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親友②

 前回1人目の親友について話したので、今回は2人目の親友について書いていこうと思う。彼も1人目の親友と同じく、スポーツクラブで出会い今も交流を続けている大切な友人である。

 最初に彼と出会ったのはおそらく小学生の時だと思う。間違いなく中学生の頃には出会っていたはずだ。だが話した記憶もなく、申し訳ないが一緒に練習してた記憶すらあまりない。今とても仲が良く、くだらない事を話し合う関係性になったため当時のことを思い出せないだけだと思う。というかそれが都合がいいのでそうしておく。

 そんな彼と急激に距離が近づいたのは高校2年生のゴールデンウィークの時だった。GWはクラブて練習するだけではなく、大会が開催されるような施設の整った場所でも練習していた。その場所が海から近かったため、練習と練習の合間に浜辺に行くことがあり、その時一緒に行っていたのが彼だった。どうして一緒に行っていたのかは記憶にないが、そんなこんなで距離が一気に縮まった。

 それから約4ヶ月、自分がクラブを移籍したことにより、毎日会って話すという関係は終わった。移籍を決断するとき、誰にも相談せずに決めたためチームメートの多くは不信感を募らせていたと思う。彼もその1人だったはずだ。
 だが、移籍を決断する最後の後押しをしてくれたのは彼だった。移籍することは心の中で決めていたが、彼の言葉が決め手となった。

 正確には覚えていないが、自分の努力不足を環境やコーチのせいにして移籍するのは違うんじゃないかって怒られた気がするし、それでも自分の成長のために移籍することは悪いことではないって言ってくれた気がする。言ってなかったとしても自分の記憶はこうなっているから問題ない。

 色々あって移籍することになったが、元チームメイトとそれ以降も連絡を取り続けたのは彼だけだった。彼との連絡は毎日夜遅くまで続き、どこぞのカップルよりも連絡しあっていたと思う。そのほとんどがくだらない話だったが最高の思い出だ。
 高校3年生の時には彼が大学受験を控えていたのにも関わらず、自習室の近くまで行き遊んだり、11月に自分の国語の論文課題をやらせて、その課題の題名を当時付き合っていた彼女と組み合わせて「俺と嫁とゴーストライター」にしようとしたりしていた。思い出すだけで最高で最低な思い出だ。申し訳ないことをしたと「少しだけ」思っている。

 他にも高2〜大1、大3の4回のクリスマスイブを共に過ごしている。毎回同じスタバに行き、クリスマスイブには可愛い店員さんがいない、という最低な検証をしている。もしどちらかに彼女ができてもクリスマスイブだけは一緒に過ごすことを決めている。この検証が正しいことを証明するために。

 そんなこんなで仲良くなってから約5年。おそらく人生で1番会った回数の多い友人になったと思う。少なくとも大学生になってから1番遊んでいると思う。頭の回転が早く、ツッコミのキレが最高な彼と一緒にいる時間は、この上なく楽しい。
 また困った時に1番に相談するのは決まって彼であるし、彼に連絡すれば解決してくれると思っている。自分の中で1番信頼している友人だ。

 そんな彼に1つだけ直して欲しいところがある。それは、女性と会話するときや連絡する時に緊張してしまうことだ。女性の前になるといきなり会話能力が失われるのは見ていて面白いが、潜在的なコミュニケーション能力は高いと思うのでもったいないといつも思っている。でもやっぱり直ってしまったらいじり甲斐がなくなってしまうので、今まで通りでいてください。

 これからも長い付き合いになると思うし、くだらないことで笑い合っていられる仲でいたいと思っている。社会人になっても今と変わらない関係性でいてくれると嬉しい。また、時には厳しく叱ってください。怒られないと自分が間違っていることに気が付かないバカ野郎なので。

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