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沢渡あまね氏を招いて 子育てと仕事の両立のための「生産性を向上させる働き方」

 2月6日、Chiyodaupdateでは千代田区男女共同参画社会推進事業「子育てと仕事の両立のための生産性を向上させる働き方」と題して、作家でありワークスタイル専門家として活躍されている沢渡あまねさんを講師としてお招きし、ワークショップを行いました。

令和2年度男女共同参画社会推進事業
Chiyoda update主催、千代田区共催
子育てと仕事の両立のための「生産性を向上させる働き方」
〜思考術や行動術を皆で考えよう〜
令和3年2月6日(土)10時〜12時
参加者:22名+運営4名(オンライン開催)

◆働き方改革は思考停止ワード
 冒頭、沢渡さんから「働き方改革という言葉はまず忘れましょう!」という言葉が。え?と思いました。しかしその後、理由を聞けば納得です。なぜなら働き方改革というのは、思考停止ワードとのこと。改革?なにしたらいいんだ?という話です。確かに!
 働き方改革というのは、政府の目線の言葉なので、業務の現場に落とされたところで、思考停止してしまうは当然、ということなのです。
 経営者はどこに興味あるのか。ビジネスモデル変革に興味がある。部門長の興味は利益率向上に、部課長の興味は売り上げ目標の達成や部下の育成に。現場レベルでは手戻りを減らすことでモチベーションが上がる。
 
◆景色合わせが重要
 一言で働き方改革、と言っても、立場によって取り組むことが異なるので、階段下げて落としていく必要で、それぞれの層で景色を合わせていくことが重要とのこと。
 ものすごく納得ですよね。じゃあそれどうやるの?というと「言える化」「見える化」。見える化するためには言える化が必要。見えると言える、言えると見える。なぜその必要があるのか。それは自分の「勝ちパターン」を認識するためであるとのこと。
 
◆勝ちパターンを意識・実践
 勝ちパターンとは、手戻りも少なくてモチベーションが上がっていて、それによって困難が乗り越えられたり集中力が高まっていて生産性が高い状態のこと
 逆にいうと、生産性が低い、つまり、生産性の足かせになっているものは何か、ということを5名ほどのグループに分かれてディスカッションしました。
 あらかじめ参加者に記入してもらったアンケートでは「コロナ禍で働き方が変わりリモートワークを活用しているがサービス残業もしてしまう」「育児と仕事のバランスが分からずどちらかをセーブしているが少しでも効率上げて両立したい」「在宅ワークが増えてオンオフのメリハリがつけにくくなったのでヒントをもらいたい」といった声がありました。

◆皆さんの悩みとは‥
 グループワークで出た多くの意見をグルーピングしたところ‥
 手戻りが多い
 目先の仕事で手一杯
 無駄に気づかない
 本音を言わない
 これらの項目4つについて、沢渡さんからレクチャーをしていただきました。
 ムダやモヤモヤまみれの放置は、社員の成長機会を奪い、社員を時代遅れの人材にし、組織の価値も下げてしまう。。。そうならないために一人一人ができるきっかけ作りや仕組みづくりが大事だとおっしゃっていました。

◆組織のバリューサイクル 
 最後、沢渡さんから健全な組織のバリューサイクルの図(宇宙の図!)をご紹介いただきました。

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(なお、この図と考え方は、4月末に発売の新刊『バリューサイクル・マネジメント』(技術評論社)で詳しく解説されるそうです)

 自分の業務をするにあたり、何をすることで次のバリューを生み出せるのか、この図をもとに俯瞰して考えることでモチベーションもインンプットも成果物も一段とステップアップできるのではと思え、「働き方改革」が思考停止ワードではなくなった瞬間でした。

◆組織を健全にアップデートする
 沢渡さんによると、子育て中の私たちのような「制約条件のある人」かつ「成長意欲の高い人」に合わせると組織は健全にアップデートされるそうです。

◆個人も組織も成長する健全な組織へ   
 やることが多いからこそ、見える化・言える化して、共通の景色で対話出来る環境を整備する。多様性を尊重しながらコラボレーションを進めることで組織成果の拡大を実現する。
 個人も組織も成長できる健全な組織を作るためには、私たちのような子育て中の働き手は重要な鍵を担っているということも学びました。

 千代田区と共催という初の試みで、沢渡あまねさんというスペシャルゲストをお迎えして実現した本企画。Chiyodaupdateの運営メンバーにとっても大変学びのある機会となりました。皆様、ありがとうございました!!!

 開催中、zoomのチャットに質問や感想がたくさん投稿されました!
最後の①自分なりの勝ちパターン②どう活かせそうか(何をするか)を言語化してくださいとのお願いにもたくさんの投稿をいただきました。参加者アンケートの一部と合わせてご紹介します!

(①自分なりの勝ちパターン②どう活かせそうか という問いかけに対する参加者からの投稿一部)
①宇宙⇔目の前の仕事との行き来(瞑想)の時間を持てると調子良い。
①過去のやり方に囚われない
①毎日ごきげんに笑顔で自分の力を発揮しながらまわりとコラボしながら成長を感じて働けること

②目の前の仕事が多少進まなくても受け入れてまあいいかと思える度量をつけたい!
②自己開示してなんでも吐き出す
②まずは慣れた不便の見直し、やることを4象限に分別する、からスタートしたいです!
(参加者アンケートの一部)
・2時間の中で非常に多くの学びがありました。かなり濃縮された講義だと感じました。欲を言えば他の参加者さんの事例をもっと聞いてみたかったです。
・事前にいただいたいた資料を拝見して、講師の方の話がメインなのかと思っていました。ですが実際は早い段階でグループワークに入り、他者の意見や思いを伺うことができ、学びになりました。慣れや対応できていることから気づかない、職場の慣習を見直すきっかけになりました。
・もんもんとただ過ぎていく毎日を有意義に過ごすヒントをもらいました。 

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