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西伊豆自然体験学習ツアー2日目レポ

皆さんこんにちは!@宮澤です。
今日は、西伊豆自然体験学習ツアー2日目のレポをお届けしていきます!

西伊豆自然体験学習ツアー1日目の様子はこちらから↓↓↓

西伊豆自然体験学習ツアー事前学習の様子はこちらから↓↓↓

1日目の体験学習は、郷土料理体験とトンボロ観察、堂ヶ島で太古の海底火山の痕跡巡りでした。
西伊豆の食部会のお母さんたちと楽しく郷土料理を作り、ジオガイドの土屋先生と西伊豆の謎に迫りました!
2日目は、川の観察を通じて、森と川、海の繋がりを学びます。

2日目朝

しっかりと朝食を食べて、エネルギーチャージ完了。
朝食に「生ワサビはないの?」という子どもの声が聞こえてきました。すっかりわさび好きになったようです。
体調を崩した人もおらず、8組16名、全員元気に西伊豆自然体験学習ツアー2日目がスタートしました!!

豪華なお食事(^^♪

体験学習5:宮ケ原散策

宿を出発して、仁科川沿いに進み築地橋が本日最初の観察です。

この橋の下を流れる仁科川を観察中

昭和50年中ごろに、橋の架け替え工事の際に河床を掘削したところ、弥生式土器の破片が多数出土しました。と言ってジオじいが取り出した「土器の破片」を見てみんなびっくり!

土器だ~!すごーい!!

その後の調査では、縄文時代の人骨も発掘され、女性の人骨と推定されているそうです!Σ(゚Д゚)

仁科川の観察を終え、再度出発!どんどん山奥へ進んでいきました。
バスを走らせること約30分。いよいよわさびの駅が見えてきました。

わさびの駅到着

わさびの駅は、地下1,000mの深層水が汲める施設です。長期保存可能な無菌水を求め県内外から年間数万人の方が訪れるそうです。

わさびの駅に到着~!かなり山奥に来たので、少し涼しい・・・?と思いきや、太陽がカンカンに照り付けてじっとしているだけで、汗がにじみ出てくるような暑さでした💦

このわさびの駅では、地下1,000mから汲み上げた湧き水を汲むことができます。
この湧き水、実は菌が一つもない”無菌水”なんです!
健康によく、赤ちゃんも安心して飲めるお水ということで、わさびの駅には毎日多くの方がこの湧き水を汲みに来るんだとか。
この日も朝9時にはすでに多くの車が停まっていました!Σ(・ω・ノ)
ちなみに、ジオじいも毎日このお水を飲んでいるそうです!

この西伊豆の恵みの湧き水をさっそく取水します。

透き通っていて、冷えていておいしそう!
飲んでみた感想は??
「なめらか~!」「飲みやすい!」の声が。
確かに、普段飲んでいる水と全く違うくちどけを感じました、、
これが毎日飲める西伊豆の皆さんがとても羨ましかったです✨

各自持ってきていたペットボトルに西伊豆の恵みの補充完了!

次は宮ケ原散策へと向かいます。
宮ケ原散策での目的地は「音無川」「宮ケ原神社」です。
西伊豆のいい風景を眺めながらながら歩き、
「音無川」に到着しました。

通常は水が流れていないため「音無川」と呼ばれています。宮ケ原は、山に囲まれた中でも比較的平らな土地がある場所です。
この場所は、何百年も前に大規模な地滑りで、川が堰き止められ湖になりました。その後、長い年月をかけて砂や石が堆積し、湖を埋め尽くしてできました。細かい砂や石の堆積物でできているため、雨水は地下にしみこみ地下水として流れるため、川に水がないのです。

しかしこの日はなんと、水が流れており、ざぶざぶと川の音が。
これには、ジオじいもびっくりされており、「いつもだったら流れていないのに、なんで今日に限って流れているんだ!?」と(笑)
しかし、普段見られない様子が見ることができたので、レアな光景だったなぁと思いつつ、次の目的地「宮ケ原神社」へ出発。

