【知多郡美浜町】「現代版灯台守」のカップルが町おこし隊として始動! 閉校予定の小学校×野間埼灯台で白い灯台ポストを制作
2023年12月13日(水)、愛知県知多郡美浜町で町づくりや「野間埼灯台登れる化プロジェクト」を行う「野間埼灯台ポータル化実行委員会」が美浜町立布土(ふっと)小学校にて特別授業に参加、灯台ポストの制作を実施する。
この特別授業は、布土小学校が令和10年頃に町内の学校と統合され閉校となる予定から、校舎内に立つ郵便ポストを野間埼灯台に寄贈し、小学校の名残を留めようと企画。
灯台記念日である11月1日から「現代版灯台守」として町おこし隊に任命された名古屋在住のカップルも参加し、小学生と共に移設されるポストの活用方法やポストを灯台カラーの白色にペンキで塗る作業を行う予定だ。
「灯台ポスト」企画実施の経緯
布土小学校校内に立つ郵便ポストは、かつて写真の丸型から四角い角型と呼ばれるポストへの形状変更に伴い不要となったため、河和郵便局から寄贈されたもの。
今回、郵便としての機能を持たせないことを条件に野間埼灯台への移設が認められ、実施が決定した。
なお、布土小学校は今年で創立150周年となる。
今後ポストは野間埼灯台広場内に設置、イベント等での利用が検討されているとのこと。
活用アイデアは以下の通り
活用アイディア候補
布土小学校4年生の児童が卒業する自分に宛てた手紙などを入れたタイムカプセル保管場所
恋人の聖地としての野間埼灯台のイメージ定着のため大切な人に宛てた短歌や俳句の応募BOX
灯台のある風景ポストカードコンクールの応募BOXなど
イベント概要
イベント名:美浜町立布土小学校創立150周年特別授業〜野間埼灯台にポストを寄贈しよう〜
日時:2023年12月13日(水)13時50分~15時30分 (5,6時間目の授業)
会場:美浜町立布土小学校 4年生教室(2階)
〒470-2401 愛知県知多郡美浜町布土半月101
アクセス:名古屋鉄道河和線河和口駅を出て、北西へ徒歩約15分。
小学校駐車場も利用可。
スケジュール:
13:50〜 (05) 布土小学校4年生担任・林達之(たつゆき)先生より特別授業の趣旨説明
13:55〜 (15) 野間埼灯台ポータル化実行委員の斎藤、現代版灯台守の仙敷・佐々木より「小学校にあるポストを灯台横に移設し活用させてほしい」と志願
14:10〜 (25) 小学4年生14人と共にポスト移設後の活用方法のアイディアを出し合う
14:35〜 (10) 休憩
14:45〜15:30 教室から体育館横へ移動し、郵便ポストを塗装
「現代版灯台守」とは
野間埼灯台の利活用を促進し、地域を盛り上げていく地域おこし隊を2023年9月13日〜約1ヶ月間公募。選任者には150万円が活動費として支給され、11月から約半年間にわたり灯台の施錠管理やイベントの運営などに取り組むことになっている。約30組以上の応募・問い合わせがあり、その中から名古屋在住のカップル2名が選出。2人は12月中に美浜町内に移住する予定。
また「現代版 灯台守」と言う呼び名は、かつて野間埼灯台のすぐそばに宿舎を構え、灯台の施錠管理および海の安全を守っていた海上保安庁の職員が「灯台守(とうだいもり)」と呼ばれていたことに準え名付けられた。
仙敷裕也(せんしき・ゆうや)35歳。
愛知県東海市出身。職業カメラマン。2年ほど前から野間埼灯台でのウェディングフォト撮影を年間120日以上行い、地元住民とも既に溶け込んでおり、カメラマンとして飛躍するきっかけとなった美浜町に恩返ししたいという応募動機が決め手となった。
佐々木美佳(ささき・みか)25歳。
静岡県磐田市出身。キッチンカーでの開業を目標に勉強を始めていたところ、パートナーの仙敷さんから当プロジェクトを聞き、自身も「これしかない!」と快諾し共に応募。プロジェクト終了後も美浜町に住み続け、地域を照らす活動がしたいとの思いが決め手となった。
野間埼灯台や美浜町の観光スポット・生活拠点について移住したばかりのカップル目線でリポートする現代版 灯台守YouTubeチャンネルも始動予定。
野間埼灯台ポータル化実行委員会 概要
2022年6月に愛知県知多郡美浜町の企業・自治体関係者らが集まり結成。愛知県民や観光客の来訪を増やし、灯台を継続的な地域観光ポータルとして知多半島エリアの活性化を目指す団体。
海と灯台プロジェクト 新たな灯台利活用モデル事業
日本財団「海と日本プロジェクト」の一環として、灯台を中心に地域の海の記憶を掘り起こし、地域と地域、異分野と異業種、⽇本と世界をつなぎ、新たな海洋体験を創造していく「海と灯台プロジェクト」。その取り組みのひとつである「新たな灯台利活用モデル事業」は、灯台の様々な利活用モデルを創出することで、灯台の存在意義を高め、灯台を起点とする海洋文化を次世代へと継承していくことを目的としている。
記事提供:海と日本プロジェクト広報事務局
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