[海外ドラマ感想] BONES:FBI捜査官と骨から全てを知る博士が事件を解決
≪ネタバレはありません≫
FBI・サスペンス / 全246話 / 完結済 / アメリカ
放送時期:2005~2017年
天才法人類学者の主人公が殺人現場に残された骨から事件を解決していく一話完結型のサスペンスドラマ。
主人公のテンペランス・ブレナンは骨を見ただけで、その持ち主の年齢・性別・人種や病歴を見抜くだけでなく、生前の習慣やクセなど、様々なことを言い当てることができる。
超能力とかでなく、科学ね。
その能力を買われて彼女はFBIから要請を受け第二の主人公である捜査官のブースとコンビを組むことになる。
で、劇中では明示していないが、テンペランスはアスペルガー症候群であり、彼女をよく知らない人からすると、少々無礼だと受け止めらてしまう場面がある。
(テンペランス役のエミリー・デシャネルの演技がすごい)
だけれども、彼女の相棒であるブースや、仲間たちは彼女のことをよく理解していて、全てを受け入れ愛している。
それがめっちゃステキでいいのだ。
けど、まあ、傷害事件を起こしたりするほどめちゃくちゃな性格でもある。
現実の職場では、こんなふうにできるかなと私は思いを馳せる。
この主人公のように、類まれなる才能を持っていても、極端に空気が読めなかったりして孤立してしまうケースは現実世界にはあるんじゃないかな。
さらに言うと、類まれなる才能を持っている人なんてそうそういないので、自分とは異なる思考回路で動き、そして失敗する人などを寛容に受け入れることはできるだろうか。
このような人たちは実は世の中にたくさんいる。
私は若いころに同僚に結構厳しく接してしまっていた時期とかあって、このようなドラマを見ると猛烈に反省するのである。
個人的な話になるが、私にはダウン症の息子がいる。
彼を通じて、ようやく私はこの世界には実にさまざまな人間がいることを知り、そして「この人なんでこんななんだろう??」と思っていたことも、そのような特性のあるというだけの事だと理解するようになった。
相手の事を「何だこの人」と思うのはただの無知によるものなのだ。
そんなことをこのドラマは教えてくれる。
このドラマの魅力は、違いを受け入れていく「愛」をしっかり描いているところかなと思う。
テンペランス・ブレナンの存在によって、周りの人たちにも変化が起こるし、テンペランス本人にも変化が起こって行く。
これは長期ドラマだからこそ描けた人間の成長なのかもしれない。
もちろん、事件を科学的に解決していく過程もとっても面白い。
そして、このようなドラマにはありがちなんだけど、途中から伏線の物語が絡んできて、どんどん面白くなっていくので、長いけど頑張って見てほしい!
なお、「テンペランス」って聞きなれない名前だな…と思って調べたら、タロットカードの「節制」だった。
正位置の意味が調和、自制、節度、献身。逆位置の意味が浪費、消耗、生活の乱れ。
参考になった!という人はスキをお願いします!
<あくまでも私的な評価>
ストーリーの面白さ:★★★★★
ストーリーの意外性:★★★★★
キャラクターの良さ:★★★★★
映像の美しさ :★★★☆☆
動きのかっこよさ :★★☆☆☆
<チェックポイント>
・舞台:現代 アメリカ
・キーワード:FBI/科学/犯罪捜査/法人類学/骨
・グロ:白骨死体やミイラ的なものはたくさん
・色恋:?
・性描写:あまりなかったと思う
・イケメン:◎
・強い女子:◎
・美少年:なし
・美少女:なし
・原作:オリジナルドラマ
・概要:
骨を見ただけで、その持ち主の年齢・性別・人種や病歴を見抜き、生前の習慣やクセなど、様々なことを暴き出す天才法人類学者とFBI捜査官が事件を解決していく。
※これは私の個人的な感想なので、解釈が違っていたり、注目すべきポイントがずれてたりするかもしれない。
ちがう!ちがうんだよ!!!ってなことになっていたら、どうぞ教えてください。