SKIN
大好きな、1番近場のミニシアター、レイトショーで。
何ヵ月ぶりに訪れただろう。下手したら1年経ってるのかもしれない。後でポイントカードを確認してみよう。
赤くふわっふわっの椅子に腰を降ろした瞬間、全身が安心感で包まれた笑
やっぱりこの映画館が好きだなぁ。
過激なレイシストがあるシングルマザーとその娘たちに出逢い改心していく『SKIN』。
ジェイミー・ベルの演技が本当に素晴らしかった。当たり前だけど、まるで僕の知るジェイミー・ベルじゃなかった。
自分と違うからという理由で、よく知らないのに他人を差別してしまう人は物凄く多くて、その人たちは大抵、自分達のことを差別的だと思っていない。
何故、一人一人と向き合わず、カテゴリで判断して嫌うことができるのかは自分にはわからないから、「それは差別ですよ」って言っちゃうんだけど、相手は差別だと思っていないし、カテゴリで判断することが正しいと思っているので話は平行線を辿る。
この映画の主人公、ブライオンは親に恵まれず、幼い彼に手を差しのべたのがレイシストの夫婦であった。
実際はどうであれ、実の息子じゃないのに愛情を注いで育ててくれた親を、積み重ねて来たものを裏切るのはそんなに容易なことじゃない。
ブライオンの育て親の二人のような人はきっとほんの一握りで、ギャビンやブライオンの様な、環境が違えば、何か少しでも違えば、早いうちに何かキッカケがあれば、きっと分け隔てなく一人一人と向き合っていけるんだろうな。
そう考えると、他人に寛容でそれを態度で示すような生き方をしている僕の両親には感謝しかない。
人との出逢いは沢山の可能性を秘めている。