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編集できるもの、できないもの

私は仕事柄Adobe製品を使うことがありコンプリートプランを契約しているので、せっかくなので写真もRAWで撮影したものを現像(編集)に挑戦しています。
学生時代にカメラで遊んでいた時は、そこまでしていなくて撮って出しだったので「現像でこんなことができるのか!?」と感動したものです。
現像をすることで、写真を撮るときに気にする・注意することが変わってきました。
それは現像で何ができるのかを考えながら最終的な出力をイメージするようにしています。
今回は私が独学ながら現像をしながら、気がついたことです。

現像で"できる"こと

写真を明るくできる

光源を背負った人の写真をとると、どうしても被写体が暗くなってしまいます。
しかし一般的には、人も綺麗に明るくなっている写真がたくさんあります。
どうなっているのかとずっと疑問だったが、現像で被写体の露出を上げているだけでした。
色のバランスとかも変えられるので、本当に芸術の領域に入っているのだと思いました。
また写真の一部分や被写体のみを明るくすることなどができます。


SONY α6700 SONY E 18-135mm F3.5-5.6 OSS
ISO100 64mm F5.6 SS1/160
撮って出しのJPEG
SONY α6700 SONY E 18-135mm F3.5-5.6 OSS
ISO100 64mm F5.6 SS1/160
キッチンカーの内部を明るくした

トリミングできる

トリミングについては賛否両論があるようですが、私は全然問題ないと思っています。
写真の水平を撮るだけでも、写真が良くなります。
走っている犬などを撮っている時は、バッチリ構図を作れるわけではなくとりあえず見切れないように撮って、その後にトリミングして整えるようにしています。風景写真などのようにじっくり構図を決められればいいかもしれませんが、犬や子どものように動きが早かったり想定外の動きをする被写体の撮影はどうしても最終的にトリミングをした方がいいのではないかと思います(私がショボイだけかも)。
R5は4000万画素とかあるので、ある程度トリミングしても問題ない画質だと思います。

また、構図の練習のためにもトリミングは役立つのではないと思っています。
撮った写真と向き合って、編集している時に「この要素が邪魔だった」「もっとこうしておけばよかった」と一喜一憂していることも結構役に立ってるのではないかなと思っています。

かすみの除去

早朝に風景写真を撮っていると、朝霧なのか全体が霞みがかってしまうことがあります。
仕組みはよくわかりませんが、霞の除去で写真が一気に綺麗になります。


Canon R5 + RF24-105mm F4 L IS USM
jpeg撮って出し
霞除去などの編集後。水平が取れてない気がする。
上記写真を水平になるように編集

ノイズの除去

最近はAIの技術が上がって、ノイズを消すことができるようになっています。
ノイズの消す強度も指定できるので、編集され過ぎないようにすることができます。
しかしノイズが強すぎる場合は、ノイズ除去を使用すると質感が失われることがあります。
人間の肌が質感がなくツルツルになってしまい人形みたいになったり、人間や犬の毛もその質感がなくなってしまします。
どの程度のノイズまでは消すことができるかは、感覚を覚える必要があります。


Canon R5 + RF100-400mmF5.6-8 IS USM
ISO12800 259mm F7.1 SS1/800
ノイズ除去前
Canon R5 + RF100-400mmF5.6-8 IS USM
ISO12800 259mm F7.1 SS1/800
Adobe LightroomClassicにてノイズ除去(60)

現像で"できない"こと

写真の角度

写真の現像をしているときに最も感じることの1つが角度です。正面から撮っていたつもりが、被写体に対して斜めになっていてなんだかなとなることも多いです。
この角度は編集ではどうにもならないので、撮影時にきっちり考えておく必要があります。


Canon R5 + RF100-400mmF5.6-8 IS USM
ISO2000 104mm F5.6 SS1/250
もう少しローアングルで正面から撮りたかったなと

写真を広げる

トリミングをする私ですが、逆に被写体が少し切れていることなどはどうにもならなく悔しい思いをします。
足先が切れていたりすることが多いです。後でトリミングで構図を整えることはできますが、逆に切れているとどうしよもないです。
最近は少し広めに撮ることを意識しています。
被写体が激しく動いている場合は、被写体が切れてしまうことも多いので難しいです。

Canon R5 + RF100-400mmF5.6-8 IS USM
ISO500 236mm F7.1 SS1/500
流し撮りでウォリックの尻尾と後ろ足が切れてしまっている。

ブレ

ブレの修正はできません。
室内で撮った写真など、意外とシャッタースピードが遅くカメラの画面など現場では気がつかず、PCで見たときに少しぶれていたなんともこともあります。

SONY α6700
ISO不明 43mm F5 SS1/125
これはこれで気に入っているブレてる写真

白飛び・黒潰れ

jepgで見ると、真っ黒に見えても実はそこにデータがあることが多いです。しかし白飛びと黒潰れはどうにもなりません。
現像するまではヒストグラムなどあまり気にしていませんでしたが、現像をするようになってヒストグラムで白飛びと黒潰れがないように意識するようになりました。

まだまだ使いこなせていない私

現像はやろうと思えば、もっとたくさんの項目があって、もっと質を上げられる。
ただ今の私にはそこまでできないし、仕事がバタバタしてきてその時間もない。
最低限、写真の水平を撮ったり、トリミングをしたり、露出を変更したりくらいしかしていない。
今後はもう少し現像ができる様になれればと思っていますが、外に出てシャッターを切ること自体が好きなのでそっちに時間かけちゃうんですよね。
子どもとか犬と遊ぶの楽しいし

編集後をイメージし、編集できないものを現場でしっかり撮る

現像を始める様になってから、写真を撮る時に意識することが変わってきたと感じています。
それは『現像で編集をイメージすること、そして編集では変えられないものをしっかり意識すること』。

先にも書いたように、
少し暗くても現像で明るくできる
少し引きで撮ってしまってもトリミングできる
水平も直せる

しかし、現像で変えられないこともたくさんあります。
見切れてしまっていれば、どうしようもない
トリミングはできるが、角度を調整することはできない
白飛びや黒つぶれはどうしようもない
被写体がブレてしまうとどうしようもない

編集でどうにかなることを意識して、現場でしかどうしようもないことをしっかり取ることが大切だと思っています。
特に、旅先の写真や家族写真など「また撮りに行こう!」と気楽にできないものは、撮れる時にしっかり撮ってしまわないといけません。
作品レベルまで現像ができるわけではありませんが、現像をすることによって撮れる写真の幅は広がったと感じています。

Canon R5 + RF100-400mmF5.6-8 IS USM
183mm F7.1 SS1/1000
ウォリックの表情は抜群だけど、全身を写したかった。

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