貧乏

アルベルト・モラヴィア「倦怠」の主人公の家は金持ちで、それゆえの葛藤を描いている。「貧乏人ならどうするであろうか…」事実上金持ちならば、貧乏人のふりをしたところで、それは偽物に変わりない。よって、決して貧乏人にはなれず、貧乏という境地に貶められた人間の立場のことは本当の意味での理解はない。貧乏は貧乏で大変な部分もあるが、金持ちも金持ちで悩みがあり、まぁ人間とはどのような立場にあっても悩みは尽きないものなのだな、と感じた。それは当然で、物事にはすべて陰と陽が必ずあると私はおもう。

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