うでしょうか?
私はそれには無理があると思うのです。
私なら、②の資産家に絞って、資産運用のプラスになる助言をして、ベースの金額+資産がプラスになった金額をいただくことに注力する。
そのためには、資産家と接点を持つこと。
富裕層は、同じ匂いのする人たちとつるむもの。
人は同じくらいの資産や収入のある方とお友達で一緒に遊ぶ。その方を一人つかんで、実績を創ればあとは紹介で事業ができる。
二人しか営業がいないHさんの会社はこの戦略をとるべきだと思う」
実績が加わればいくらでもご紹介にあずかれると思います。
マス(不特定多数一般人)を相手にするのはとても体力が必要です。ということは時間とお金が必要ということです。
ブランドには時間とお金の両方が必要だからです。
これは小さい会社には不向きです。
「セミナーを無料で」というところも引っ掛かります。
セミナーで課金できるくらいのレベルにならないと多くの証券会社の無料セミナーと変わらなくなってしまいます。
あとは具体的にどのような場所に行き、このような活動をしたら、
とアドバイスをした次第です。
中にはSNSを駆使してYouTuberとなり
時代の寵児となる方もいるでしょう。
そのためには本業以外にSNS戦略にかなりの時間とコストをかけることになります。
個人はマス(一般多数)相手のビジネスをするには時間とお金が必要
と思うことです。
自分が得意なのはどちらなのか、
Hさんは大手証券会社にいて②の富裕層の顧客を今まで相手にしてきて、彼らの特性をよく知っているはずです。
富裕層ターゲットとした方がビジネスモデルの成功する確率が高まります。