ある意味レアな「音無川」が見れました☻

宮ケ原神社は、たくさんの竹が生えており、静かで心休まる場所でした。
中でも一番目立ち圧倒的な存在感を放っていたのが、宮ケ原神社の「スダジイ」です。
この宮ケ原神社に生えているスダジイは、樹齢およそ300年とされている、「神木」です。その迫力は圧巻で、とんでもない存在感で私たちをお出迎えしてくれました。
このスダジイ、最近倒れてしまったようですが、倒れた際には近所の方は大きな地震が来たと思うほど、とんでもなく大きな音がしたようです・・・

迫力すごい!!!!

ここでは、写真撮影や休憩タイム!
スダジイを見ているだけでなんだかパワーをもらえるそんな場所でした。

スダジイ見学が終了し、宮ケ原散策も無事に終了!
西伊豆の恵み(湧き水)を飲みながら、最後まで歩き抜きました💦

バスに乗車し、次のアクティビティへと向かいます♪

体験学習6:ワサビ沢見学

次は、西伊豆町の特産品でもある「ワサビ」
事前学習でワサビについて勉強し、調理実習では特製ワサビ丼を作りましたが、この時大好評だったワサビはこれからお邪魔する「堤農園」さんで獲れたワサビだったんです!

ワサビ沢では、ワサビ田の説明、湧き水の水温測定、そして収穫の様子を見学しました!

ワサビは農薬や肥料を使わず、湧き水で育てられています。病害虫を持ち込まないために、靴の裏を消毒してから見学スタートです。

しっかり消毒!!

足元が濡れてもいい方はワサビ田に入り説明を聞くことに!!
すると子どもも大人もじゃぶじゃぶ入り、冷たい湧き水に大興奮でした。

つめたーい!

事前学習の時にワサビが育つ温度は、8℃~18.6℃と学びましたが、果たしてその温度は本当なのか、実際にワサビ沢の水温を測ってみました!

湧き水の温度は、15.4℃
中段の日が当たっていたワサビ田の水温は、16.8℃
日陰にある下田の温度は、16.2℃

という結果に!

測定がんばれー!

ワサビが育つ温度は8℃~18.6℃ということが確認できました!
次は、質問コーナータイム!
事前学習時に集めた質問を、堤さんにお答えしていただきます!

▷質問①
ワサビの表面がデコボコしているのはなぜですか?
▷回答
あのデコボコは、ワサビの葉が落ちた痕です。
ワサビは内側から新しい葉が伸びて、外側の古い葉を落としながら大きくなるからです。

▷質問②
ワサビを育てる上で工夫していることは何ですか?
▷回答
ワサビは、肥料や農薬を一切使わず、西伊豆の冷たくきれいな湧き水だけで育ちます。そのため、ワサビ田の落ち葉を掃除したり、夏場は寒冷紗をかけて、水温の上昇を防いだりしています。

▷質問③
ワサビ沢にはどんな虫がいるんですか?
▷回答
いろんな虫がいます!蝶々、タマムシ、カメムシなど。あとは、水が冷たくきれいなのでホタル、カワニナ(ホタルの幼虫)もいますね!

子どもだけではなく、大人からも質問が飛び出し、より一層ワサビの知識が増えました。
最後に、収穫したてのワサビを実際に自分たちがスーパーなどで手に取る形にカットする姿も見せていただき、ワサビ沢見学が終了しました!

かっこいい見た目になるように調整しながらカットするそうです!
最後にみんなで集合写真📸

事前学習で学んだ”ワサビ”について、現地で体験しながら学んだことでより知識が深まりました。実際にワサビが育つ温度を確認でき、ワサビが育つには冷たい湧き水の温度を保つことが重要なんだということを知ることができました。
堤農園さん、本当にありがとうございました!

次は、川の観察です!

