私の昔話① 嫌な過去を忘れようとしながら成長した結果、幼少期~小学校入学前後までの記憶がひとつしか思い出せない
私の一番古い記憶
多分私が5才ぐらいの頃だったと思う。
・・・・・
「おかあさん!」
(車の後部座席から運転席をのぞきながら話しかけている私)
一緒に弟も後部座席に座ってた気がする。
「なあに?」
(車を運転しながら振り向かずに答える母)
「どうしてひっこしするの?」
「それはね、家がせまいからだよ」
「ふうん…」(納得してた)
・・・・
ここで終わり。
↑ 幼少期~小学校入学前後の記憶が唯一これだけ
たしかこの頃に父親の仕事の関係で引っ越ししました。
丁度小学校に入学する前だったのですが、それまでうるさいぐらいにやんちゃだった自分が、小学校入学前後に不思議なぐらいに急におとなしくなって、あまりしゃべらない子になったと両親は言っていました。
引っ越した先はそんなに遠い所ではありませんが、おそらく保育園の友達とか近所の人々との関りがなくなるなど、環境ががらりと変わったからかも知れません。
そのとき自分はどんな様子で過ごしていたのか、どんな思いを抱いていたのか、全く私の記憶の中には残っていません。
ただ、私にとってこの引っ越しはかなり衝撃的な出来事だったのではないでかと思われます。他人事みたいですが。
(おまけ)成人してから幼い頃の私の様子を少しだけ知る
話は時間が飛びますが。
私は20代後半だった頃、地元の銀行に用事でいた時に一人の女性から声をかけられました。
私は顔を見ても最後まで誰だか思い出せなかったのですが…
・・・・
「もしかして○○▢▢ちゃん?」
「はい…(え…誰?)」
「覚えていないかもね。ほら、△△△保育園の給食の◇◇おばちゃんだよ! まぁー懐かしい! 元気にしてる?」
「はぁ…」(困惑)
「それにしてもお母さんにそっくりねぇ。すぐに○○ちゃんて分かったわ。お母さんは元気?」
「はい。」
「そう、良かった。でも、大きくなったわねぇ。あんなにおてんばだったのにこんなお姉さんになって、私も年を取るわけだ(笑)。
会えて良かったわ。お母さんによろしくね。」
・・・・・
それは20年ぶりぐらいの再会のはずですが、私や母のことを覚えていた事、しかもそれが保育園の担任の先生とかではなくて、日ごろ先生方よりも接点が少ないはずの給食のおばちゃんだった事に驚きでした。それだけ保育園での私は色々と問題児だったようです。
以前母から聞いた話では、よく保育室から飛び出したり、油断していると保育園から脱走して勝手に一人で家に帰っていたことが何度かあったようです。(保育園から家まで約1キロぐらいはあると思います) 保育園で過ごすのが嫌だったとかそういうことではないようです。
そこで保育園ではいなくなってもすぐに分かるようにと、私一人だけ目印に頭の上にリボンをつけられて過ごしていたようです。
保育園以外でも、当時は昔ながらの長屋風の団地に住んでいましたが、お隣さんやそのお隣さんとかの部屋に勝手に上がっては、ひとつづつ何かを取って家に持って帰り、後から母親がそれぞれの部屋の方に謝りながら返すという事を繰り返していたようです。
母親は人づきあいが上手で隣近所の方々とは仲良くさせて頂いていたことと、私が悪気がないこともあってか、隣近所の方は「あ、また来たか(笑)」という感じで逆に私や母が来るのを楽しみにされていたようです。
現在では考えられませんが。
私の幼少期はこんな感じの子どもだったようです。
今だったら発達障害とか何か診断されて、なにがしらの相談や養育を受ける事になっていたと思いますが、当時はそんな言葉さえありません。
こんな私でしたから、母親は悩みながらの子育てだったんだろうなぁと今は思います。
このnoteを書きながら改めて母親に幼い頃の私の子育てはどうだったのか聞きたくなりましたが、残念ながらもう聞くことは出来ません。もう少し早く聞いておけば良かったと後悔しているところです。
嫌だったことだけを忘れたかったのだけど・・・
幼少期から10代の頃は、楽しい思い出は頭の中にいくつか残ってはいるのだけど、ほぼ毎日が生きていてつらいと感じながら過ごしてた時期でした。
なので、その間はとにかく嫌だった事やつらく感じた事は忘れようといつも自分に言い聞かせて、過去を忘れる努力していました。
その結果つらい記憶は半減したものの、数少ない楽しかったであろう記憶も半減・・・いや、ピアノを練習することに集中していた時とか、何かの行事に参加していたときとか、家族旅行のこととか、今書きながらうっすらと思いでしてきてますが、“家族や友達とたくさん笑って過ごした”みたいな記憶はほとんど思い出されません。
というか、友達と過ごした時間ってほとんどなかったように感じます。
おそらく数少ない友達と楽しく過ごした時間もあったのかも知れないのですが、私の記憶の中にはありません。
中でも生まれてから小学校に入学する前後の記憶が、頭の中を頑張って探しても、今のところは上のひとつしか残っていません。
この後の記憶は整理しながら次の機会の昔話にしようと思います。
最後に
この後もあまりいい思い出はないのですが、自分の親に対しては親の子どもを思う愛情だけは何となく感じながら育ちました。なので過去の事や育てられ方で親のことを恨んだりするのは違うと思っていますし、育ててくれた感謝をしています。
そして過去にとらわれることなく、前向きに、自分らしく生きていくことを今後の目標にしています。
過去にとらわれたくないにもかかわらず、なぜか過去の事を文章にしようと思ったのかというと、
あまりにもたくさんの出来事が重なってしまいながら過ごしてきていて、自分のこんがらがっている気持ちを整理したい事、
自分自身がコミュニケーションが苦手で、普段も自分の気持ちを表現する場所がない事、
体験してきたことを伝えたい、
などなど…
うまく表現出来ませんが、とにかく自分の体験してきたことを文章に書きとめておきたいと思っていました。
実は、何年も前に同じように自分の過去を書き出してみようとしましたが、悲しい気持ちばかりが湧き上がって進まず、断念したことがあります。
今回過去の事を文章に出来た事は、私にとって前向きに進むことができた事のひとつだと感じています。
今後も不定期になると思いますが、自分自身も前向きになれるよう、自分が体験してきて思ったことなどを記事にしていきたいです。