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韓国おでんの味の説明をしてみる件

異国の食べ物を食べた人の感想が、未だに味が説明できないから「食べてみ?」になるの、そろそろ「あ~そんな味なら是非食べてみよ~!」てなるように味の説明が出来てもよくないか?

逆もしかりよ「あ~そんな味ならわざわざ食べなくてもいっか…」でも、それはそれでちゃんと味の説明が出来てこその情報だからね。

異国の食が母国ではない民たちのクチに合うほうが珍しいコトなんだから。

生まれ育った味覚てのは、日本国内でも合う合わないは顕著。
素材の味で勝負する薄味の宮崎で育った私は、関西の下味ガッツリのチキンカツ・出汁ごっそりの茶碗蒸し・ソースどばどばのたこ焼き・味噌たっぷりの赤だしが、苦手でしゃ~ないもんね、濃いぃ濃いぃ。

30年以上関西に住んで関西のメニューを食べても作ってもいるけど、ずっと濃いぃと感じるのは変わらない。
根っからの関西人である人数が多い我が家の味噌汁は関西仕様であるからかなり味噌たっぷりであるが、私は毎回湯でうべて飲んでいる。
それでも夫は味噌が足らんと言っているのだから、味覚とは幼少期には既に固定されている。

薄い薄いと文句を垂れる夫に「これ以上濃かったら薄めても私が飲まれへんねん」つって味噌汁に関しては皆がちょっとずつ我慢する妥協案で落としどころを作っているが、チキンカツや天ぷらは完全に関西の下味ガッツリで作っているから、私だけ異常に喉が渇く夜を過ごしている。
固定された味覚てのはスゴいね、私が夜中に水を1リットルくらい飲まねばならぬチキンカツを、関西で生まれ育った夫と息子はコップ1杯の水分で消化できて私より健康なんだから恐ろしい。

私は自分が食べた物の味の説明が出来る。
関西の揚げ物は塩コショウをこれでもかとふりかけてある味がする、茶碗蒸しは出汁が何でとってるか一発でわかる味。
同じように食べれば、異国の食べ物であっても味の説明は出来る。

今時いろんな国の調味料やら薬味やら野菜やらが日本にもこんだけ輸入されてきており、ネットショッピングが発達しまくって個人レベルで国外からのお取り寄せも可能なわけよ。
それやのに昭和の時代から異国の食べ物の味の感想が全く変わんないのは此れ如何に?

「食べた時のショーゲキ的なウマさは忘れられない」
「食べてみ?」
の2パターンね。

この2本立てで賄ってんだよ、ずっと。
どっちも味の説明なんてしてないよね。
「ウマい」てコトと「ビミョー」てコトがわかるだけで、味は一切わかんないから結局「本人が食べてみないとわかんない」てのが「異国の食べ物」なのが解せない、いやいやいや食べたんだから味の説明が出来るだろうよ、てコトなのよ。

ずっと気になってる食べ物のひとつに「韓国おでん」があり、

食べてみたので、

味の説明をする。

まずはドラマでよく見る「蛇腹状に串に刺している白いウネウネ」が何か、という説明は「練り物」
味の説明は「じゃこ天」によく似た味で、

イワシのすり身の味が一番強いような味。
食感は「京あげ」と「かまぼこ」の間くらいの弾力。

日本のおでんと違って、この具に出汁が「しゅんでない」という状態なので、波々と注いでくれるスープと一緒に食む、てのが正解かも。

このスープは「甘めのダシダ」のような味。
牛骨スープにコンソメと砂糖が入ってる感じの味なので、日本人が思う「出汁」とは違って「スープ」のほうがしっくりくる。
この練り物の具とこのスープが合うかと言えば、合っていないと感じる日本人は多いかなァという印象。
スープには大根の薄切りが入ってて、その大根とこのスープは合うなァと感じたので、日本人DNAの中にはおでんの具として「大根」が君臨してんじゃないかな。

私は辛いのが苦手なので「赤色の薬味」を入れないように注文したけど、辛いのが苦手でなければコチュジャンのような、日本のおでんでいうところの「からし」的な何かがあったので足してみると「本来の韓国おでんの味」として完成形かも。
色味としてはヤンニョムチキンの赤色をしておりましたので、

コチュジャンベースの薬味かな、と思います。

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千徒馬丁
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