体験学習7:川の観察

ワサビ沢見学の後は川の観察をしながら仁科川河口に向かいました。
水力発電所の近くで、川の上流の観察です。
近くの山が崩落して川に流れ込んだ跡や、上流の石の形状を観察しました。川には岩や大きな石がゴロゴロありました。
続いて、川の中流の観察です。
中流の河川敷にあるのは、角が取れて丸くなった石や粗い砂です。水の流れのある場所と水溜りの2箇所で水温測定をしました。
水が流れている場所は、25.1℃
水溜りでは、28.1℃

という結果に。
湧き水と川とではこんなにも温度が違うことにびっくり!!

最後の観察スポットへ移動~♪
堂ヶ島海岸につき、下流の水温測定する前に、海岸に落ちている石について説明がありました。いろいろな顔をしている石、面白い形の石がたくさん落ちていました。するとこの時、お子さんがあるモノを発見しました。それは、「メノウ」です!

メノウゲット!!

全国からこの「メノウ」を拾いに観光客が多いとのこと!
この「メノウ」発見から、全員でメノウ探し大会スタート(笑)
すると続々と「これは?これは?」と白く透き通っている石を見つけるとジオじいに確認の連発(≧▽≦)
大人も夢中で探し、どの家庭もメノウを見つけることができました!!

そのあとしっかり、水温測定も実施し河口の観察が終了しました!
ちなみにこの時の温度は、34.9℃ 
やはり、ワサビは西伊豆を流れている同じ川でも冷たい上流の湧き水で育つということを確認することができました。

これで午前中に予定していたアクティビティが終了し、みんなお待ちかねのお昼ご飯!
昼食会場は、西伊豆町のお隣の町、松崎町にある
「HOLY’s Ⅼabo~ほりらぼ~」さんです。
地元のシカやイノシシといったジビエ肉を多くの方に親しんでもらえるようなお料理を提供されているレストランです

提供されたお料理が、とっても豪華すぎてみんなびっくり!!
大人は、ハンバーグ、パスタ、ローストポークから選び、子どもは豪華なお子さまランチ!
ジビエハンバーグだけでなく、オムライスやポテトフライもついていて、思わず大人もいいなぁと思ってしまうほどでした(笑)
しかも!かわいいうさぎが描かれているプレートのデザートまでついてきて、子どもたちも大喜び!(^^)!

豪華すぎる~!
ハンバーグのボリュームすごい!!

お腹いっぱい地元のジビエ肉を堪能し、いよいよ最後のアクティビティ会場へ出発!
そして、2日間にわたりお世話になったジオじいこと土屋先生とはここでお別れです、、、😢
実際に見て、触れて、聞いて、実験して西伊豆の面白さを楽しく学ぶことができました。
2日間、本当にありがとうございました!!

体験学習8:かつお節工場見学

西伊豆ツアー最後のアクティビティは、これも参加者が楽しみにしているアクティビティとして人気の多かった「かつお節工場見学」です!
西伊豆町の特産品であり、日本の食文化には無くてはならないかつお節。そのかつお節の中でも最高級品が、「本枯れ鰹節」と呼ばれ、鹿児島・焼津・土佐・西伊豆などの限られた地域でのみ作られています。

今回、お世話になるのはカネサ鰹節工場の5代目、芹沢さんです。

よろしくお願いします!

かつお節工場では、かつお節の説明、カツオをおろす作業の見学、かつお節削り体験を見学しました!

立派な塩ガツオΣ(゚Д゚)

西伊豆町では、1300年以上前からカツオの加工品が作られており、「塩ガツオ」もその一つです。

「塩かつお」は漁師町で、昔から漁師の家で、別名「正月魚」(しょうがつうお※塩かつおと発音が似ている)とも言われ、縁起物、お供え物として伝承されていた、鰹の塩漬け(保存食)です。
「塩かつお」は静岡県伊豆地方の中で田子港でしか製造されておりません。

カネサ鰹節工場のかつお節は、「手火山式焙燗製法」で作られており、この製法で作られているかつお節は、日本でわずか5,6軒なのだそうです。。
火を入れる工程がとても重要で、見張りをしていないと焦げてしまうおそれがあり、この工程は6時間ずっとその場に滞在し見張っているんだとか!

