褒めるだけでは、人は成長しないらしい
おはようございます。8.2°C晴れです。昨日は、たこ焼きパーティー。
早速タイトルの件、いってみましょう!
シングルマザーの話
日本テレビドラマ『woman』を観賞。ドラマは、シングルマザーとその子供たちの生活が題材のテーマ。最後まで気が重い内容でしたが、自分に何かあった時を想定して、家族のために何を準備しておくべきか考えていました。
シングルマザーになったきっかけとなった夫の不慮の事故。その原因が、義理の妹の「この人、痴漢です」の一声から始まる。なぜその一言を言ったのか。
褒められて育ったから?
義理の妹は、大学生。親からはずっと褒められてきた。ただ、実際に競争社会に入ると、愕然。絵を描いてきたが、周りと比較すると、上手くない。才能がないと悩む日々。詳しいストーリーの背景は記載がないものの、絵に居場所を求めてきたのに、絵でも家庭でも居場所が無くなったらどうしようと、偶発的に不安になったのか「この人、痴漢です」の一言へ。
義理の妹がなぜそのような行動に出てしまったか。共感はできないものの、理解はできたストーリーでした。私も本格的なトップレベルの世界で社会人に出るまでに競ったことがないまま、社会に入りました。そのため、社会人1〜3年目までに社会が求める基準に自分を合わせていくのに、だいぶ心身共に苦労した体験があります。社会の残酷な現実は、大学生までに教育を受けたことが必ずしも通用するわけでは無いということです。
一番重要なのは、基準。それもプロとして結果を出すための基準です。自分の完成レベルをどこまで引き上げていけるか。視座を上げ、視点も上げ、そして視野も広げていく必要があります。仕事をこなすスキル・能力だけではなく、自分のモチベーションや感情を、自分でコントロールできること意志が必要。意志力も高い基準に。
親や指導者が基準を決めずに「褒める」という行動だけをするのにも、問題があるのかもしれません。大人になるにつれ、褒められたことを社会という市場に出したときに、あからさまに集団の中でレベルが低いという現実に打ちのめされる。考えると非常に難しいです。
子どもに対してどう接するか
会社で管理職していた時に、新卒1年目のメンバーを直接指導する機会がありました。社会人としてのスタートラインは同じなのに、時間が経つと、本人も認知できないほどの差が開いてしまっていきます。その差は、完成の基準、仕事の質。わかりやすかったのが、毎日の日報提出。研修期間なので、与えられている時間は同じ。おそらく日報などを書く時間は30分もない。その中でも、気づきが散りばめられている日報とそうでない日報。自ら学習し振り返りをでき、それを自分の行動へ浸透させたり、修正できる力は、社会人までに身につけさせたい。ドラマの主題とは違うかもしれませんが、結果としてシングルマザーになってしまった発端は、「褒められて育ったけど社会の現実に打ちひしがれた気持ちをどうしようもできなかった」人が存在したということ。
本日もお読みいただきありがとうございました。