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写真と私の関係

写真って何だろうって、ふと思うことがあるんですよね。仕事で撮る写真って、クライアントの「こう撮ってほしい」という要望に応じて撮ることが多いわけで、そういうときは、自分の視点というよりも相手の視点に寄り添って撮るわけです。でも、そうやって仕事から解放されたときに、自分は何を撮りたいのか分からなくなる時期もあったんですよね。

でも最近は、もう少しシンプルに考えるようになってきました。やっぱり「きれいだな」とか「美味しそう」とか「かわいいな」と思ったものに、自然と目がいくんですよね。そういうものを写真に収めると、なんか心が軽くなるし、撮っていて楽しいんです。結局、自分が心から「いいな」と思うものを撮るのが、一番しっくりくるんじゃないかなと思うんですよね。

それと、最近はX-PRO3にマニュアルレンズを付けて撮るのが定番になっていて、カメラを操作すること自体が楽しいって感じているんです。デジタルカメラなんだけど、マニュアルで一つ一つ丁寧に操作する、その行為がとても心地いいんですよね。カメラをいじる楽しさも含めて、写真を撮るということを楽しんでいるような、そんな気がします。

X-T5 + Voigtlander NOKTON 50mm f1.2

「好きなものを好きなように撮ればいい」という言葉って、結構心に響くんですよね。写真って、撮る人の気持ちがちゃんと映るんだと思うんです。だから、好きなものを撮っている人の写真って、その人の「好き」が伝わってきて、見ていて心地いいんです。一方で、好きなものが見つからない人って、機材の話ばっかりしたり、他人の写真を批判したりすることが多い気がして…。そういうタイプの人とは、あまり関わりたくないなって思うんですよね。

昔は写真を始めたばかりの人に「まず何を撮りたいか?」と聞いてしまうことが多かったんですが、今振り返ると、もっと気楽に「好きなものを自由に撮ってみればいいんじゃない?」って背中を押してあげた方が良かったなって反省しています。褒めることや応援することで、その人ももっと写真を楽しめるようになるんじゃないかと思います。

結局、「好きなものがある人」って素敵だなと思うんです。自分が「これ、いいな」って思う瞬間を大事にして、写真にしていく。それが一番自分らしくて楽しい方法だと思うんですよね。だからこれからも、心がときめくものを見つけたら、気軽にシャッターを切っていこうと思っています。

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