「生活者のニーズを深掘りするには?」開催報告(2020/3/24)
■イベント名:
生活者のニーズを深掘りするには?
〜強い企業や人が評価される超競争社会〜
■開催日時:3/24(火) 10:30-14:00
■人数:8名+サポート1名
■講師:キリンビバレッジ 能重正規さん
■内容:
12月から4回にわたり、KIRIN能重さんをお迎えしてマーケティング勉強会を実施してきましたが今回で最終回でした。
コロナウイルス感染拡大防止のため、今回の勉強会は初めてのオンライン開催(ZOOM利用)となりました。
KIRINさんが研究の末に出された、未来シナリオ会議のシナリオA(強い企業や人が評価される超競争社会)をベースに、マーケティング技法であるシナリオプランニングを体験しました。シナリオF、シナリオCに続き、3つ目の世界を深掘りしました。
ワークでは、
①10年後に超競争社会がくるかもしれないと考えてみて、その上で今起きている予兆を考える
②10年後に超競争社会が来たら、生活者のニーズはどう変わるか
③10年後に超競争社会が来たら、自分の働き方は どう変わるか
について各自の意見をまとめ、シェアを行いました。
予兆としては、セブンイレブンなどのPBが増えていてどこに行っても同じものが売ってあり同じものを買わされていること、GAFAは消費者を囲い込んでいるだけではなく従業員として人材をも囲い込んでいること、AmazonやUberEatsによって生活が丸見えになっていることなどが挙げられました。
便利になっていると感じる一方、参加者からはあまり好きではない、というトーンで語られました。
生活者のニーズは、Amazon定期便でなんでも届くのが当たり前の世の中になり、ものを選ぶと言う観点ではブランド志向はなくなり思考停止になってしまいそう、という後ろ向きなイメージの意見がある一方で、子育てしながら働く女性にとっては、悩むことが減り利便性が高くなり、そこそこいいものが手頃に手に入りそう、という前向きな意見も挙がりました。
また、勝ち組と負け組が明確に分断され、勝ち組に居続けるためのストレスはありつつ勝ち組はとことん勝ち、負け組はその実感がないまま勝ち組に搾取されるようになるのではないかなど議論が活発になされました。
自分の働き方についても、「勝ち組」にいないと居場所すらなくなるので、楽しい仕事ではなく勝つための仕事を求める必要がある、と言う意見が出る一方で、そのような社会では「勝ち」の定義が多様化し、何をすれば勝ちかの基準が人それぞれかわるのではないか、勝っている人たちはその組織の中で成長しなくなることも考えられる、など様々な意見が出されました。
4回シリーズ最終回ということで、この勉強会を通して考えてきた「親として」「自分らしく働くこと」などについて、アウトプットをまとめたいと考え、あらかじめご協力いただいたアンケートをもとに、参加者でも意見を出し合いました。こちらについては、改めて投稿したいと考えております!
■参加者の声:
・育児休業中だからこそできる貴重なインプット時間!有意義な機会を設けていただき本当にありがとうございました。毎回の課題も興味深く、子供をあやしながらとはいえ自分のアタマで考える時間は刺激的で、またその結果を議論できる素敵なメンバーとの出会いもあり、嬉しいことばかりでした。
・それぞれの視点で捉えた世界観について議論できたので、物事を多角的に考える機会になった。
・能重さんのリラックスしたファシリテーションスタイルも勉強になりました。
・育休中、子育て中、と言う同じ立場の参加者と同じテーマのことを色々考えたりディスカッションできるのはとても楽しく、刺激になる。
・このような状況でオンラインでできたことはとても良かった!