そして「手火山式焙乾製法」には、地元の薪を使うという決まりがあります。この決まりによって、
・山の木を切ることが間伐の役目を果たし、山が手入れされる。
・手入れされた豊かな森林は、地下水や湧き水などの豊かな水を育む。
・豊かな水は、ワサビを育て、海の生態系を守る

という自然の循環が守られています。
森林は川を通じて海につながっていて、豊かな森林が豊かな海を育むことを知ることができました。

次に、カツオをおろす作業の見学です!
子どもたちも興味深々な様子で、芹沢さんの目の前に座り写真や動画を撮る子もいました。
カツオの心臓が取り出された時、「こんなに小さいんだ!」と会場中が驚き、また1匹のカツオをかつお節の形をした4本の切り身になるようおろした時には会場から拍手が!👏👏

カツオは無駄な部分が一つもないので、骨に身を残さず捌くのがとても重要なんです。しかしこの捌く工程でかつお節の形が決まるので、10年ほど修行をされるんだとか。
芹沢さんはいとも簡単に捌いていらっしゃいましたが、まさに職人技だなと感じました!

そして、ここでも事前に集めた質問コーナータイム!

▷質問①
かつお節を作る工程で、カツオの骨を抜く過程がありますが、骨以外にも抜くものはありますか?
▷回答
筋やうろこもとります

▷質問②
カツオの目玉は、何かに使用するんですか?
▷回答
お正月に飾る「塩ガツオ」には、目がとても重要になります。
目を抜くと縁起悪くなるため、目を残して塩蔵を行います。

説明の中には専門用語が飛び出しましたが、フリップや本を使い丁寧に説明してくださいました!

そして、質問コーナーのあとはみんなお待ちかねのかつお節削り体験
みんな初めてということで、わくわくしている様子が伝わってきました✨

「尻尾から頭にかけて削る。逆にやるとボロボロになってしまうから気を付けてね。あと手を切らないように注意してね。」
と芹沢さんにご指導いただき、いざ体験開始!

削ってみた感想は「大変だけど楽しかった」、「削りたてのかつお節めちゃめちゃおいしい~!」などの声が!
また、「楽しかったけど、これを毎日やっている人たちは大変だなと感じた」という声も!
自分が実際に体験することで伝統産業に携わるみなさんの気持ちが分かり、今までと物の見方が変わっていくんだなぁと感じました!

力いる~!
芹沢さんに指導いただきながら頑張ります!!

最後に全員で記念撮影!
お土産も買い、身も心も満たされたアクティビティでした~!

カツオ節工場見学楽しかったね★

これで、西伊豆自然体験学習ツアーの全工程が終了しました
三島駅に到着し、参加者の皆さんを見送っているとなんだかうるうる(泣)
悲しい気持ちがこみ上げてきました。ですが、
「楽しかった!ありがとうございました!」と参加者の皆さんが伝えてくださり、楽しんでもらえてよかった!と安心しました。
参加してくれた皆さん!2日間、本当にありがとうございました!!!

ばいば~い!!😢😢

今回は、西伊豆町の皆さんとつながり、自然とつながるをテーマとした西伊豆自然体験学習を開催しました。
このツアーを通して、西伊豆の食部会の皆さん、ジオじい、堤さん、芹沢さんはじめ、多くの西伊豆の方と交流することができました。
皆さん西伊豆が大好きで、元気で、自分の取り組みに誇りを持っている方が多いなと感じました。皆さんジャンルは違いますが、西伊豆町民として町を元気にしたい、盛り上げていきたいという気持ちが強く伝わりました。
そして、伊豆半島の成り立ちや、西伊豆の謎を実験を通して解明し、西伊豆の山と川と海の繋がりを五感をフルに使って体験することができ、西伊豆の自然と繋がることができました!


西伊豆自然体験学習での、自然とのふれあいや西伊豆の皆さんとの交流が、子どもたちの健やかな成長と、自ら学び考える力につながることを願っています。

参加してくださった皆様、ご協力いただいた西伊豆町の皆様、
本当にありがとうございました!


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