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9人の翻訳家 囚われたベストセラー

僕はそんなに勘が良い人間ではないけれど、沢山の映画を観ていると、先の展開が想像が付いてしまう。もちろん、僕の想像なんかとは違う展開を見せてくれる作品も沢山ある。だから映画を観るのは楽しいのだ。
ただ、こんだけの作品があれば、想像を通りの展開、動きをする作品は凄く多い。特にミステリーともなれば、登場人物の人数や、色んな作品で使いふるされてきた展開が多く、なんとなーくの予測が付いてしまうことがほとんどだ。「衝撃の結末!」なんて類いのキャッチコピーは、そうでもないor邪道な物ばかり。

そんな数あるミステリー映画でも、久々に王道ミステリーで驚かされた作品だった。もちろん「こいつが犯人であいつはこうなってるんだろうな~」っていうのは概ね当たってたけどそんなことはどうでも良くてその更に奥にある展開が衝撃でワクワクした!!
どうやって手に入れたかというトリックはもちろんだけれど、冒頭のシーンが誰と話しているのかっていうところはしてやられた感がある。

「想像力が足りない」(的なこと)

って話してる相手が言い放った時、あぁ、僕が想像をしていたその先の展開があるなんて想像もしてなかったなと腑に落ちた。
「どーせこうなんだろ」という気持ちで観ていた僕にはパンチのある台詞だった。
こういう、裏切りをしてくれるから映画は楽しい!!

ちなみに、冒頭でキャッチコピーの話をしたけど「この展開予測不可能!」っていう煽りは十中八九、反則ワザとも言える展開なので半笑いで見ることになる。