Xデザイン学校 ベーシックコース 2023 #10-発表と講評
2/10(土)、Xデザイン学校ベーシックコースで10回目の講義。
発表を振り返って
なんとか形になった…という気持ち。
オフィスアワーで先生からいただいたアドバイスも参考にしながら、スライドも動画も発表に向けてどうにかまとめていった。
私たちのチームはユーザーリサーチ・上位下位関係分析の講義が終わったあたりでもビジネスモデルが迷走しつづけていて、最終的には「とにかく前に進もう!」ということで一般的なライドシェアサービスに落ち着いた。
そういった意味では「悩んでいた時間を考えることに充てて、もっと練ることもできたのでは…」とか、「ユーザーリサーチ、やっぱりやり直せば良かった…」とか悔しい反省は尽きないけれど、あれだけ煮詰まっていたところから、どうにか形にするところまでもっていけたことは、良かったと思いたい。
とはいえ、リサーチの不十分さ、なぜトヨタがやるべきなのか、といった詰めの甘い部分をカバーするような発表になってしまい、シナリオに描いていたユーザーの体験の雑味の部分も、オリジナルな付加価値としてもっと表現できれば良かったなと思う。
あー、終わった瞬間は「(詰めの甘さはあるけど)頑張った!」とすがすがしかったけど、少し時間が経ったら反省がぽろぽろ出てきてしまう(笑)
最後の最後まで、悔しさからの学びは尽きなかった。
講評をふまえて
各チーム、がっつり講評をいただき、聴きながら学びになる部分がたくさんあった。
特に印象に残っているのは2つ。
前者について。
以前、バリューシナリオを書いて得た気づきを、以下のようにnoteにまとめた。
今回のプレゼンも、データについてや未来についても付加しつつ、このようにストーリーで見せていけば、もっと妥当性を感じられるものになったのかなと思う。
理屈面での納得にせよ、感情面での納得にせよ、やはり人に訴えかけるにはストーリーにして落とし込む必要があると思った。
そして、それは、単に発表用というわけではなく、ストーリーにして違和感やズレがあれば、それは方向性がずれてきていると気づくきっかけにもなる。
細かいところばかり目がいってしまい、全体像を見ていく視点が欠けていたと感じた。
後者について。
便利や効率化といったもの以外の付加価値をつけることが、サービスをより豊かにすることにつながる。
これ自体は、たしかにその通りだなと感じた。
同時に、「働くことは幸せ」といった考えに対して、「働くことがつらいこともある。稼ぎがあることで、やりたい仕事ができるという見方もある」というのも確かにその通りだと思った。
先生方のそれぞれのコメントは、どちらが良いとか正解とかって訳ではなく、考え方の違い、ちょっと大げさに言うと信条とか美学の違いなのかなと思った。
デザインをしていく上で、これが正解なんて答えは無い。検討すべきことを検討しつくした上で、最後に決め手になってくるのが、この自分の美学なのかなと感じた。
これは教養を磨くことの重要性ともつながるのかなと思っていて、自分が様々な経験をして、いろいろなものに触れて、その結果形成されていった自分の価値観が、この美学につながっていく。逆に、この美学がないと、ブレてしまう。
まだ30年も生きていない自分に美学として語れるものなんてろくにないけれど、だからこそここからの様々な経験を通じて、いつか自分の言葉で語れるものができていったらいいなと思った。
1年間を振り返って
去年の今頃は、ビギナーコースの最終発表を終えて、これからどうしようと考えている時期だった。
とにかくついていくのが精一杯だったビギナーコース。このまま連続でベーシックコースに進むべきなのかと悩んだけど、受講しようと思った一番大きな理由は「このまま日常に戻ったら、前の自分に戻ってしまう」ということだったのかもしれない。
学んだことを仕事で活かせる自信もなければ、「サービスデザイン学んでいます」なんて口が裂けても言えなくて、このまま終えてしまうのがもったいない、得かけたものを失うのが怖かった。
だからベーシックコースの受講を決めて、約10カ月を過ごしてきたわけだけど、受講して本当に良かったなと思っている。
先生に最近何度も言っていただく程に変われたのかはわからないけれど、仕事をしていく中で学んだことを活かす機会が増えたり、興味の範囲がひろがってきたり、何かしらは変わってきたな、と自分でも感じている。
何よりも、ビギナーコースを終えたときに、
と思っていたのに対し、ベーシックコースを終えた今は、
「自分が学んできたことを、一緒に働くチームのメンバーに伝えていきたい」「社内のカルチャー作りに関わっていきたい」
という気持ちになっていて、当事者意識のようなものが少し高まったのかなと感じている。
今の気持ちを大切に、育てる芽は芽生えたから、ここから育てていきたいと思う。
最後に
10カ月の中で、思ったようにコミットできない時期もちょこちょこあったけれど、同じチームの皆様に支えられて駆け抜けることができました。
まずは、Fチームの皆様に大きな感謝を。
そして、何よりも、2年間お世話になった浅野先生、チューターの奥山さん、本当にありがとうございました!
これからもフィールドワークなど参加しつつ(開催されたら台湾行きたいです…!)、時期を見計らってマスターコースに進んでいきたいなと思っています。
また次の学びに進むときに、今の自分とどれだけ変わっているのか、自分でも楽しみにしながら過ごしていきたいと思います。
10カ月間、本当にありがとうございました。