プロオレラー手引書①:病院に行かずに足の指の骨折を治すコツ
もっと足をあげたつもりだったのに予想に反しあがっていなくて階段で派手にこけ、どうやら骨を折ったらしい。
自分の足の長さが思ったより長くタンスの角に派手にぶつけ、どうやら小指の骨を折ったらしい。
そんなアナタに足指骨折のプロ、プロオレラーの私から朗報がございます。
足の指の骨折は、痛いのさえ我慢出来るなら病院に行かなくても一応は治せる、という事実です。
40有余年の人生で骨をアホほど折り、折れていない足の指が1本もない私はすでに足指骨折に関してはプロの域に達しており、折った足の指のうち病院に行き何かしらの処置を施したのは1回のみで、あとは全て自宅で日常を送りながら治してきたので、医療費節約のプロでもあります。
足の指の骨が、痛くないくらいにまでくっつく期間は約6週間。
皮膚の色が赤紫になっていて腫れている状態でなら6週間、明らかに見ただけで指が曲がっているとわかるボッキリ骨折の場合は最低でも10週間かかります。
その場合は痛さにあえぎながら添え木をして包帯で固定しておくのがおすすめ。
普通の生活をしながら治そうと思えば痛む期間が長いし骨も曲がったまま固まってしまうことが多いので、痛さも曲がりもマシで治りも若干早い固定をおすすめします。
そうとわかっているんだけど私は固定をせずに普通の生活をしてしまうので、4本の指が曲がったまま固まっています。
これが「慣れ」というやつですね、慣れって怖い。
年間骨折回数が覚えていられないほどのレベルであれば、負傷した時の見た目で折れているかどうかはわかりますが、あまり骨折をしない人は見慣れていないからきっと判断に困るでしょう。
「骨折したかな~」という負傷を受けて病院で診断を仰がない場合の自己判断ポイントは、部位にもよるけれど目安としては、強い痛みが5日程度、だんだん弱くなっていく痛みが6週間、そういった痛み方で続かなければ「折れていない可能性がある」と覚えておきましょう。
単なる打撲だった場合は5日もすれば痛みは引いていきます。
よって強い痛みが5日間続くのであれば骨にヒビくらいは入っていると考えましょう。
骨折は負傷した夜か翌朝が最も痛く、その時間帯に折った指のほうで片足立ちが出来ないなら、まァ折ってますね。
私はプロなので折っていても片足立ちは出来ますが斜めにしか立てません、痛いから。
パンプスを履くことも出来ますが異常なまでの屈伸を繰り出し上下動の激しい歩き方をします、痛いから。
「骨が折れているのに病院に行かなくて大丈夫?!」と思うひとがあると思いますが、動かないのであれば大丈夫か大丈夫じゃないかで言ったら大丈夫です、ただ痛いだけだから。
骨はほっといても戻ります。
医者がくっつけているわけじゃないんです、骨はあなた自身の治癒力で治っていくんですから。
なので、痛いこと以外の支障はないんですよ。
私が毎年、足指の骨を折りそれを自力で治していると「病院行かんでもいけんねや~」と言うひとが多いので「足の指の骨はいけるで」と返事していますが、それには理由があります。
注意して欲しいのは6週間経っても骨は不完全という点。
完全に元に戻ったわけではないので、過激な運動や無理な圧力がかかれば骨はまた折れるし、そうなったら真っ直ぐには接げないと思ったほうがいいでしょう。
どうしてもいびつになってしまうんですね、不完全な足指を再度折ることを3回くらい繰り返すと指は本来曲がるはずのない方向にも曲がるようになり、そうすると1年くらいはちょっとした運動でも痛いので、激しい運動ともなればいよいよテーピングが必要になってきます。
そんな1年を過ごしていますと、ちょっと痛みがマシになるとテーピングをサボり「あ゛」グニ…「ぅあ゛」グニ…と、だいたい曲がったまま固まることになります。
足の指の骨折が、病院に行かず固定無しでもいける理由は、手の指と違って個別に動くことが無いも同然だからです。
手の指はペンを回せるくらいそれぞれの指が独自に動きますが、足の指は下駄を履いた時に小指が台の縁をつかむ程度のことしかやりません。
どれか1本だけを独立して動かそうと意識しても、出来るのは親指くらいでそれも他の4本がつられまくり。
かように足の指は個別には動きません。
固定なんてしなくても全部の指が常に寄り添っているのが足の指。
なんなら隣の指を添え木代わりにして固定しても問題がないくらい、いつもあなたのおそばに。
赤紫に腫れあがっていた右薬指も6週間経つと、
ここまで治ります。
痛くてネイルを落とすことも出来ない有様でしたが、無事に除光液で拭きとれて何よりです。
まだこの状態が万全でない証拠に、皮膚がうっすらとめくれています。
どういった現象なのかはわかりませんが、骨折した指はうす~く皮膚が一枚剥けることになっています。
激痛期間中の5日程度のうち、思い出したように湿布を2日間ほどし仕事中の3時間テーピングした以外は素足で6週間を過ごしました。
ギプスやシーネを装着していると蒸れるので皮膚が剥けるという意見もあるでしょうが、通気性がよろしい状態で過ごしても骨折をすると皮膚はどうやら剥がれます。
私の場合は、折れた指の皮膚は100%剥がれてきました。
部分的にうす~くめくれてきて、無理に剥がしたりせず自然に一枚剥がれ落ちると元に戻ったサイン(※個人的見解です)ここまできたらこっちのモンです。
「あ゛」グニ…ということは起こらないので、激しい運動も思いっきりやれます。
痛いような気がしてちょっと怖くて最初はかばうけど。
アナタが今、タンスの角に小指をぶつけて、赤紫色になって腫れ上がり「あ~コレ折れてるな~…」と思っていて、明日の朝に病院に行くかどうかをちょっとでも迷っているのであれば、私は声を大にして言いたいことがあります。
足の指ならいけるで!
痛いけど。
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