余りミートソースの残飯ミネストローネを作ってみた
レトルトの「ミートソース」が86円で売っていた。
その横の「たっぷりミートソース」は88円である。
2円の差やったら「たっぷり」のほう買うやろてつぅ話である。
しかし食べる量を増やすわけじゃないから、ミートソースが余る。
「じゃぁ別にたっぷりのほうじゃなくてええやん」て意見もわかるし、たっぷりじゃないミートソースのほうが「少なくておいしい」て考察もわかる。
だけども偏食の私はたった2円差で出してくるミートソースの旨味を感じられるほど自分の舌を信用してないので、たいして違いのわからねぇ味よりも量を取る。
ミートソースは136gでたっぷりミートソースが285gなのよ?2倍以上よ?
約2倍も違うのにこの差を2円しかつけてないのよ。
メーカー小売価格ではもっとつけてるかもしんないけど、激安スーパー価格では2円の差で店頭に並ぶわけさ。
量が倍違うのならたっぷりじゃないほうは44円で売れるはずだけど、2円の差しか無いので量だけで見れば42円分「たっぷりのほうよりおいしい」としよう。
物価高の今日日、42円で何個の原材料が足せるんや?
せいぜい頑張っても2個やろ。
1個の野菜と1個のスパイスを足してそれで出したコクや風味による旨味…わかるか?
わかる舌にしかわからない旨味より、おとなしく「たっぷり」のほうを買って2回食べたほうがわかりやすく満足できるではないか、その差額2円なのだから。
余りミートソース(29円相当)を主役に据える癪に障らないスープ
88円のレトルトたっぷりミートソースの余りでもう一品をこさえるのに、何か新しい食材を買い足すのは癪だ。
あくまでも2円差でお得に買ったチンするだけでいけるミートソースが主役でその他の食材は脇役。
だから決戦は金曜日の自宅。
金曜日の我が家には高確率で余りモノしか無い。
土日祝には料理をしないと決めているからである。
余り物は安い。
スーパーも19時を過ぎると残った総菜に割引シールを貼りたくる。
3割引なんて甘い甘い、20時を過ぎようものなら総菜の余りは半額の価値しかないと値踏みされる有様である。
つまり金曜日の余りモノで作るスープはコスパ最強なのである。
金曜の夕食作りを放棄してイオンのフードコートにしけこめば残飯に成り果てる運命の我が家の金曜の余り食材を使ってコスパ最強のスープを作る、素晴らしいではないか名付けて『残飯ミネストローネ』どうだ、ミネストローネのオシャレ感が台無しである。
総額何円の残飯スープかを算出しながら作っていこう。
余りモノを見繕えばミネストローネになる
日持ちのする根菜類を常備している家庭は多いが我が家も御多分に漏れず玉ねぎとジャガイモくらいはある。
玉ねぎに至ってはネギが生え始めるほど我が家に鎮座ましましていたようだ、いつから我が家の冷蔵庫で局ていたのだろうか…長居が過ぎる。
味噌汁の実を玉ねぎとジャガイモにすればダシいらんから金に困った時の生きる知恵として覚えておけと小学生時分の長男に教えたが、独り暮らしにも慣れ社会人生活を満喫するLINEには「母の日だから贅沢してる~」と寿司でビールを引っ掛けてる画像が送られてきた、育て方が悪かったようだ。
ダシが買えないほど金に困っているわけじゃなさそうなので不正解ではなかったと思いたい。
スープの具材として玉ねぎとジャガイモを入れるとダシ2倍になるのであるならば入れたほうが吉。
奥のカップに入っているのが今回主役の残飯ミートソース(29円)これだけではミートソース味になってしまうのでケチャップ(4円)少々も足して調味。
トマト味に合いそうな野菜なら何でも投入できるのがミネストローネの利点である、残飯処理にもってこい。
霜降りベーコンや縮緬ナスも蘇らせるミネストローネは残飯界のメシア。
メシア(ヘブライ語)…囁いてみてごらん、飯屋(日本語)に聞こえる。
余りミートソースの残飯ミネストローネを無駄口を叩きながら作る
使う材料は残飯価格で算出するが、1円以下になった場合はもう一律1円。
内職およびライター業界では未だに銭という貨幣として存在しない単位で給料計算がされることがありたいがいブラックだが、残飯ミネストローネは銭の価値は繰り上げて1円。
銭の単位にまでコスパを下げられたそのポテンシャルを評価して繰り上げの1円を価値として与える。
