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メンバーさんどう打ちますか?


ZOOでの出来事。

東二局 北家 5巡目

電話代走を頼んで卓に帰ってきたら、上図のような牌姿であった。
この代走君、私の指名である。

前の半荘で彼は、ずっと立ち見で後ろから私の麻雀を熱心に見ていた。
しばらくしてからは、先輩店員から隣の空卓で何切るの指導を受けてた。
どうやら最近入ってきた初心者系店員のようであった。
どう見ても20代、25歳までに見えた。
打ち慣れた20代と同卓するのも面白いが、初心者系の若者はどういう打ち方するのだろうという興味もあり、「好きに打っていいからね」と彼に指名代走を依頼した。

「この局は打ち切ってね」と隣の空卓の椅子にすわり、この東二局北家の対局を遠目で観戦することにした。

5巡目で完全イーシャンテン。
7巡目に⑧pを引いてきた。最初の分岐点かな。面子選択になるが、代走君はモギリ。
モギリ以外の選択肢は、筒子両面固定の打⑦p、索子ヘッド固定と七対子のシャンテン維持で打5s、もしくは両面固定の打4s。
⑧pをツモ切りってことは、七対子のシャンテンも逃したくないってことであろう。

と思っていたら、次巡目で⑥pを自摸切り。聴牌逃しであるが致命傷ではない。
が、11巡目にまた分岐点が訪れた。ツモ四mである。
七対子聴牌である。赤五単騎のダマで聴牌を取るのかなと思っていたら、彼は小考して、これもモギッタ。

『へぇ、てことは、あくまでこの手は面子手ということで、打⑧pのところは、⑦pヘッド固定という意味だったのかな・・・』と思っていると、13巡目に6sを引いた。
待ってました!とばかりに彼は打4sで「リーチ」を宣言した。
三六m待ち。下家の親の河に三mが二枚、六mが一枚見える。上家の河に六mが一枚なので見る範囲で残り4枚。

結果は、親が六mを自摸切り放銃となった。
8000点の和了である。

「はい、ありがとうね。」と代走君を労い卓に入った。

麻雀において何が正しいってのは本当に難しい。
できるなら何切るトピックに興味があっても論議に加わるのを避けたいぐらい難しい。

自分は麻雀は過程派なので、「結果よければすべてよし」って考え方の人とは、多分話は合わないであろう。話は合わないが、そういう人ととは同卓して麻雀牌で自己主張し結果で知らしめることにしている。

さて、代走君の打牌選択、分岐点が二回あったが、他の熟練メンバーさんならどう打ったであろうか。
特に二回目の分岐点の七対子聴牌を取るか外すかである。
おそらく、これは巡目であろう。巡目早ければ外し、遅ければ聴牌を取るというのがメンバー打ちの判断であると思われる。

11巡目の聴牌を早いとみるか、遅いとみるか。
またその場況読みも判断要因になる。

ラス半の後、店内で牌荘していた代走君に、声をかけた。
「チートイの聴牌はずしたところは、どうしてだったの?」
「待ちがよくなかったので・・・・」という返事だった。
「そっか、頑張ってね、今度同卓しよう」と言って店を出た。

なんだろうね、
やっぱ若いっていいなぁ、って思ったその時であった。

麻雀って面白いね。









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