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今日は何の日


わざわざ両親へ何かを、SNSで伝えるのはそんなに得意ではない。


みんなに見られるのはなんだか恥ずかしいなぁ

という気持ちが出てきてしまう。



そんな私


今日は何の日だっけなぁ


父の日かぁ…






…イベントごとに乗っかってみる事にします。


今日は私のお父さんのお話です。




試合に来ないで


私は小さい頃

めちゃくちゃお父さん子だった。


お母さんとの結婚式の写真を見て

"なんでお母さんと結婚してるの!"

と泣いたのは、記憶にある。



小学校のときはずっと

遠い試合会場まで車で送ってくれていた。


別の県で行なっていたトレセンの合宿から

自分のチームの試合に間に合うように朝っぱらから車を走らせてくれた事もあり

思い返すとお父さんに負担をかけてばかり。


試合を見てもらえるのは

たまにうるさいなと思いつつ。笑

普通に嬉しかった時だ。




お父さん嫌い!みたいな反抗期はなかった私だけれども

高校生のときに

試合に来られるのが本当に嫌だった時期があった。


見られるのが嫌だ

あれこれ言われるのが嫌だ


そんな気持ちはもちろんあったけれど


"試合に出ていない姿を見せるのが嫌だ"


それが1番だった。



周りのお父さんお母さんは

自分の娘が試合してるのをみて、活躍してるのをみて楽しんでいるのに

私は出れていない。


それがすごく嫌だった。



今思うと、スフィーダユースのお父さんお母さんたちはすごく仲が良くて、楽しい人たち。

私の父も

私が試合に出ている出ていないとか関係なく

みんなのことを応援していたのだろうなって思うし、楽しんでいたのだと思う。



でも私は、自分のことにいっぱいいっぱいで

帰りの車では不機嫌さをまき散らし

何かアドバイスをもらっても無視を決め込み


最終的に


"もう試合に来ないで"


そう伝えたはずだ。




そんな時に


それから、試合に来ない時もあったし

来ても、私に何かを伝えてくることはなかったお父さん。


でも、お父さんが来なくなったからといって

私が試合に出られるようになるわけでもない。


ずっと1人で悶々としていた。

結果を出せない。試合に出たい。出れない。


家でサッカーの話をする事はほとんどなくなっていた。


お母さんいわく、私は調子が良いか悪いかが、態度ですぐわかるらしく

あの時は家でずっと、負のオーラを放っていたと思う。



そんなある日。

たしか、私が高校2年生のとき。


"お父さん、ハーフマラソン走ろうと思う。"


急にそんなことを言い出した。

元々よく走る人で、今も健康のために土日に1人で走っているけれど


この時期はちょうど、ほとんど走っていない時期だった。



"目標のタイム、越せるように頑張るから"


それだけを伝えられた。



"だから、ちうめも頑張れ"


とは言われなかった。



言われなかったから、伝わった。



娘が上手くいっていなくてピリピリしている

試合にも来るなと言われ

何を言っても響かない。


そんな時に私の父は

背中で見せてくれた。


いや

違うフィールドで、一緒にもがいてくれた。

のが正しいかもしれない。


鈍った体にムチ打って

土日の走り込みを再開していた。


本番直前に怪我をして、どうなることかと思ったけど

無事目標を達成していた。


そしてその日にLINEがきた。

"来年はこんな目標で走ります"



あぁ、お父さんはすごいな。

と素直に思った。



次の年はどうだっか、あまり覚えていない。


高3では試合に絡めるようになり

試合に来ないで!という頑なな態度ではなくなったからかもしれない。


試合を観に来ている私のお父さんは

すごく楽しそうだった。
(特に試合の前と後が。笑)



あの時試合に来ないでほしいと思わないでいれたら

試合に出れていたら

そしたらもっと楽しい時間を過ごしてもらえたのかな、と申し訳なくも思うけど



そんな私と

一緒にやろうとしてくれたことが

本当に嬉しかった。




あの時はごめんなさい。

本当にありがとう。




私のお父さん、こんな人です。




見てくれるかな


私は、母のSNSは全部フォローしている。


"ねーねー、投稿したからいいねして"


そんな風に、時にはいいねを強要する

可愛い母である。


私の投稿には、1週間に1回くらい

まとめて大量のいいねがくる。


誕生日には、おめでとうと画像を載せてくれ

私もおめでとうとタグ付けをして載せる。


母とは、SNSではそんな関係。




一方父は、SNS関連は特に繋がっていなかった。


リツイートから私の投稿を目にすることはあったようで、時々

"なんか見たよ"

と言われることもあったので

父がSNSをしていることも知っていた。


でも基本的にノータッチ。

お互い流れてくれば見る、くらいの関係。



だったのだが。

先日突然父にフォローされた。



家ではフォローについてはお互い触れない。

触れないけど

それがあったから、今回こんな風に文章を書いて、載せてみようと思った。



けどやっぱり、恥ずかしさはあるので

お父さんがしっかり寝てから投稿。



書いたのはエピソードだけれど

ちょっとばかりの日頃のお礼…になるかはわからないけれども

これを読んで、こそばゆくなってもらえたらいいかなと思う。



見てもらえるだろう。たぶん。



昔はイケメン風だったお父さん

ちょくちょく昔遊んでたなって思わせてくるお父さん

ここ?っていうタイミングでテレビをみて笑うお父さん


エアコンも電子レンジも壊れて大変な時だけど

来週、リクエストにお答えして、まぐろの赤身だっけ?

買ってくるから。

しっかり弟と割り勘するから。




私とまた、一緒にもがいてください。


これからもどうぞよろしくお願いします。


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伊藤千梅
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