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スタートアップ15社との8ヶ月。アクセラレーションプログラムBatch1振り返り

こんにちは、Plug and Play KyotoのChiyoです。アクセラレーションプログラム、Batch 1が終了しました。新型コロナウイルス感染拡大の影響で本来の予定よりも2ヶ月延長した形になりましたが、無事一区切りがついたということで、今回のプログラム全体の振り返りを書きたいと思います。


アクセラレーションプログラムとは?

Plug and Playでは、スタートアップと大企業とのオープンイノベーションを促進するための「アクセラレーションプログラム」を提供しています。自社のビジネスを拡大したいと考えている大企業と、新しいテクノロジーを持つ優秀なスタートアップとをマッチングさせ、3ヶ月間で両者が何かしらの新規事業をスタートさせられるよう、アクセラレート=成長を加速させるプログラムです。

プログラム期間中の主なコンテンツはビジネスマッチング、各分野の専門家からのメンタリング、そして各種イベントでのピッチ機会の提供などです。詳しい内容はこちらの記事に書かれていますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

Plug and Play Kyotoでのアクセラレーションプログラムは、京都オフィスが開業して3ヶ月後の10月からスタートしました。テーマは「Hardtech & Health」=「ものづくりとヘルスケア」です。ちなみに、「Batch」というのは「ひとまとまり」を指す「バッチ」という言葉から来ており、「Batch 1=1回目」という意味になります。


Selection Day: 京都に集った国内外のスタートアップ

私がPlug and Playにジョインしたのが2019年10月。入社して2週間後に、Batch 1のSelection Day(選考会)がありました。書類審査を通過した25社のスタートアップが国内外から京都リサーチパーク(KRP)のCanopyに集いました。

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2日間にわたるイベントにおける、1日目のコンテンツはスタートアップピッチ。3分間という限られた時間の中で、各スタートアップにビジネスの概要、達成したいことについてプレゼンテーションしてもらいました。

そのピッチを聞いて、選考していただいたのは大企業の新規事業部や関連事業部の方々。「自社の抱えている課題にマッチするか」「探している分野のテクノロジーかどうか」そして「自社のリソースと掛け合わせることで新しいイノベーションが生まれそうか」という点を重視しつつ、翌日の個別面談への予習として話を聞いていただきました。

2日目はDeep Dive(個別面談)。企業がそれぞれテーブルを設け、そこへスタートアップが1社ずつ訪問して20分間の個別面談を行いました。前日のピッチでは説明しきれなかった技術的な詳細や企業側からの具体的なニーズなどについて、じっくりと話し合っていただきました。

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終了後は、Plug and Play Kyotoが入居するengawa KYOTOネットワーキングパーティ。ちょうどハロウィンの時期だったので仮装での参加もOKとし、カジュアルな雰囲気の中で大企業、スタートアップ、そして関連団体の方々にも参加していただきました。ちなみに、ピッチでもDeep Diveでもマッチングしなかったのにもかかわらず、この時のネットワーキングで話が盛り上がったことをきっかけに、後日協業に結びついたケースもありました。ネットワーキングがいかに重要か、という良い例ですね!

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Orientation Day: 島津製作所でのキックオフイベント

選考の結果、Batch 1では15社の採択が決定しました。その15社を再び京都に集め、12月に開催したのがOrientation Day。パートナー企業である島津製作所のKYOLABSというスペースをお借りして、島津製作所社内の方々や、Plug and Play Kyotoのパートナー企業の方々にご来場いただきました。

スタートアップからのピッチに加え、パートナー企業からも「リバースピッチ」という形で各社の新規事業に対する取り組みをプレゼンしていただき、パートナー企業とスタートアップ企業との相互理解を深めていただきました。

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2日目は2度めのDeep Dive。前回のミーティングは「協業したいスタートアップを絞り込む」ためのものだったのに対し、今回は「具体的な協業案を探る」というポイントから、より長く各社40分間の個別面談をしていただきました。また、前回の選考会には来られなかった各事業部の担当者の方々と直接顔合わせをされたケースもありました。


