女子サッカーを「広めたい」の先へ。
3月後半バタバタしていたら、なんやかんやと月末になってしまいました……。
今月のnoteは、これから先ライターとして、
女子サッカーの何を・どう伝えていったらよいか、ということを考えながら書いています。
前回のnoteでは
「そもそもスポーツって、自分の欲求のためにやっていたものだよね」「だから、選手の欲求に対して、目的やら理由やらを、こちらが勝手に作り出したらいけないよな」
……なんてことを書いていきました。
それを踏まえて今回は、
「でも、サッカーをすることと、サッカーを仕事ですることって違うのかも」「サッカーを仕事にするときは、何を見据える必要があるのだろうか」
なんて話を書いていけたらと思います。
よかったら覗いてみてください。
サッカーが仕事になる
1つ前のnoteで、選手たちは純粋にサッカーが好きで始めた人の方が多いのではないか、ということを書いた。
しかし、元々好きで始めたサッカーが、カテゴリーが上がるにつれて楽しいだけではなくなったというのは、よく耳にする話だ。
それはレベルが上がるにつれて「思い通りにプレーできなくなる」ことや、「試合に出られなくなる」からだと、これまでは思っていた。
でもそれ以外に、カテゴリーがあがるにつれて
「制限や要求が加わる」ように感じることも、理由の1つにあるのかもしれないと、今は考えている。
女子サッカーのプロリーグであるWEリーグができたとき、私の文章の師匠が
「勝手に背負わされてしまった」という表現をしていた。
そのときは、そんな考え方もあるのかと衝撃を受けたけど、今はよく理解できる。
もちろん、元々仕事としてサッカーをしている選手はカテゴリーを問わずいるだろうけれど。サッカーがうまくなったら、勝手に仕事にされてしまった選手も、きっとたくさんいる。
サッカーが仕事になることで減ってしまう
「自由さ」や「純粋さ」は、確かにあるのかもしれない。
うまくなればなるほど、一種の制約が付きまとう現象は、メディアの存在にかかわらず起こってしまうものなのだろう。
仕事になるからできること
でも、サッカーが仕事になることは、決して窮屈さなどのマイナス面ばかりではない。
周りがかかわってきて窮屈になるのは、
自分だけのものだったサッカーが
誰かのためのものになるということでもある。
それは、捉え方を変えると、
「サッカーを通して、誰かを幸せにできる可能性が増える」ということでもあって。
サッカーが自分だけのものではなくなったことを受け入れた先には、「人を楽しませること」という新たな「楽しいこと」が待っているのだ。
これはきっと、ライターでも
同じことがいえる。
サッカーを楽しんでいたら良かった選手も、
選手のことだけしか考えられないライターも
根っこの部分は同じだ。
仕事というものに焦点を当てたとき
私が見つめる先は、選手ではなく読者。
プロとして文章を書くことを選んだ今の私は
選手やサッカーの魅力を通して、いかに読者を幸せにできるかが求められている。
確かにそれは、少し窮屈だけれど。
自分で好き勝手書いていた文章や、
手紙だけを書いていた時とは違う、
「人のために書く文章」の楽しさがあるのだ。
「広める」よりも目線を上げて
…そんなことを踏まえて。
選手も、チームも、リーグも、メディアも。
仕事としてサッカー携わる私たちは、
ただ「女子サッカーを広めたい」と言っている場合じゃないと思ったのだ。
広めたい、ではまだまだ自分のことだけを見ている状態でしかない。
そんな風に「広めたいの先」である
「なんで広めたいのか?」までを深堀りして、
「女子サッカーでたくさんの人を幸せにするために、私たちはそれぞれの立場から何ができるのだろうか?」という問いをもつ必要がある。
私自身、これまではただ
「女子サッカーを広めるために何を書いたらいいのだろう」と考えていたけど。
これからは「女子サッカーを通じて、読者にどんな幸せを届けられるだろうか」を考えて、行動する必要がある。
女子サッカーや、選手たちがたくさん持ち合わせている、読者にとっての魅力。
さまざまな角度から光を当てて、取り上げていけるようになっていきたい。
手を取り合っていけたらいいな
そんなかんじで、前回とは打って変わって
「仕事としてサッカーとかかわること」について書きました。
この文章を書きながら、自分自身、視野が狭かったなと感じさせられました。
これからは自分の中で「広める!」ではなく
「女子サッカーでたくさんの人を幸せにする」を合言葉にしていけたらと思います。
また、スポーツ界では普通、メディアと選手は一線を引いている関係だと思うけれど。
女子サッカーの現状であれば、その線もいらない気がするんですね。
サッカーを仕事にする私たちは
きっと、みんな仲間。
「メディアを味方につけろ」
よりも、もっと柔らかく。
女子サッカーを仕事にしている、仲間。
女子サッカーで人を幸せにしていく、仲間。
そんな関係性を、メディアという立場から
いずれ色んな人と築いていきたいです。
4月も楽しんでいきたいと思います。
引き続きどうぞよろしくお願いします!
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