Xデザイン学校 ベーシックコース 2023 #07-構造化シナリオ法
11/11(土)、Xデザイン学校ベーシックコースで7回目の講義。
3つのシナリオが、果たす役割とは
前回の講義では、バリューシナリオを書いて、「企業とユーザーをつなげる」ことを行った。
企業側が変化していくべき方向性×ユーザーの本質的欲求価値×ビジネスの提供価値から、「だから、うちの会社がやる価値がある!」を導き出していった。
ここまでで、提案者側とクライアントが、同じ方向を向いて動きましょうと手をとりあえたイメージ。
そこから一歩進んで、今回のアクティビティシナリオやインタラクションシナリオは、具体的にどのようなものを作っていくかの認識統一に入っていったと認識している。
ワーク中に「関係者全員がこのシナリオを見て、同じイメージを共有できるように書いてみよう」というアドバイスをいただき、これがまさに自分の仕事にもつながった。
今、業務の中でペルソナをせっせと作り、そこからこれまたせっせとシナリオを書く作業を行っている。
はじめに「これは、上層の意思決定層に見せるものになるし、その後、別のチームの人たちにも見せるものになるからね」と言われて、そのときは「ふーん、そうか」くらいにしか思っていなかったけど、関わる人たちが、この一枚で同じ風景を見るため材料になるのがシナリオなのか、と納得した。
同じ事業の中でも、それぞれ別の専門性があって、普段見ているモノも範囲も違う、そんな人たちが同じ風景を共有できるようにするための大切な一枚。
自分が普段の仕事で関われるようになってきて、やっとこのシナリオというものが果たす役割と価値が腑に落ちた。(そして、これがナラティブってことか、というのもちょっとわかった)
プレ講座で学んだ、サービスデザインは組織づくり(働きかけて巻き込む)と深くかかわっているということも、ここでまた理解できた。
ズームインではなく、ズームアウトで
前にも書いたかもしれないけれど、昨年のビギナーコースで最も不完全燃焼だったのが、この構造化シナリオ法の回だった。(当時のnoteもモヤモヤが溢れ出ている…笑)
シナリオが果たす役割が今回ほどわかっていなくて「これ、どう役に立つんだろう?」と思いながら書いていたこともあるし、自分の頭の中にあるサービスのイメージに引っ張られて手順書のようなアクティビティシナリオになってしまった。
ということで、今回のテーマは「雑味たっぷり」で書くこと。
子どもの頃から今に至るまで、どれだけ小説を読んできているんだ!ということで、一旦自分たちが考えたビジネスのことは頭の隅に追いやってペルソナを主人公とした物語を書こうという意識で臨んでみた。
この意識で書いてみて気づいたのが、見える範囲が広がったこと。
手順書的なアクティビティシナリオのときは、ペルソナの手元のデバイスにばかり意識がいって、ペルソナがどんな表情をして、周りに何があるのか、見えていないかった。カメラでぐーっとデバイスだけズームインした感じ。
それが、今回は、カメラがズームアウトして、ペルソナの表情や動き、たとえば1回スマホを取り上げてバスを予約しようとしたけど、ふと周りをきょろきょろして、やっぱ先に洗い物しておきたいな…と感じたりする、そんな風景が見えてきた。
そうすると、「まあ、そんなこっちが思うようにスムーズに動いてくれないよな」というのも納得がいく。
そして、自分がエンジニアだったとしても、「そういうものなんですよ!」と言われるより、こういったリアルな物語を示された方が納得がいくだろうなというのも感じた。
スピーチやプレゼンでもイメージングトークって凄く大事になるけど、そういった役割をシナリオも果たしてくれているんだろうな。
まだまだうまい文章ではないけれど、シナリオが果たす役割と、なぜナラティブに書く必要があるのかということがやっとわかってきた。
まとめ
残りの講義は3回。最終回が発表であることをふまえると、実質2回。
前半のビジネスモデルを考えるときに比べると、根詰めて考えたり調べたりする量は減ってきた分、このあたりで講義の復習もしっかりしながら次回に備えていこう。