Focus Week:コンテンツ盛り沢山の一週間

プログラムの中盤、2020年2月に行われたのがFocus Week。詳しい内容に関してはこちらの記事に書いていますが、Insurtechのプログラムに採択されたスタートアップと共同で、東京と京都の2拠点での開催となりました。Plug and Play Shibuyaや京セラ本社でのピッチイベントのほか、ピッチのコーチング、アイデアソン、そしてVCとの個別面談など、盛り沢山の1週間となりました。

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またこの時期に行ったのがスタートアップインタビュー。15社全社にインタビューし、それぞれの企業が大切にしていること、達成したいビジョンなどについて語ってもらいました。その一覧は以下のマガジンからお読みいただけます。


そしてEXPO!!……のはずが

本来であれば、3月にEXPO(成果発表会)を行う予定でした。しかしながら、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、やむなく延期に。中止という案も出ましたが、京都での初めてのプログラムをなんとかして形に残したいという判断から、オンラインでの開催という形に切り替えました。

映像配信のクオリティを担保するため、ピッチはすべて事前に収録し、海外スタートアップのピッチには字幕をつけました。また、単なる録画配信にならないよう、リアルタイムでのQ&Aやzoom上で実施し、ゲストのVCからスタートアップに質問をしていただきました。さらに、参加者どうしでのネットワーキングやスタートアップへの質問・投票ができるように、EventHubというプラットフォームを利用しました。

参加者数は最終的に1270名。当初予定していたオフラインでのEXPOは300人の参加者を想定していたので、オンラインではその4倍もの方々にご視聴いただいたことになります。新型コロナウイルス感染拡大に伴い、ヘルスケアスタートアップへの注目が増していることを実感させられた数字でした。

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1270人、という数字の向こう側

新型コロナウイルス感染拡大が直撃した形となり、スタートアップ、パートナー企業、そしてPlug and PlayにとってもチャレンジングなEXPOとなりました。しかし、EXPOでの参加者と新たなマッチングが生まれたり、すでにスタートしている協業が少しずつ進んでいたりというニュースを聞くと、距離を気にせず参加できるオンラインイベントの利点を、皆さんが最大限活用してくださったのではないかと思います。

イベントの裏では、本当にたくさんの方々にお世話になりました。

ビデオ撮影の会場を提供してくださったKRP様はじめ、コロナ対策でお忙しい中メッセージ撮影にご協力下さった京都府・京都市の皆様。リバースピッチをしてくださったパートナー企業の皆様、キーノート・スピーチをしてくださった野本遼平さん。

映像撮影・制作をしてくださったONDOさん、配信を手伝ってくださったHotScapeさん、配信プラットフォームを提供くださったEventHubさん、素晴らしいMCをしてくれたJustinさん、鋭い質問をしてQ&Aを盛り上げてくださったVCの皆さん。

そして何よりも、新型コロナウイルス感染拡大の憂鬱さを吹き飛ばすような、熱意あるピッチをして下さったスタートアップの皆さん。ヘルスケアスタートアップは、これからもより社会で必要とされる存在になっていくことは間違いないと感じさせられました。それぞれの事業が、今回のアクセラレーションプログラムをきっかけにより大きく成長していくことができましたら、これ以上嬉しいことはありません。

8ヶ月間、本当にお疲れ様でした。画面越しでしかお礼を言えなかったのが残念でなりませんが、またいつかお目にかかって新事業の進捗をうかがえることを、Plug and Play 一同楽しみにしています! 京都オフィスにぜひまたお立ち寄りくださいね!

ちなみに、プログラム終了後のスタートアップには、Alumni(アルムナイ=卒業生)のネットワークグループがあり、プロジェクトの進捗をシェアしたり、イベントへの登壇をお願いしたりといった交流が続いています。ヘルスケアの卒業生は今回15社ですが、Plug and Play Japan全体でのアルムナイは既に400人を超えています。このアルムナイネットワークも、Plug and Play Japanプログラムの一部です。

皆様本当にお疲れ様でした!次のBatch 2は既に始まっており、7月からはBatch 3のアプリケーションがスタートします。



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