【和服ハック】浴衣の帯は「博多帯」しか勝たん【帯の取扱説明書】帯は決して洗うな
浴衣の帯に迷ってる皆さまごきげんよう。
7月8月はほぼ浴衣しか着ていない盆踊りの踊り子のアタクシが、
「この帯買っときゃ間違いない」て帯と、その取扱いについて伝授しておきますね。
買うなら「博多帯」一択
帯ですが浴衣の帯は「博多帯」一択です。
私はミニ浴衣に合わせるので男物の角帯(綿)ですが、女性の場合は可愛く着付けたいと思いますので女物の博多帯(正絹/あれば綿)を選びましょう。
左が女物、右が男物の博多帯。
女物の浴衣の帯は「半幅帯」つって着物の帯より幅が狭くなっててカジュアルなんですが、それでも男物の角帯と比べると幅広です。
帯は幅が狭ければ狭いだけラクですので、価格も安い綿の角帯がオススメなんですが、帯結びのテクニックが無いと可愛くは結べないから、カワイイ感じにしたければ高くはなりますが女物を選びましょう。
締めやすくそして解けないのが博多帯です。
「博多帯風献上柄」ではないですよ、間違えないようにね。
素材を必ず確かめて購入してください「綿か絹の博多帯」ですよ。
絹100%の博多織角帯でも勿論いいですが、現在は安くても6000円はしてるのでオススメしませんよ。
だって浴衣、夏しか着らんでしょうが。
綿で十分です、浴衣は綿やねんから。
リサイクルショップとかでうまく探せば新品が500円で買えるし、ネットで検索すれば1200~1500円くらいが最安値といったところです。
ポリエステルなどの化学繊維の帯は、しっかり締める技術がないと便所に3回行ったくらいで解けてきますのでね「夏に数回しか浴衣を着ない」のなら買う価値はありません、暑いダケで使えねぇ。
ポリエステルの帯が活用できるのは「年に100回は帯しめる人」です。
女物の正絹博多帯が高くて買えないならリサイクルショップやフリマアプリで探してみましょう。
半値の3000円前後の価格帯で手に入れることが出来ます。
その場合は「博多織の伊達締め」と間違わないように。
「伊達締め」は帯の下に巻くヤツで「博多帯」ではありません。
幅が狭くて薄くてペラペラしてるのが「伊達締め」ね、袋状になっておらず一枚ペラのヤツ。
二重になっている「小袋帯」であれば「博多帯」です。
博多帯はとにかく解けない逸品
女物の浴衣の着付けで帯を締める場合、結ぶ回数で言えば2~3回です。
しかし私が着付けている男物の角帯では、結ぶ回数は1回。
ほとんど挟んでるだけ。
舞妓さんのだらりの帯と一緒なの。
舞妓さんの場合は男衆さんていう男性の専門の着付けさんがものすんごいチカラで1回ギュッて締め上げてるから解けてこないんだけども、私の場合は自分でユッルユルに巻いて苦しくないチカラで1回だけヒュッて締めてます、だって私は「客寄せパンダ」の「崩しの踊り子」で派手に踊ってギャラリーを煽るのが仕事ですからね、苦しいと踊れません。
激しく跳んで、回って、走って、アクロバティックに盆踊りを踊るのが、
私の役割なので暴れ倒しておりますが、これまで一度も帯が解けたことはありません。
「博多帯」て本当に優秀なのよ。
だからめちゃめちゃ普及してる。
だから安価で手に入る。
それだけ世に出回ってるのよ。
だからフリマやリサショに流れる。
安くて優秀てもぅ「博多帯」しか勝たんのよ。
帯は決して洗うな
博多帯に限らずですが、帯は基本的に洗ってはいけません。
洗うも何もね「濡れてはいけない」のよ、帯は。
濡れたら濡れただけ「帯は締めにくくなる」と思ってください。
私は帯は一度も水洗いしません、クリーニングにも出さない、除菌・消臭スプレーで20年以上やってきて何の支障もございませんよ。
雨が降りそうな時は、浴衣は着ても帯は締めずにコルセットやベルトにします。
なんなら浴衣の上半身だけをバスッと切ってワンピースの上から羽織ってコルセット風ベルトでからげて着る、
これが雨の日の盆踊りの浴衣スタイル。
帯を買ったら死ぬまで絶対に濡らしてはいけません。
帯のお手入れは簡単だけど1日半かかるので連日は使い回せない
2日以上続けて浴衣を着たい人は、帯は最低3本は必要になってきます。
着用した帯は「陰干しで1日半」と思ってください。
つまり、次の日に同じ帯は使えません。
買った帯を「締めやすい状態で長く使いたい」と思うなら、着用後の帯を次に使えるのは2日後です。
7~8月、私は毎日のように浴衣を着ているわけですが、ほぼ角帯4本でやっています。
女物の半幅帯は数えたコトないけど20本以上はあると思いますが、ほとんど冬の盆踊りでしか使わなくて、夏に締めることはまれ(締めても2本程度)なので、毎日浴衣を着るなら最低本数は4本、多くても6本でいけます。
余談ではありますが、女物の半幅帯は私は博多帯一択ではなく化学繊維なども含め所持しているのですが、幅には微妙に違いがあります。
帯の洗濯は布製品用のスプレー
着用後の帯を洗わずに「どう手入れをするか」ですが「なるべく濡らさない」を意識してスプレーです。
帯の内側(自分の身体に巻き付けたほう)にだけスプレーをします。
なるべく離して霧状にまんべんなくふりかけるイメージで、帯の端から端までうす~く全体にスプレーしながら、
私はこのようにベッドの柵の鉄を利用するのですが「スプレーしたら即のばす」を手早くやってシワをのばします。
帯は片方をこのように半分に折って締めるので、
この折り目もちゃんと毎回のばします。
あとはこのまま1日半、乾かすだけです。
手入れ自体は簡単なもんなんですよ、ただ「しっかりと乾かす」ことをしてください。
「博多帯」を買って「濡らさない」こと。
それが浴衣の帯の極意です。