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本でつながる仲間、そして対話。

Chiyodaupdateが始まって1年記念として実施した読書会2回目。
 「(育休からの)復職に役立った(役立つ)本」というテーマで集まりました。土曜の朝から本でつながった仲間同士、ポジティブな対話の時間を持つことができました。

■開催日時 8/22(土) 8:00-9:00(オンライン開催)
■参加人数 5人
■内容 (育休明けての)復職後に感じていること(大変なこと、嬉しいこと)を各自話すことでチェックインし、その後、それぞれヒントをもらった本を紹介したり感想をシェアしていきました。

「復職してみてどうですか?」
⇒モヤモヤしたり、大変なことも楽しいこともある。

「大変なことってどんなこと?」
・成果出すところまで至らず、焦らなくていいのに焦ってしまう
・リモート化や組織の変化で雑談できないコミュニケーションの難しさ
・思ったより仕事が少なくてやりがいを感じられずモヤモヤ
・時代やテクノロジーの変化にともなう意識の改革はやはり難しい
・リモート化して時間の区切りをつけるのが難しくなった

⇒「おすすめな本ありますか?」

『カモメになったペンギン』ジョン・P・コッター氏による組織変革の8段階プロセスを、寓話として分かりやすく伝えている。危機意識を高めるところから始まり変革を成功させるためのステップが書かれている。意識改革は一筋縄では行かないけど、まずはこの本の通りにステップを踏んでみることからできるかも?
『13歳からのアート思考』正解がないアートの世界で、自分だけの視点で自分なりの答えを見つける、そしてまた小さな新しい問いを作っていく考え方。参考になった
『アート・イン・ビジネス』アートの世界は正解がないという話から、この本を思い出した。印象深いのは、組織の一員として課題を与えられて働く働き方とは違って、アートの世界には正解がない。自分で作り出していく突破力の大切さがある
『自分探しと楽しさについて』育休後、想像よりも自分のポジションについて気にならなくなった。自分探しをしたいと思って手にとった。自分が何をしたら心地がよいのだろう?
『転職の思考法』では、やりたいことを仕事にしている人は世の中にはほとんどいない、自分が”どうありたいか”に目を向ける大切さを学んだ。目の前の課題はたくさんありながらも、いつもありたい姿を描くことは忘れないでいたい。
『働く女子のキャリア格差』職場でモヤモヤすることがあると手に取る本。”組織貢献型”というとストイックに感じるかもしれないけれど、長期的に自分のキャリアを考えた時には個人側だけでなく組織側の努力、両方が大切。育休後はとにかくまずは自分が頑張っていることを認めてもらいたい気持ちが強かっただけなんだと冷静になれたりする
・キャリアが長いといえば『ライフシフト』も働き方や人生について考え直すきっかけになった
『駆け出しマネジャーの成長論』ではマネジメントについて、全体最適な働き方について、目を向けられた。管理職でなくてもプレイヤーとしての働き方を考える上でもたくさんのヒントがつまっている。そもそも、全体最適がなにか、ということを考える事自体が悩ましいことも。。
・悩むといえば、『イシューからはじめよ』では”悩む”と”考える”は違うと言っている。”悩む”は”考えるをやめている”こと。それよりもさっさと”解決する”ことを考える。イシューは何か。トップに言われるからと明確にしないまま進める仕事は、今後若手には受け入れられなくなってくると思う。


 組織として、個人として、私達をとりまく課題は様々。ただ、今、”コロナを乗り越える”という危機意識が組織を一つにしているとも感じます。『かもめになったペンギン』の変革プロセスでは、”危機意識を高める”の次は、”推進チーム”を作ること。この読書会の仲間もその一つになれれば幸いです。ひとりぼっちではできなくても、仲間を集めてチームとして立ち向かえば”変えていく”ことができる、そんな前向きな気持ちになれた時間でした。

■持ち寄った(紹介された)本
・『カモメになったペンギン』(ジョン・P・コッター/ホルガー・ラズゲバー著 藤原和博訳 野村辰寿絵)ダイヤモンド社
・『13歳からのアート思考』(末永 幸歩 著ダイヤモンド社)
・『アート・イン・ビジネス』(電通美術回路編 有斐閣)
・『転職の思考法』(北野 唯我 著 ダイヤモンド社)
・『働く女子のキャリア格差』(国保祥子著 筑摩書房)
・『LIFE SHIFT(ライフシフト)』(リンダ グラットン (著), アンドリュー スコット (著), 池村 千秋 (翻訳)東洋経済新報社)
・『駆け出しマネジャーの成長論』(中原淳著 中公新書ラクレ)
・『イシューからはじめよ』(安宅和人著 英治出版)

■感想より
・似たような背景の人たちと会話できる
・仲間がいるのはすごくいい、ありがとう
・みんなの話がつながっていく感じが面白い
・読みたい本がさらにまた増えた
・本を読むことが目的ではなく、本を通して対話することでポジティブな気持ちになれるのはいい時間

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