私には書く才能などないと痛感しているがとりあえずできるところまで続けてみよう
人並み外れた遅筆の私は、1日2000~3000文字の記事を2記事書くだけで1日が終わってしまう。
専門性の高い記事はもちろん、単価低めで「初心者歓迎!」みたいな記事でも同じぐらい時間がかかる。だから割に合わない事この上ない。
ライターを始めた頃と違い、必要以上に文章をこねくり回しているわけでも過剰にリサーチしているわけでもない。最近は8割の出来で割り切り「修正すべき箇所があればFB下さい」と言って納品するようにもしている。
しかし、そのような工夫をしても大幅に執筆時間を短縮できるわけでなく、ふと気が付くとたかが1記事2000文字ちょっとに何時間も費やしているのだ。
書くのが早い人は口をそろえて「慣れればできるよ」と言う。
しかし、速筆の人とは書く速さが違いすぎるのだから、累積した文字数が圧倒的に足りないのは当然だ。もっと速く書くにはどうすればいいか日々考え、あれこれ試してはいるが、どうしてもだめなのだ。
その理由はわかっている。何事にも愚図でのろまなのだ。昔小学校時代の担任に毎日「おのろさん」と書かれた看板を首にぶら下げることを強要された程度には動作が遅い。もはや愚鈍なレベルにまで達している。
そのせいか、考えを言葉にまとめるのも非常に遅い。ようするに、のろまゆえに書く才能もないのだと思う。周囲にいる才能あふれたライターさんたちの中で、私は明らかに劣っている。
例えるなら、イチローと万年地方大会1回戦敗退の弱小野球部の補欠と比べているようなものかもしれない。もちろん、私は後者だ。
若くてもっと無理が利く年齢なら伸び代がもう少しあったかもしれないが、伸びしろなどなくなったこんな高齢でレッドオーシャンに身を投じたのは間違いだった、自分の才能を過信していたと今更ながら感じている。
そんな私に「結局のところ努力が足りないのでは?」と才能がある人は言うだろうが、それは全力で否定したい。凡人がどんなに努力してもイチローになれるわけがないのだ。
だから最近クライアント様には「2000記事で1日かかります。それでもOKなら受注いたします」ということを正直に伝え、身の丈に合った仕事だけ受けるようにしている。
私はイチローには決してなれない。凡人は所詮凡人で終わる。だから、今後も食べていくほど稼げるとは思わない。小遣い稼ぎ程度でも稼げているだけでも御の字だと思った方がいい。
しかし、凡人でもこのレッドオーシャンなWebライター界隈でしぶとく生き残る方法があるとすれば、とにかく愚直に続ける事しかないだろう。また、仕事をこれからも取り続けるためには、今後もっと得意な分野を伸ばす勉強も必要だろう。
そんなわけで、まあ、あまり気負わずできるところまで続けてみようとは思っている。