EGO(2013)をみたよ。

以前ふせったーにあげていたものの再掲です。

※一部BL的表現が入ります。苦手な方、ご理解いただけない方はは読むのを控えてください。


2020/9/18 23:01

『EGO(2013)』
マルティン・ヴァルストロム主演の超王道ラブコメ映画。
言わずもがな池丸(イケてるマルティンの意)が大量に釣れることで有名な作品である。
「ミロボs1の頃の王子様のようなマルティンさんが好きな方にオススメです!」の一言を目にしてしまったばっかりに、私は無謀にも日本には流通していない円盤探しの旅に出たのである。
ネットの海で漂流すること数か月、ついにスウェーデンのオークションサイトにて中古のDVDをゲットすることができた。
そして「日本に発送するなんて初めてです!」という出品者の方に「そら、太平洋に向かった先の突き当りの国にまで荷物送ることなんてないやろな」と思いを馳せること2週間足らず(2週間足らず!?)円盤がNipponに届いてしまったのだ。


~ざっくりしたあらすじ~
まるてぃん演じるセバスチャンはミュージシャンを夢見る25歳の青年。男友達と毎晩クラブに通っては、良い感じの女の子をテイクアウトする日々を送っている。念願だったレコードデビューの話が持ち上がり、テンション爆上げ状態でクラブへ乗り込もうとしたが、その道中不慮の事故により失明してしまう。底のない怒りと絶望感に苦しめられる中、パーソナルアシスタントとしてミアが現れたことで、セバスチャンの日常が変わっていく―。

ということで早速ノートPCに入れてmedia player classicポチー
あっ、おおっと!セバスくん、
クズかっこ可愛いな…
セバスくんは極度の外見至上主義者で、ストイックに自分の美しさに磨きをかける一方で、イケてない子は鼻で笑うような子なんすよ。クズい。クラブで女の子と会話するシーンがあるんですけど
👱🏻‍♀️「良い歌声ね」
👱🏻‍♂️「良いおっぱいだね」
👱🏻‍♀️「HAHAHAHA」
→朝チュン
はえーよ。手出すのはえーよ。そしてこの後「おばあちゃんが亡くなった!おばあちゃんの葬式に行かなきゃ!」ってウソ泣きして女を家から追い出すんすよ。いやあ、クズいなあ。クズだけど、うわあ腹立つくらいかっけえなセバスくん。作中でも美青年の扱いをされてるだけあって、とんでもなく池丸ですよ。怖い。結婚詐欺とかに手出したら億稼げそうで怖い。歌声もかっけえ…これマジでまるてぃんが歌ってるんか…ん?というか監督、さてはまるてぃんの筋肉好きだな?もぞりと動く肩甲骨、なだらかな背筋、柔らかそうな胸筋、盛り上がる上腕二頭筋…これ本編の1/3はまるてぃん脱いでるね?画面の9割肌色だぞ。もはやシンプル・シモン観て白タンクトップで登場したまるてぃんに鼻血吹き出してたのが懐かしいな。こっちはオープニングから全裸スタートですからね。突然の色気に胃酸逆流するわ。こんなにイケイケのクズなのに、まだ少しピュアな可愛さも残ってるのがまたズルいなあ。レコードデビューの話が固まった時、音楽関係者と居る時はクールな顔を装ってたのに、1人でトイレに入った途端やったー!やったー!!って大喜びしてるのが、もう、マジ…ズルい…可愛い…ヤバい、おじさんになっちゃう(頭を抱える絵文字)

こんな可愛いセバスくんを見せつけておいて、この次の瞬間セバスくんは事故に遭ってしまうのである。辛い。ここから一気に雰囲気が重暗くなる。異常なまでに容姿を気にするセバスくんにとって、自分の見てくれを自分の目で確認できないのはとてつもなく恐ろしいことなんだろうなあ…と思わせるほどにセバスくんが心を閉ざしていきます。事故に遭ってからはほとんど辛いシーンばかりなんですが、一番きつかったのがセバスくんの大事なコレクションである高級腕時計が売られそうになるシーンですね…売ろうとした人は本当に悪意がなくて、「目が見えないなら腕時計持ってても仕方なくない?」って考えを本人も無意識のうちに持ってしまってるってことが如実に現れてて、私の心のやらかい場所をドスッと刺されてしまいました。

そんな悲しみのどん底にいるセバスくんを、というよりこの暗い展開から救ってくれる救世主となるのが、ヒロインのミアちゃんである。パーソナルアシスタントとしてセバスくんのご両親より派遣されたミアちゃんは24歳の素朴な女の子。本当朝ドラにいるタイプの素朴可愛い。作中ではイケてない子扱いされてて、えーなんでやー?可愛いのにーと思ってたら、この子普通に変顔ができる子だったわ。死んでも変顔なんてしないセバスくんとは正反対なタイプである。
ミアちゃんと接するうちに徐々に心を開いていくセバスくん。お互いの容貌を全く気にせず、心と心で繋がった2人はある夜同じベッドに入るんですけど、ここのベッドシーンがもうすっっっっごく美しかったんですよ!!!!(クソデカ120㏈ボイス)目が見えないセバスくんが、ミアちゃんの存在を、愛情を確かめるように優しく触ってて、もう…愛が…(get out語彙力)触れ合う肌と肌、絡み合う足。ガッツリしたえっちシーンはなく、もしかしたら本当にただ愛撫してただけなのかもしれないんですが、美しくて艶めかしくて、尚且つ温かい愛情を感じられるそれはもう素晴らしい愛のシーンでした…拍手喝采です。スタンディングオベーション。最後セバスくんがミアちゃんのうなじに愛おしそうにキスを落とすカットで立ちションしそうになりましたよ(おもらし)いやマジでここのカット誰か絵にしてくれ!!神絵師さん描いてくれ!!いい値で買うし額に入れて飾るから!!


まあストーリーは一筋縄ではいかないので、この後も展開が二転三転するんですが。最後の最後でセバスくんが歌う自作の曲『open your eyes』は大変感慨深いものがあります…なんか「マジ感動!ガチ泣きしちゃった!」ってことにはならなかったんですが、この曲を歌うセバスくんを見ると「この映画見てよかったなあ…」ってしみじみ思いました。このシーンだけはyoutubeにあるんですけど、きっと本編を見る前と後ではこのシーンの受け止め方が変わりますね。最初こそ「あー王道な感じのラブコメかあ。ま、そこそこ面白いんだろうな」とか抜かしてたんですが、まんまと心の臓を掴まれてブンブン振り回されました。ナメてかかってすんませんでした!

そんな感じでオープニングからエンディングまで池丸たっぷりの良作ラブコメ映画でした。絶対この映画でセバスくんの夢女子、というかまるてぃんの夢女子増産されただろ。こんなんまるてぃんの夢女子製造機と言っても過言じゃないぞ。まあこれ公開された時には、もうまるてぃん結婚してたし子どもも生まれてたけどな。いやあ、まさか公開から7年後、遠く離れた東洋の国でセバスくんモブおじさんが爆誕することになろうとは誰が予想できたんだろうな。ラストのopen your eyesでしみじみと感慨に耽っていたらエンディングでものの見事に刺されましたからね。本当最後まで油断ならない作品ですよ。ッカアー!!!スウェーデンまで飛んでやる!尻洗って待っとけよクソ!!!ってなりましたね。おじさんのちんちんイライラしてますね。そのポークビッツはよしまえや。
とにかく普通に良作なので、見れる手段はかなり限られてますが、これ読んだ人はぜひぜひ観てみてください。まるてぃんをスクショしてるうちに一日が終わりますよ。

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