料理は研究だから。
研究家てのはね、やってることはブラックだけど考えてることはホワイトなのよ意外と。
白黒はっきりしてねぇのよ、パンダじゃあるめぇし。
客寄せパンダ的なポジション目指して私はやっているが、思考はホワイト行動はブラック。
ホワイトに考えた結果を実行するとやたら手間暇かかって結果的にコスパが非常に悪い。
「いいこと考えた~」とクチにする時の「いいこと」とは得てしてどうでもいいことである。
冷凍ヤケを起こし霜が付きまくった霜降りベーコンはグラム69円の大特価品。
4~50g(34円)てところか。
短冊に切ってオリーブオイル(1円)かマーガリン(1円)で炒める。
マーガリンのトランス脂肪酸が諸悪の根源だと思っておいでの民はオリーブオイルにしといたらいんじゃないスか。
にんにくチューブ(3円)を加える。
カリカリの一歩手前くらいまで炒めている間に他の野菜を切る。
ネギ出た玉ねぎなのでトウが立ったぶん残飯価格の2コ30円引で36円は
粗みじんくらいに切る。
今回の残飯食材で一番若く健康的なジャガイモは価格の価値を維持できた高級食材1コ38円。
ベーコンがカリカリの一歩手前になった鍋に玉ねぎ(36円)とジャガイモ(76円)を投入。
炒めている間に縮みナスを切る。
なかなかの縮緬しわしわナス。
5本100円の特価ナスなので1本20円だけど、人生100年時代で齢49の私のしわもこんなもんなんで人生折り返しの半分ぶん価格を引いておこう、3本30円。
縮緬ナス(30円)も鍋に投入。
よ~く炒めたら我が家秘伝の魔法の粉(12円)を投入。
我が故郷宮崎の調味料「マキシマム」は洋食をおいしくする人気の粉でカルディで取り扱うほど有名だけど「喜スパイス」は中華を中心になんでもおいしくするから使ってみて。
ポテチにふりかけても、マクドのポテトにふりかけても、唐揚げにふりかけても、ラーメンにふりかけても「なんじゃこら」てほどおいしい。
肉のふくしま喜スパイスがなければ、塩コショウで調味。
ココで今回の主役たっぷりミートソースの余り(29円)投入。
混ぜた時の色合いはこんなモン。
ケチャップ(4円)追加。
水道水を沸かした湯(各地の水道局により料金は異なるので時価)を注いで時短調理。
カルキを忌み嫌う民はミネラルウォーターでいんじゃないスか。
水道水派の私はカルキ水を使おうかな「水は買ってるの~とおっしゃいますが水道水も水道料金はろて買っとるわい」ゆぅてる間に湯が沸くので、時短時短。
この時にコンソメの粉末(6円)も投入。
化学調味料を忌み嫌う民は抜けばいんじゃないスか。
我が家はミネストローネにはマストで入れるので常備している極小マカロニ。
これを入れるダケで軽食感が増して土曜の昼くらいならこのスープで凌げる。
本当はアルファベットパスタつ~のが売っててそっちのほうがもっと小さいんだけど少なくて高いので代替品のディチェコパスタNO53で問題なし。
アルファベットパスタもディチェコパスタもカルディで買えるのでお試しあれ。
この2倍くらいの量の極小パスタ(32円)を最後に入れてアジシオ(1円)を3振りほど。
野菜からのおダシとベーコンの旨味で十分だと思うオーガニック派のアナタはアジシオは抜いたらいんじゃないスか。
「1円もかからないアジシオ入れたらもっとウマくなんのに?!化学調味料バンザ~イ!うめぇうめぇ安くてうまくて日持ちするアジシオすんげぇコスパ最高や~ん!無添加だしパックに書いてるアミノ酸て味の素や~ん!」とかなんとか言いながら鍋もその場もかき回して
出来上がり。
鍋いっぱい264円の残飯ミネストローネ。
トランス脂肪酸で悪者扱いのマーガリンで炒め、カルキたっぷり水道水をナミナミと注ぎ、コンソメ・アジシオの嫌われがちな化学調味料で味をキめ何十年と飲んできたミネストローネ1杯37円、私はまだ生きている。
無駄口叩かんでレシピだけでええねんてかたは以下のクックパッドをご参照ください。
無駄口の部分を大幅カット(全カットとは言ってない)してあります。
https://cookpad.com/recipe/7835216
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