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広くて美しい湖の上で、いつかヨガとかしてみたい。
書けないものを、書いてみる
8月中旬。
猪苗代湖に3日間、キャンプに行った。
キャンプには、しっかりノートもペンも、パソコンも、持っていってはいた。
しかし、気がついたら、全部放り出していた。
ついでに1日の携帯使用時間も、57分。41分。31分…ザ、デジタルデトックス。
普段の自分を構成するものたちを手放すと、
向き合うものは、
自然、ひと、自分。それしかなかった。
だから、この時のことは、何にも書き残してはいない。けれど、そのときの心は、鮮明に覚えている。
朝、一人でサップをした。
基本的に私は、楽しいことは誰かと共有したい。一人旅とかは、あまり向いていない方だと思う。でも、その時はみんな、寝ているか朝ごはんの準備で忙しく、遊びたいなら行ってきな~と送り出された。
ボートに乗って、湖に放り出されると、急に、私は独りだ。と心細くなる。
振り返っても、みんな朝ごはんの準備に没頭していて、誰もこちらを見る人はいない。
半ばふてくされて、沖に向かって漕いだ。
遠くにいくほど、人工物が減っていく。
浅瀬につながれているジェットも、近くで遊んでいた他の団体さんも通り越した。
すると、
きらっっきらに輝る水面と、
透き通っているのに底が見えない湖と、
頭上に広がる空。
それしか目に入らなくなった瞬間があった。
私の身体も、視界も、
自然だけで満たされたとき
…耐え切れなくて速攻Uターンをした。
一人サップ時間、おそらく10分未満。
その光景は、綺麗だった。
ポスターになっていたら、「死ぬまでに絶対にここいってみたーい」とか言っているような光景だった。
でも。いざ、そんな贅沢な場所を独り占めして
その景色の真ん中に自分が存在したときは、
自然を感じて癒される、どころじゃなかった。
涙が出てくる。
こわいのか、なんなのか。
目の前の光景に、胸が圧迫されて、息がうまくできない。
自然は、私に対して、なにか辛いことをしてくるわけではないのに。
ただ、そこに存在していているだけなのに。
本来の、あるがままの姿で存在している自然を前に、あるがままの私でそこにいて、共存することが出来なかった。
なんでだろうの理由はいくらでもあると思うけど。
自然に背を向けて、みんなの元へ戻るとき「もう、なんで誰も一緒にきてくれないのよ」って思った。
そのとき私が一番感じたことは、そんな他人に向けたちっぽけな憤りではなかったはずなのに。
大きな自然のエネルギーを前に、その場にいることすらできない自分。それをごまかすように、他人軸の言葉を思い並べる自分。
たぶん、そういうとこ。なんだろう。
来年はもう少しそこにいられるのか、やはりUターンしてしまうのか。
わからないけれど、いつかそこで、ヨガとかしてみたい。
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書かないのか、書けないのか
サップだけではなく、ジェットやらウェイクボードやら遊びまくったわたし。
猪苗代湖に行ってから、急に億劫になってしまった習慣があった。
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