Xデザイン学校 ビギナーコース 2022 #02-エスノグラフィ/行動観察
10/8(土)、Xデザイン学校で2回目の講義。
今回のコンテンツ
・質的調査、エスノグラフィ、行動観察に関する講義
・PDUモデルを活用したビジネスモデル分析
大学時代に人類学ゼミに所属していたため、「エスノグラフィ」というのは、馴染みのある単語。
でも、今回は「Unlearn」をテーマに学びたいので、脳内を一旦まっさらにして、イチから吸収するよう意識した。
今回の学び・気づきを書き起こしていこう。
ユーザーとしての視点だけでは、気づけないことがある
今回、チームの各メンバーで「プラットフォーム」となるビジネスを持ち寄り、その中の1つについて議論を深めていった。
私の所属チームは、私が例に挙げた「Creema」を取り上げることに。
その際、先生からコメントいただいたのが
「事業モデル と 収益モデル、両方を考えてみよう」
ということだった。
私自身は、1人のユーザー(購入者)として、Creemaをよく使用している。
最近も、「ちょっと良いコーヒー用品買いたいなあ」と思ったとき、Amazonと並行してCreemaを眺めながら、シンプルで可愛らしい作品の数々にほくほくしていた。
ユーザーとしての視点で見ているときには、「こだわりの品が手に入るハンドメイドマーケット(事業モデル…販売手数料で収益を上げる)」しか見えていなかったのだ。
そこに飛び込んできたのが、上記の先生のコメント。
例として挙げられた「メルカリ」は、同じく販売手数料で収益を得る事業モデルだが、黒字化が進んだ背景には、「メルペイ」の普及による経済圏の拡大がある。
ユーザーとして目に見える、目の前のサービスだけでなく、「どのように稼いでいるのか」という収益モデルを探っていかないと、そのビジネスの本質が見えないのだ。
そこで、チームメンバーでせっせと株式会社クリーマのコーポレートサイトやIRを読んでいったところ、ハンドメイドマーケットの他にも、クラウドファンディングやレッスン動画プラットフォームなどの新規事業を展開しており、クリエイターを活用した新たな経済圏を創出していることがわかった。
数日に1回は、Creemaのアプリを開いているのに、まったく知らなかった…
自分がサービスを見るとき、「コンセプトが良い」とか「ヒト接点のクオリティが高い(ホスピタリティ)」とか、あとはせいぜい「サイトのUI」とか、そのあたりまでしか意識が向いていないのだけど、その一歩先に踏み込んでみて初めて「それがどんなビジネスであるか」がわかるのだと学んだ。
「好き(興味)」・「自分事化」⇄「知る」
今回の講義では、エスノグラフィや行動観察の手法を学んだが、その根底として、「好きであること(興味・関心をもつこと)」が「自分事にすること」に繋がり、それが「さらに知ろうとする」姿勢に繋がると学んだ。
ただ、上記のグループワークを通じて感じたのは「”知る”が進むから、”好き”も進む」ということだ。
たしかに、そもそも好きでないもの(興味・関心がもてないもの)を深く知ろうとするのは難しい。
どれだけリサーチ手法を学んでいても、好きなものに対して沸き起こる「これ何?」「どうして?」という溢れ出る疑問や好奇心に勝るものはないからだ。
だから、「知る」の入り口はたしかに「好き」なんだけど、じゃあその「好き」をもっと進めるのは何かと考えると、それは「知る」なんじゃないかと思う。
実際、グループワークでCreemaについて深く知る中で、今までサービスの表面上しか知らなかったCreemaにもっと関心がわいたし、前よりも愛着がわいた。
その意味で、「好き」と「知る」は相互補完的な関係なのだろうと思うし、そういったものへの自分の間口をもっと広げていきたいと思った。
まとめ
前回のプレ講座は、学び方を学ぶのが中心だったが、今回からいよいよ本格的に講義とワークが始まった。
せっかく集団で学ぶ場なので、ディスカッションから得られる他者の着眼点やアイディア、これを重視していきたいと思う。
その上で、学んだ内容をもとにして、自分自身でも講義外の場でインプットを進めていきたい。