2024年1月15日 月よう日
13日の土曜日には髪の毛屋さんに行く予定があったので、1週間ぶりに外へ出た。朝早くの予約だったので、たしか、眠らずにそのまま出かけたような気がする。
髪の毛屋さんへ行くのは好きだ。読書がはかどるし、雑誌も読める。いい匂いがして、とくにシャンプーをされるのが好きだ。終わると髪の毛がきれいになっているのももちろんいい。
帰りに、前の日に見つけた、キャロットケーキがおいしいと評判の喫茶店による。ちょうど美容院の最寄り駅になるので、これはいいなと思って行ってみたのだ。
頼んで出てきたキャロットケーキは、さきっぽのほうが……欠けていた!たぶん切り分けるときに失敗したのだろうなぁ……と思われた。家でケーキを作って切ったときにこんなふうになることがあるからなんとなく想像ができたけれど、けっこうみごとに欠けていたので、ちょっと(いいえかなり)しょんぼりしてしまった。味はおいしかったのだけど……。めずらしく、キャロットケーキを複数種類出しているし、なにより美容院の近くでこれからも定期的に行く機会があるので、次はきれいなものにあたればいいなあと思う。
喫茶店ではすこし文章を書いた。Twitterで、同人誌の内容は何がいいかとアンケートを取ってみたら、思っていた以上に短いエッセーがいいという投票が多かったので、次の新刊には日記をいれようかなと考えている。その文章の素案をすこしだけ書いた。タイトルは『そうぞう妊娠日記』か『休職OLにっき』のどちらかにしようかなあと考えている。それぞれ書いてもいいかもしれない。
性愛や生殖への興味関心はずっと昔からあるけれど、さいきんは組織や賃労働についても関心がある。いくらか労働小説を読んでみたいと思っている。
ひさしぶりの外出から帰宅した後はいつも比較的元気だ。部屋をすこしかたつけた、ような気がする。それで本を読んだ。前から読み進めている『三体』が大詰めなのだ。最後の100ページ弱で急な展開が多く、読み進めるのに気力が要った。ラストはけっこうあっさりとしていたけれど、おもしろかった。SFってもしかしたら初めて読んだかもしれないな、と思った。SFと分類されるアニメや映画はいくつも観たことがあると思うけれど、『三体』はそのどれよりも科学によったSFだなあと感じた。
とくに好きなのは"次元"の扱われ方!はじめはオカルト的な事象として登場し、その後、三体世界への反撃の一手となる流れは、これまでもどこかで見たことのあるようなものだったけれど、そこから一転して、"次元"は普遍的な最強の武器として位置づけられる。そしてそれゆえに、"次元"は知的生命体の手によって意図的に捻じ曲げられ、この世に絶対的な物理法則、世界の真理などないのではないか……というスケールにまで発展するさまは、どきどきしてぞくぞくした。
前日譚とスピンオフもあるようなので、借りて読んでみようと思う。それから、ほかのSF作品も読んでみたい。
翌日の日曜日は朝の5時ころに目が醒めて、ずっと放置してた型紙のチェックと作成をした。こういうことにとりかかれるのはかなり調子がいい。前ほど熱中できてはいないけれど。人間に比べて胸の比率が大きいお人形用の服をパネルラインで作ると、縫い目が急なカーブになってしまって縫いづらく、アイロンもかけづらいのだけど、想像通りのきれいなラインになってうれしかった。でも、お手本の画像と比べた時に、もうすこし、スカートに立体感のあるボリュームを持たせなければいけないなあと気づいて、そこでつかれて手が止まってしまった。むかしはそんなことなかったんだけど。
なんだか日曜日はそわそわして、躁状態みたいになっていた。とつぜん高い服と大きな鏡を買い、ほほの高い位置にあるシミを取るためのレーザートーニングを予約をした。
15日の月曜日は復職面談の日だった。産業医との。朝の9時30分。まるで出勤しているようだなあとひさしぶりに平日の朝に電車に乗りながら思い、目を閉じていた。
復職面談で、復職可と判断するためには、朝の9時から夕方5時まで、起きて活動している必要があるので、生活歴をつけてほしいと言われる。病気ではなくとも、長期休暇中は昼夜逆転するのが普通だと思っていたので、昼夜逆転しているだけで復職不可となることにびっくりした。「ふつう」のハードルは高いなあと思った。帰省していた時に、夜の12時には寝てしまおうとする母に、もうすこし起きておしゃべりしたり映画観たりしようよー!と駄々をこねると、仕事してる時の生活リズムが崩れるのがやなの!出勤するときつらいから!と言われたことを思い出す。わたしは母がとくべつまじめで几帳面のしっかりものだから、そういうふうに言うのかと思っていたけれど、世間的には、それはふつうのことなのだろうか。わたしの「ふつう」はおふとんのなか。
面談の後は日暮里に布を買いに。たのしい。つい買いすぎてしまう。これまで買ったことのないような高い布も買ってしまう。チュールも。これでお人形の服を作ったり、自分用に、スカートを作りたい。でもリュックいっぱいに布を買ってしまって肩が凝って歩き疲れて大変だった。2駅ぶん歩いたりもしていたから。それで帰ってきてからはこてっと眠ってしまった。生活記録は、あしたからつけよう……と思った。
この日記も毎日書けたらいい。