[コラム:子育て] 特別支援学校の授業参観に行ってきた
私の息子はダウン症です。
今年小学生になり、特別支援学校に入りました。
就学活動で奮闘したときの記事はこちら
今日は授業参観があって、国語・算数の時間を見てきました。
特別支援学校にもいろいろあって、視覚、聴覚、知的、肢体不自由などそれぞれの状態に特化した学校があります。
その中で息子は知的障がいを対象とした学校に通っています。
で、ずっと気になっていたのが国語・算数の授業。
いったいどんなことしてるんだろう~!!
というわけで、やっと見に行くことができました。
めっちゃ面白かったので共有したいと思います。
※ちなみに、1年生の授業では、体育、遊び、生活、国語・算数、図工をやっています。
★授業の内容は学校によって違います。
あくまでもご参考に~
◎学校に到着すると…
教室の前に行くと、他の保護者の人たちも集まって来ていました。
息子のクラスは5人。全員男の子で息子以外はASD(自閉スペクトラム)の子たちです。
担任の先生1人と、補助の先生1人の2人で見ていました。
時々席から離れてしまう子はいるけど、比較的みなさん大人しいタイプ。
相性良さげです。
クラス分けは、ざっくり発達の度合いも合わせてあって、息子のクラスの子たちは、言葉の理解はそこそこあるけど、発語がほぼなしという感じの子たちです。
保護者の顔が見えると帰りたくなっちゃう子とか、動揺してしまう子とかいるので、先生が用意してくれた手作りのお面をつけたり、物陰に隠れて見たり、いろいろなスタイルで見学をします。
◎みんなでやってミッション!
まず最初にやっていたのが、みんなで協力してミッションをこなすというものでした。
この日やっていたのは、バラバラの大きさ・色の積み木があって、先生が指定したものを持ってきて積む、というものです。
まず最初に、先生がタブレットで、色の説明をする動画を見せてました。
それは先生自身が色のカードを持って「きーきーきー! きいろ!」など言っている動画でした。
目の前でやらずにわざわざ動画を見せているのには何か理由のがあるんだと思います。
みんな熱心に動画を見てました。
それから、各人の顔写真のマグネットをホワイトボードに貼って順番を知らせます。
息子は一番手でした。
先生が息子の名前を呼んで、まずは言葉だけで色を言いました。
「みーみーみー! みどり、持ってきて!」
すると息子は迷うことなく緑の積み木を持って指定の場所に置きました。
ドヤ顔でこちらを見る息子。
最近、二語文が通じやすいなっと思っていたところだったので、その理由がわかった瞬間でした。
学校でめっちゃやってるのか!
色の名前って、入学当時はたぶんここまで明確に理解してなかったと思う。
「持ってきて」というのも、ちょっと前までは、やったりやらなかったり…だったのに!
すごい成長したなって思いました。
このような感じで、今日は色の指定だったけど、日によっては、日用品(帽子とかコップとか)でやったり、持ってくる以外の動作をやったりと、いろいろなバリエーションで二語文指示の遊びをやってるようでした。
クラスの面々もちゃんとこなしていて、感動でした。
◎それぞれの課題を黙々と
次は、机に向かっての学習になりました。
息子のクラスでは、それぞれが自分の課題が入ったキャスター付き引き出しワゴンを持っていて、それを自分の席の横に置いて個々に学習をします。
課題の内容はそれぞれに合わせた内容になっています。
文字や数字が解る子は、それらのシールやカードを使った課題をやっていました。
息子のように文字はまだわからない子たちはヒモにビーズを通したり、棒にゴムをかけたり、いろいろな形のパズルをやったりしていました。
これは、就学前の言語指導でも散々やっていたことで、これらの作業が言語に繋がっていくんですね。
息子も自分で引き出しを持ってきて、机の横に設置すると、上から順番にあけて中の課題をやり、できたら仕舞い…をやってました。
この出したり仕舞ったりも勉強の一環なのです。
それをやっている間に隣のクラスの声が聞こえてきたのですが、お喋りができる子たちのクラスではそれに合わせてまた違うカリキュラムをやっている様子が伝わってきました。
そちらもどういう授業をしてるのかめっちゃ気になるっ!!!
とにかく教室内で行われている全てのことが興味深かったです。
楽しかった!!!
特別支援学校では、学習以外でも身支度を自分でやる…とか、トイレトレーニングとか、食事とか、生活全般に渡って見てくれます。
息子は発語もまだだし、排泄のお知らせもほぼなし、食事も形態食なので支援学校であっていたなって思います。
ユルさもうちの家族とあっているw
今回授業参観してみて、やっぱり先生すげーって思いました。
入学式の時も、運動会の時も思ったんだけど、先生たち本当にすごいんですよ。
支援学校という現場には、人類にとって大切なものがあるような気がしています。
全人類が一度は特別支援学校で職場体験できたらいいのに…とか考えてしまいました。
この記事では、特別支援学校での様子の紹介になりましたが、知的障がいのある子たちの選択肢としては支援級や普通級もあります。
それぞれにそれぞれの良さや問題点があります。
支援学校に通うと一般の子たちとの接点がなくなってしまう…という面もあります。うちは学童クラブに行っているのでその点はクリアされているのですが。
どこがあっているのかとういのは、子の状態や家族の考え方で変わって来るので正解はありません。
ダウン症で同じ歳の子でも、既にたくさん喋る子や、オムツ取れてる子、字を書いたり読んだりできる子もいます。
だから、ダウン症だったらどこかいい、とかもないです。
私は支援学校しか知らないので、ここでは他の環境のご紹介はできなくて申し訳ない。
どの学校に入れようか悩んでしまう場合は、見学に行くのはもちろん、実際にそこに通っている家族の人に話を聞くのがいいかなって思います。
やっぱり通ってみないと解らないことっていっぱいありますから。
子供たちがみんな自分にあっている学校で楽しく過ごせるといいなと私は思います。
そしてこの記事が少しでも誰かの役にたったらいいなと思います。
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