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未来の全自動麻雀卓

ドラ表示に自動配牌。さらに配牌上下整列機能、
見やすい点数表示に順位点差。さらには点棒収納機能、
洗牌の改善、
消音マットにUSB機能などアクセサリーの充実、
等々
全自動麻雀卓も1970年代の後半に登場し台頭してから徐々に時代の流行りに呼応するように便利になってきた。

ただ便利さとゲーム性とは干渉しあう仲なので、便利さだけが先走って全自動麻雀卓が開発されてきた訳ではない。
自動配牌卓は確か30年ぐらい前には蛇腹で横からカタカタと出てくる卓があったように思う。

しかし、配牌は人の手で取りたいというプレイヤーの声に消されるように、無くなっていった。配牌を人の手で取るというのは、手積みから始めた麻雀打ちにとって、麻雀のゲーム性、面白さに不可欠と思う人が多かった。

麻雀のゲーム性に大きな変化をもたらしたのはネット麻雀の普及である。
これにより、麻雀をネット麻雀から始めましたという人が増えた。

彼らにとっては、席決め、起家決め、サイコろあ振る、配牌の取出し、ドラを捲るといった行為、所作は、その意味さえも大して知る必要もなく、画合わせと点棒の移動に関心が赴く。

時代は進み、手積時代からの麻雀打ちの人口は減少し、ネット麻雀の人口が増えていく。ネット麻雀世代にとっては、配牌を人の手で取ることにゲーム性を求めない。
そして、卓上麻雀を営む麻雀屋さんとしては、回転率が売り上げに直結するのであり、売上重視の雀荘は、配牌取り自動卓より、自動配牌の全自動卓の方に好意を寄せる。

ネットの普及、ネット麻雀の普及に呼応するように自動配牌の全自動卓が麻雀屋に台頭する。その代名詞は「アルティマ」。太陽技研制作の全自動卓で2010年頃には珍しくもなくなった。

先日、実家が雀荘経営している元部下に、これからの未来の全自動卓について訊いてみた。
現在の最新鋭の全自動卓の機能は、和了の際の点数計算も自動にしてくれるというものだった。
「どうやるの?」ときくと、和了った牌姿を手元の所定の場所に伏せると和了点を表示するとのことである。

なるほど、便利であり、益々ネット麻雀ぽくなってきているな、というのが自分の感想であった。
この路線で全自動卓の開発が進むなら点棒が無くなることが予想できる。
世の中の消費者の決済も、現金ニコニコ払いからデータの書き換え、いわゆるキャッシュレス決済の方が比重が高まってきている。
であれば、点棒のやりとりから点数だけのやりとりに違和感はなくなってくるのであり、タッチパネルでピッとすれば点数の移動がなされる卓があってもおかしくはないだろう。

さて、どうなるのか・・・?未来の全自動麻雀卓。

仮に、単に麻雀というゲームに便利さと楽を追求するのであれば、既にネット麻雀があるのであり、これほど便利な仕組みはない。ネット麻雀の楽ちんさは究極的だ。
配牌、自摸、発声、鳴き、点数計算、点棒の授受、その他マナーも含めて自分の好きな環境で打って良しだ。

それにもかかわらず、ネット麻雀から卓上麻雀(リアマ)に移動する人々は、なぜゆえに不自由な世界に来ようとするのか?
それは、「面白いから」という声に他ならない。

では、麻雀における面白さとは何なのか?

そう、今正に新世代の麻雀の面白さというのが、見直され、再認識されつつある。Mリーグがそれに貢献しているはいうまでもない。

この「新世代における麻雀の面白さ」が未来の全自動麻雀卓のキーワードであることは間違いない

もしかすると、将来、ネット麻雀の進化系メタバが現在のリアマの姿を凌駕するかも知れない。

今はまだ試行錯誤であると言っておこう。

こうなると、
今のような麻雀屋さんは無くなるのかね❓

麻雀って面白いね。

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