昔の姿とは違うお店
夫に送って欲しいと頼まれて、地元のお酒を買いに行った。
たまにしか行かない、見かけはちょっとしたコンビニ風のお店。
中に入ると、お酒はずらっと並んではいるけど、その他の食べ物や飲み物は明らかに少ない。
ちょっと野菜が置いてあったりする。
お酒が並んでいなかったら何のお店か分からないほど。
お客さんはほとんどいない。
私はお酒のことはあまり詳しくないので、店員さんに聞いてみたら、
親切に教えてもらっただけでなく、お酒の瓶の梱包や入れる箱の準備までしてくれて助かった。
他に待っているお客さんがいないのもあったからだと思う。
店員さんがお酒の梱包をしてくれている間、このお店を見回して
“だいぶ変わったなぁ“
と昔のこのお店のことを思い出していた。
私が子どもの頃
たまに母に連れられてこの場所にあったお店に来た事があった。
そのお店は今にも壊れそうな家みたいなお店だった。
店内は薄暗くて少し床が傾いていたように記憶している。
そこには1人のおばさん(おばあちゃん?)がいつも座っていた。
お酒の他に駄菓子とか、色々な食べ物が所狭しと並んでいたように思う。
そのお店にいた自分の気持ちまでは思い出せない。
幼い記憶が少ない私だけど、なぜかそのお店のことはうっすら覚えている。
その後も長い事そのたたずまいだったけど、
コンビニみたいに建て替えられて、現在に至る。
今のお店は駄菓子は置いてないし、品数も少なくなっているけど、
普通のお店と違ってお酒に特化しているのは良いところだと思う。
だけど、あの幼い頃に見た古民家のお店の雰囲気も良かったなぁ
と、思い出に浸りながら会計を済ませていた。